お気楽シリコンバレーライフ

シリコンバレーで働くサラリーウーマンの思うところ、いろいろ

韓国を離れたがる韓国人達

うちの会社、韓国にもオフィスがあるのですが、最近アメリカのオフィスのポジションが空くと応募してくる韓国の同僚が後を絶ちません。本当に、次から次へとやって来る。数年間の駐在のはずの韓国人も韓国に戻るのを嫌がり、そのまま現地雇用に切り替えるケースも出ました。女性社員でも旦那を韓国に残して子供を連れて渡米してくるケース、逆に旦那と子供が先に北米に引越し、後を追ってくるケースなどもありました。

今回、韓国に出張した際に同僚に「どうなってるの?」と聞いてみると、子供の教育をアメリカで受けさせたい人が多数とのこと。アメリカで英語の教育を受けさせ、何年かたってから韓国に戻ってきたらインターナショナルスクールに入れる、もしくはそのままアメリカの大学に進ませる、などなど。直接韓国人から聞いたコメントとしては”韓国には良い大学があまりない”やら”競争が大変”などがあります。

確かに韓国での受験戦争は、それはそれは大変みたいです。それに韓国人は見栄っ張り(韓国人の同僚が自分でそう言ってた)なので、大企業志向が非常に強い。また、大企業と中小企業では待遇に雲泥の差があり、大企業だと子供の学費も一定額の補助があったり、健康保険なども充実しているのに対し、中小企業だとお給料も安いし福利厚生もあまりないみたいです。だからみんな、より良い学校に入って、より良い会社に勤めたがるのだそうです。ま、ここらへんは日本もそんな感じだけど、決定的に違うのはお金に対する執着でしょうか。

成田から仁川に向かう飛行機の中で、韓国人親子とアメリカ人の会話を聞いたのですが、日本人と韓国人の違いについてその韓国人は「子供にもっともっと教育を受けなさいというのが日本人、子供にもっともっとお金を稼ぎなさいというのが韓国人」と言っていました。日本と韓国についての知識が殆どなさそうなアメリカ人女性に向かって言っていたので、これは韓国で本当に言われていることなんでしょうね。たしかに同僚から親の誕生日のプレゼントは現金をあげる、ということをしばしば耳にします。

子供に将来稼げるようになってほしい。それにはより良い教育を受けさせてより良い会社に就職させなければ、ということでアメリカ、要するに本場での英語教育は魅力的に映るようです。

ちょっと話は逸れますが、容姿に関する執着というか関心もすごいですね。韓国からサンフランに戻るフライトで、横に中学生か高校生くらいの年齢の女の子が座ったのですが、明らかに整形手術をしたであろう二重まぶた。二重のラインが不自然なので、整形なのが一目瞭然。英語で話しかけるとまったく理解できなかったようなので、まだかなり若いのでしょう。それでも整形・・・。ググッてみると、韓国では中学生でも整形するのが当たり前なのだとか。これも熾烈な競争社会をくぐり抜けるための手段なんでしょうか。こんなに若い頃から整形手術なんてしなくても良いのに、と、ちょっと複雑な気持ちになった昭和の女なのでした。