読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

今日も楽しくシリコンバレーライフ

シリコンバレーで働くサラリーウーマンの思うところ、いろいろ

スタンフォード・ビジネススクールのイベントに行ってきました

 今日はスタンフォード大学で行われた女性向けのセミナーに行ってきました。このイベント、スタンフォード大学にしては良心的な150ドルで軽い朝食とランチつき。ちょうど予定のない土曜日だったので、行ってみることにしました。

このイベントはキャリアを積んでいく上で、次のステップを踏み出そうとしている女性をターゲットに、ベイエリアで女性活用を推進する団体であるWatermark、母親業に専念するためにキャリアを一時中断していた女性の再就職をサポートするスタートアップの会社Reboot、そしてスタンフォード・ビジネススクールのコラボレーションで行われました。

 

f:id:Fab5:20170521105139j:image

会場はスタンフォードのビジネススクールです。

f:id:Fab5:20170521105200j:image

イベントに内容は、スタンフォードの教授による講習や、シリコンバレーで働く女性のスピーチ、分科会など。

8時半から始まって、非常に濃い内容でした。

ちなみにスケジュールです。

8時半~9時半

スタンフォード・ビジネススクールのNeale教授による講習。(Margaret Neale)

Getting (More of) What you Want:  The Challenges and surprising Opportunities When Women Negotiates

この教授はスタンフォードで交渉術を教えていて、話もおもしろく一時間があっという間でした。調べてみたら日経のサイトでも紹介されていました。

今日行われた講習は女性向けということもあり、交渉しないことがいかに経済的な損失を生むかということに多くの時間が割かれていました。これは日本ではあまり経験しないことかもしれませんが、アメリカではお給料を交渉することはよくあることです。で、よく言われることは男性は昇給などを提示されたときに交渉するが、女性はそのまま承諾してしまう、ということ。最初は少しの差かもしれないけれど、20年、30年のスパンで見ると、最初の小さい差がどんどん大きくなる。だから交渉しないと損ですよ、と、かなり説得力のあるデータとともに講習されていました。

9時半~10時半分科会  Tool for Success

1.Life hacks for Breakthrough Thinking

2.Think Fast, Talk Smart

分科会の悩ましいところはひとつのセッションにしか参加できないこと。私はコミュニケーションの教授であるMatt Abrahams氏のThink Fast, Talk Smart のセッションに参加しました。

f:id:Fab5:20170521105148j:image

このセッションは面白かった~!何十人かの聴衆がいたのですが、参加型の講習スタイルで内容もおもしろく、聴衆を何回も笑わせながら飽きることなくあっという間の一時間でした。さすが、コミュニケーションの先生!アメリカの大学の教授は本当に生徒を飽きさせることなく、内容盛り沢山の授業をする人がたくさんいます。

 ちなみに下のリンクはこの教授が主催しているウェブサイトです。教授の講習のビデオもあるので見てみてください。(当然ですが、英語オンリーなのであしからず。)

No Freaking Speaking | Speak Up Without Freaking Out by Matt Abrahams

11時~12時15分

Reboot YOur Career using Design Thinking, Growth Mindset, and Positive Language

このセッションはRebootという、母親業に専念するためにキャリアを一時中断していた女性を支援する会社を立ち上げた2人の女性によるものでした。プロフィールを見てみると、二人ともハーバードのMBA持ち。どんな高学歴でも女性にとって子供を持つことはキャリアの障害になるんだな~、と、変なところに感心。で、内容はスタンフォードで生まれたDesign Thinking をいかに活用して自分達のキャリアをデザインしていくか、というものでした。使われたコンセプトのGrowth MindsetやPersonal Inventoryのワークシートなど、自分の今までのキャリア、プロとしての成長、そしてこれからどのようにキャリアを進めていくのかを考えるよいきっかけになるセッションでした。

f:id:Fab5:20170521130103j:plain

 

 

12時15分~1時15分

ランチ

1時15分~2時45分

1.Social Impact Leadership

2.Flexible Work, Entrepreneurship, and the "Gig"

3.Extreme Innovation and Intrapreneurship

午後のセッションは、仲良くなった女性が参加するというSocial Impact Leadershipに一緒に参加しました。また、私の娘がSocial Workを勉強していることもあって、NPOがどんな問題点を抱えているのか、それをどのように解決しようとしているのか、ちょっと興味もありました。残念ながら、このセッションはいまいちインパクトがありませんでした。そして、それこそがNPOの問題点なのかもしれない、と、思うのです。なんか言うことにパンチが効いてない、問題点を明確に把握していない、そして問題点に対する解決策が乏しい。トランプ大統領になってから資金繰りがかなり厳しくなっているNPOが多くなっているようなのですが、それに対してどうしていったらいいのか、という議論が聞かれませんでした。私の印象としては、お金と時間に余裕のある女性達が行っているのがNPO。(本当はそうじゃないと思いますけど。)

一人だけ非常に核心をつく女性がパネリストにいたのですが、きくところによるとシリコン・バレーのキャピタリストでもあるガイ・カワサキの奥様だとか。夫婦そろってキレ者なんですね。

f:id:Fab5:20170521130137j:plain

3時~4時

で、クロージングはGoogle Brand StudioのディレクターであるSherice Guillory Torresによるスピーチ。題して「Crashing the Silcon Valley Boys Club」です。これは彼女のキャリアを追いながら、心に残る名言を紹介していくという流れでした。Shericeさんはサンフランシスコに近いリッチモンドという町の出身。この町は、はっきり行って治安の悪い、ギャングやホームレスの多い町です。黒人である彼女は同級生から「がり勉」と揶揄されながらも勉強にいそしみ、大学はハーバードへ進み、デロイトでコンサルタントとして数年働いた後スタンフォードのMBAを取得。その後、二コロディアンでシニア・バイスプレジデントまで上り詰め、グーグルに転職したという経歴の持ち主です。経歴だけ見ると「スゴイ人」で、終わってしまいそうですが、それなりに紆余曲折や挫折の経験もあって、それらの経験から学んだことなどを話してくれとても参考になりました。

紹介されたいくつかの名言の中で、特に私にとって印象的だったのは It's never too late to be what you might have been でした。大学を卒業したのも、マネージャーになったのも、そして修士号をとったのも全て40歳をとうに超えてからの私にとって、とても感慨深い言葉です。

 

さて、100人以上の女性が参加したこのイベントで、年齢も職業もそして人種や国籍もさまざま、そして高い目的意識を持った女性達に沢山会えて本当に良いエネルギーの補給ができました。楽しかった~!!よーし、頑張るぞ~!

 

 

なぜシリコンバレーは強いのか

上司という立場になり、人をマネージメントするにあたってつくづく思ったことは、本当に結局良い仕事を成し遂げるのは「人」だな、ということ。人材がいかにビジネスにとって重要か、いや、人材の重要さは分野を問いません。スポーツの世界でも、芸術の世界でも、優れた人材の育成や登用の重要性は同じでしょう。

何を当たり前のことを言っているんだ、と思われる方もいらっしゃるでしょうが、この非常に基本的で当たり前のことが、シリコンバレーの強さを作っていると思うのです。シリコンバレーには様々なイノベーションを起こす人材がそれはそれは豊富にいます。それは何故なのか?いくつか理由を考えてみました。

1.強固なクラスターができあがっている

シリコンバレーというと、イノベーション、ハイテクのメッカ。グーグル、フェイスブック、アップル、テスラ、などなど時代の先端を走る企業がドーン!と本社ビルっつーか、キャンパスを構え、数え切れないくらいのテクノロジー関連の会社があります。ビジネススクールで習ういわゆるクラスターってやつです。シリコンバレーはハイテクのクラスター。多くの関連企業が集まってクリティカルマスを形成すると、どんどん規模が大きくなって、人材を惹きつけていく。これはシリコンバレーには限りません。俳優になりたい人はハリウッドに行き、金融関連で成功したければウォール街へ。そしてエンジニアはシリコンバレーへ。シリコンバレーに来れば、ソフトウェアのエンジニアなら何かしら仕事はあります。しかも高給。関連するスキルをや興味を持っている人材を惹きつける魅力がクラスターにはあり、シリコンバレーはエンジニアにとってとっても魅力のあるクラスターなのです。フェイスブックももともとはボストンで生まれたけど、本格的にビジネスを展開する段階になるとさっさとシリコンバレーに来たでしょ。クラスターは新しい関連ビジネスを惹きつけ、優秀な人材もそこに集まってくるのです。

2.人材供給源が豊富

 で、強固なクラスターを維持していくには、それを支えていく人達が必要。シリコンバレーにはエンジニアやビジネスを始めたい人達のフィーダースクールが沢山あります。シリコンバレーの大学というとスタンフォードが知られていますが、ほかにもUCバークレー、サンノゼ州立大学、サンタ・クララ大学などなど、いろんな大学があってそこの学生がそのまま地元の会社に就職していきます。優秀な人が多く集まってくるシリコンバレーなので、アイビー・リーグスクール出身者が多いのでは?と思う人もいるかもしれませんが、そんなことはないみたい。シリコンバレーで働く人達の出身大学のリストを載せたおもしろい記事を見つけたので、読んでみてください。

qz.com

3.世界中から優等生が集まってくる

地元だけでなく、全米から優秀なエンジニア達が集まってくるシリコンバレーですが、アメリカだけじゃなくて、世界中から秀才達が集まってきます。他の記事にも書いてますけど、私の同僚は本当にいろんな国の出身者がいます。ドイツに本社がある会社なので、ドイツ人が多いのは当然ですが、他にもスロバキア、ルーマニア、ウクライナなど、東ヨーロッパ出身者も多いです。アジア系ではやっぱり中国人、台湾人、そして韓国人も多いですね。ソフトウエアのエンジニア教育に力を入れたインドからは、本当に沢山のエンジニア達がシリコンバレーに来ていて、私の仕事場にもけっこうな数のインド人が働いています。そして、みんな優秀。同僚のトルコ人はフルブライトの留学生として、UCアーバインで博士号を取得。中国人の同僚は名門精華大学出身で、ペンシルバニア大学で博士号。もう一人の中国人の同僚は流暢な日本語を話すので、どこで勉強したのか聞いたら「東大で電子工学の博士号をとりました。」ですと。恐れ入りました。こんな人達がごろごろいて、全然特別じゃないんです。ちょっと話は逸れちゃったけど、アメリカの強いところはこうやって自分の国の人材だけではなく、世界中から人材が集まってくることです。しかもすごい優秀な人達がじゃんじゃん来る。日本も優秀な人達が海外に流出してしまうことが問題になっているようですが、働くのに魅力的な環境を整えないとシリコンバレーみたいな所に優秀な人材はどんどん採られちゃうんじゃないでしょうか。

3.差別が少ない

シリコンバレーを歩いていて気がつくのは、白人の割合が比較的少なくて、いろんな人種がごたまぜにいることです。これはマイノリティーにとっては非常のありがたい環境です。差別されることがあまりないから。アメリカでも他の地域、例えば東海岸などにいくと微妙に人種差別っぽいことを感じたりしますが、シリコンバレーでアジア人だからいやな思いをすることはまずないです。だってアジア人ばっかりなんだもん(笑)もし店員の態度が悪かったりする場面に出くわしたら、それは差別ではなくその店員は誰に対しても態度が悪いんです。人材を惹きつけることはできても、引き止めることができないと本当に魅力のある職場とは言えないでしょう。シリコンバレーは魅力のある仕事で優秀な人材を世界中から惹きつけ、差別されない住みやすい環境で暮らせることで、優秀な人材とその家族をシリコンバレーに引き止めているのです。

4.Pulling effect

で、こうして世界中から来た優秀な人達が何をするかというと、仲のよい友達、学校の同級生や先輩、後輩をシリコンバレーに誘うのです。日本でもそうですが、大学の同窓ネットワークが強いのはシリコンバレーでも一緒です。友人が転職活動をしていたのですが、ある会社について、メンバーのほとんどがデューク大学出身者で、たぶんデューク出身者じゃないと入れないよ、と、冗談交じりにこぼしてました。アメリカの会社では人を採用するのは人事ではなく直属の上司です。なので、人を雇うにあたってまずすることは「誰か良い人知らない?」と周りの人に聞きまわること。そしてリファーラル(紹介)奨励金がもらえることも。特別なスキルの持ち主はなかなか見つからないので、そういう人を紹介して就職につなげると、会社から3千ドルくらいもらえちゃったりします。で、紹介する人材はやっぱり友達とかですよね。で、友達は同じ大学の出身者が多いのは自然な成り行き。なので、ある大学の出身者がいると、その人の同窓生やら先輩やら後輩やらが紹介されて会社に入ってくることになるのです。こういうのPull(引っ張る)Effectって言います。これはマイノリティーでも一緒。インド人はインド人の友達が多いし、ドイツ人はやっぱりドイツ人のネットワークを持っている。だから、誰か知らない?となった時には、同じ国の出身者を紹介する(知り合いですからね)ということが多くなります。で、優秀な人はたいてい優秀な大学を出ているので、紹介してくるのもそれなりに優秀な人、と、良い循環作用がおきて、シリコンバレーにはどんどん優秀な人材が流れ込んでくるのです。ちなみにバークレー出身の台湾人の友人の集まりに行ったら、来ていた友人達(みんな台湾人)はバークレーかスタンフォードの出身者でした。やっぱり話す内容も賢かったです(笑)

 

こうして、世界中から優秀な人材が集まり続ける限りは、シリコンバレーの強さは続くんだろうな~、と、思うのですが、どうなんでしょうかね。

目標はSMARTにたてましょう

私は非常に怠け者なので、目標をたてて実行してくということを意識的にしないと毎日ワイングラス片手にテレビ見て、のんべんだらり~、と、過ごしてしまいます。

なもんで、何かにつけて小さくても良いので目標を立てるようにしています。

で、目標を立てるときに役に立つのはSMART GOALというコンセプト。これ、けっこういろんな会社で取り入れられているので、知っている人、実践している人も多いと思います。調べてみると、けっこう古いんですね、このコンセプト。最初に紹介されたのは1980年代始めの頃らしいです。SMARTは英語で賢い、という意味。ま、その意味を匂わせながら、SMARTというのは5つの言葉の頭文字をとったものです。

SMARTとは?

S-Specific

具体的に何をするのかをはっきりさせる、ということ。仕事で目標を立てる場合でも、「生産性を上げる」という目標だと、いったい何をすれば良いのか、よくわりません。会議時間を短縮する、部内の連絡に費やす時間を減らす、など、具体的にイメージできる目標を掲げると良いと思います。

M-Measurable

目標が数値化できること。会議時間を短縮することを目標をした場合、今まではどれくらい会議に時間を費やしていたのか(頻度と費やす時間)、そしてその時間をどれくらい減らしたいのかをきちんと数値化することで成果を測りやすくすることができます。

A-AchievableもしくはAttainable

大切なのは達成可能な目標であること。私の名前は孫正義ではないので一兆円を稼ぐ、なんて目標をたてても絶対無理と一瞬で判断ができ、目標になんてなりません。「とりあえず10万円貯める」という目標なら実行可能です。Achievableの難しいところは、達成するのがあまりにの簡単な目標だと成長しないかもしれない、ということです。だから、ちょっと無理そうだけど、頑張ればなんとかなるかな?っていう目標がよいのではないかと思うのです。

ちなみに、私が新入社員の時社内報の新入社員向けのアンケートで、どの地位まで出世したいか、という質問がありました。私は遠慮して社長ではなく部長と答えたのですが(笑)それでも部長まで出世したいと答えた女子は私だけで、「女子でも一人だけ部長まで出世したいっていう新入社員がいたね」みたいなコメントがされていました。「無理なんじゃないの?」というニュアンス入りのコメントで、実際にその会社ではやっとこさっとこ副主任まで昇格して退社したのですが、アメリカに来てから再就職し、今ではグローバル企業のシニア・ディレクター(日本でいう部長くらいかな?)になったんで、目標は高めに持ったほうが良いのではないか、というのが私の持論です。

R-Relevant

当然ですが目標は自分にとって何かしら関連のあることではないといけません。数字関係の仕事をしている私が、マーケティング関連の目標を持つことはありえないし、やっぱり自分に深く関連していることについての目標でないとやる気も出ません。自分にとって有益になる目標ならば、達成する気にもなるというものです。

T-Time-bound

目標はたてたけど「いつまでに達成する」のかを考えていないことがよくあります。痩せる、という目標をたてて、数値目標もあり(5キロ減らす)、達成もできそうで、自分にとって良いことだけど、いつまでに5キロ減らすのかを考えていないと、10年くらいあっという間にたってしまいそうです。いつまでに達成する、という項目を目標に入れることで実現がより現実的になると思います。

 

で、最近キャリアに行き詰まりを感じている私もSMART GOALを考えてみました。

目標:キャリアをもう一歩進める。

SーVice Presidentレベルのポジションに就く。そのために履歴書を書き直し、プロフェッショナル・ネットワークも広げる。

M-VPレベルポジションの募集をリンクドインで探し、少なくとも5社に履歴書を送る。キャリア形成関連のセミナーに参加する。

A-5社に履歴書を送るのはなんとかなりそう。キャリア形成関連のセミナーはグーグルで見つけられるはず。

R-自分のキャリアなので、非常に関連性は強い。

T-1年以内

 

SAMRT GOAL:現状を打開してキャリアをあと一歩進めるために、バイス・プレジデントレベルのポジションに就く。そのために今週末に履歴書を更新し、リンクドインでバイスプレジデントの募集を探し、3ヶ月以内に少なくとも5社に履歴書を送る。ネットワーキングのイベントや、キャリア形成のセミナーも積極的に探し、これから半年の間に少なくとも3回は参加する。

こんなもんでいかがでしょうか。

みなさんもSMART GOAL頑張って立ててください。私も頑張りま~す!

日本人にとってシリコンバレーが住みやすい5つの理由

私はアメリカに引っ越してきた当初はサクラメントに住んでいたのですが、6年ほど前に仕事の都合でシリコンバレーに来ました。世界的なハイテク企業がこぞってオフィスを構えるので有名なシリコンバレーですが、日本人にとっても住みやすい場所だと思います。なので、シリコンバレーがなぜ住みやすいのか、理由を考えてみました。

1.日本人が多い

ハイテク産業のメッカであるシリコンバレーには、同じくハイテクで知られる日本から進出している企業が沢山あります。近所を車で走っていても、ソフトバンク、NTT、日立、などなど、日本企業のオフィスが目に付きます。日本企業が多く進出しているということは日本人も多くいて日本人のコミュニティができるので、やはり近所で日本人は私だけ、という環境よりは暮らしやすいと思います。サクラメントにいた頃は、数年間特に親しい日本人の友達もいなかったので、ろくに日本語を話すこともなかったのですが、シリコンバレーではなにかと日本人と接点ができるので、日本語を話す機会も増えました。おかげで日本関連の情報も良く入るようになりました。

2.日本関連のインフラが充実している

日本人のコミュニティがあるということは、日本関連のインフラが他の地域と比べると整備されている環境にあります。日本のスーパーやダイソーもシリコンバレーには何軒かありますし、日本人のお医者さん、歯医者さん、美容師さんなどもいるので、日本語で何かと用がたります。私は医療関係は日本人でなくても大丈夫なのですが、美容師さんはやっぱり日本人が一番。以前は韓国人の腕の良い美容師を見つけてお世話になっていたのですが、その人が引退してからは美容院ジプシー状態でした。でも最近シリコンバレーで美容院を経営している日本人の美容師さんを見つけ、やっと美容院ジプシー卒業です。ありがたい。

3.移民が多い

アメリカは基本的に移民の国で、さまざまな国から来た人達が寄り集まって暮らしている国ですが、シリコンバレーは特に移民、それもマイノリティー、アジア人が多いです。特に目に付くのは中国人にインド人。シリコンバレーに多くある日本人経営の和食のお店は中国系(台湾人、香港人、そして中国人)でいっぱいだし、彼らは本当に情報が早いし詳しい!いつも友人の台湾人においしい和食のお店を教えてもらっています。また、インド人はソフトウエアのエンジニアが多く、その家族もどしどしインドからやって来て住んでいます。そして若い家族が多いので、ベビー用品のお店はインド人の妊婦さん達で大繁盛。韓国人も多く、サンタクララ市には「ここは韓国か?」って思うほど、ハングルだらけの一帯があり韓国系のカフェやレストランが多くあります。他にもヒスパニック系の人達も多く住んでいて、私の住んでいる地域にはヒスパニック系のスーパーがあり、みんなスペイン語を話しています。で、こんなにマイノリティーが多いので、人種差別とかを感じることもなく、みんな平等で働きやすいし暮らしやすいのです。あと、いろんな国の文化に触れる機会も多いので、それも楽しいです。

4.気候が良い

シリコンバレーの良いところは本当に気候が良いところ。一年を通して気温が安定しており、夏は涼しく冬は暖かいので、ほとんど暖房も冷房もいらないくらいです。特に夏は湿気がなく快適で晴天続き。5月から10月くらいまでほとんど雨がふらないので、週末はハイキングやキャンプなどアウトドアの予定がとてもたてやすいし、自然も多いので週末が楽しみになります。以前住んでいたサクラメントは晴天が続くのはシリコンバレーと一緒なのですが、内陸部にあるため砂漠のような気候で、夏は気温が平気で40度を超える猛暑が続きます。湿気がない、いわゆるドライヒートで私はそんなには気にならなかったのですが、さすがに45度近くになるとバテってました。その点、シリコンバレーの気候はひたすら快適です。

5.ネームバリュー

どこに住んでるの?って聞かれて、とりあえずシリコンバレーと言っておくとみんな正確にはシリコンバレーがどこにあるのか知らなくても、ふーんって納得してくれたりしましす。やっぱりネームバリューがある場所に住んでいると便利です。実はシリコンバレーっていう街があるわけでもなく、シリコンバレーってサンノゼあたりのいくつかの街をひっくるめて言うみたいなんですが、ま、とりあえずシリコンバレーに住んでるって言うと、勝手にすごい場所に住んでるみたいに勘違いしてくれるんで、良しとしておきましょう。実際にはシリコンバレーに含まれるクパチーノ、サニーベール、マウンテンビューなどはいわゆる郊外っぽい雰囲気で、夜も10時を過ぎると開いているお店もまばらっていう場所なんですけどね。ちなみに全然都会ではありません。東京やニューヨークみたいな場所を期待してくると、がっかりすると思います。あしからず。

 

と、いうことで、シリコンバレーが日本人にとって住みやすい理由を書いてみました。参考になれば幸いです。

フランス大統領選について

フランス大統領選挙が終わりました。極右政党からの候補者が勝たなくて本当に良かったと、心からほっとしています。最近は本当に何が起きるかわからない。BREXITに始まって、まさか、まさか、のトランプ大統領。ルペン氏の勝利はフランスのEUからの離脱の可能性を意味するので、EUを守るためにもこの選挙結果は大きな意味があったと思います。

実はイギリス人の同僚と先週話をしていて、フランスの選挙どう思う?って何気なく聞いたら、ヨーロッパ人はみんなドイツ人からあれこれ指図されるのに辟易してるから、EUなんていずれは崩れるんじゃないの?なんてことを言っていたので、マクロン氏が勝利して本当に安心しました。

私は大学院で国際経営を専攻したので、世界のいろいろな地域について調べる機会があり、フランスの移民問題も少しだけリサーチしたことがあります。私はヨーロッパ情勢は正直言ってあまり興味がなく、本当に知らないことだらけでした。リサーチを進めるうちに、フランスがいかに多くの移民を受け入れているか、それがどのように国民感情に影響を及ぼしているか、など、思った以上にフランスでは移民問題が深刻であることがわかりました。そして、何件か起こったフランスでのテロ事件。ルペン氏が急速に支持を伸ばした理由は、移民に対するフランス国民の感情があったと思います。

そして今回、根深い移民問題を抱えながらも、ルペン氏ではなくマクロン氏を選び、フランス国民は彼らの知性、冷静さ、そして市民としての成熟度を世界に知らしめたと思います。ビバ・フランス!な結果でした。こういうところが人は良いけど若くて未熟なアメリカ国民と、普段は不平不満ばかりでストライキばかりしているけど、いざとなると大人の態度をしめすフランス国民との差だな~、と、しみじみ思いました。

そして、39歳と史上最年少でフランス大統領になったマクロン氏ですが、奥様は高校の恩師で、なんと24歳(ほとんど25歳)年上。マクロン氏が15歳の時に教師と生徒という立場で出会い、17歳からお付き合いをしていたそうです。で、マクロン氏の将来を心配したご両親がマクロン氏を遠くの学校へと送るも、マクロン氏は彼女(なんと3人の子持ちの既婚者)とずっと関係を続け、とうとう2007年に結婚。奥様は前の配偶者と2006年に離婚し、2007年にマクロン氏と結婚。と、いうことはずっと25歳近く年下のマクロン氏と不倫していたということ。

さすが愛の国、フランス・・・・・。

これからマクロン氏は山積みされている困難な問題に直面していくわけですが、どんな敏腕をふるうのか、とても楽しみです。カナダの若きトルドー首相も良い仕事ガンガンされてるんで、マクロン氏にも期待がかかります。

とりあえず、EUが安泰みたいで良かったわ。

サイバーセキュリティと使えないアメリカの警察

最近良く耳にするサイバーセキュリティの話題ですが、私ももれなく被害にあいました。ほんと、赤の他人に自分の情報を使われるのって気味が悪いですね。

ことの始まりはまったく知らない人からの電話。昨日の昼過ぎに携帯電話がなりました。電話番号が表示されないコーラーIDブロックだったので、いったい誰だろう、セールスかな?と、思いながらも出てみました。で、不信感満載の声で「誰ですか?」と聞いたところ、「アントワネットといいますけれど、誰かがあなたになりすまして詐欺を働いていますよ。被害者がでたら、責任があなたにくるかもしれませんよ。」って言うじゃありませんか。この時点では電話をしてきた人が詐欺師なのか、それとも良心から電話をくれたのか全く見当がつかず、とりあえず話をきいてみました。

その人の話によると、誰かが私の名前を語って家を貸す広告をクレイグズリストに出しているとのこと。これは最近よくある家賃詐欺で、家を借りたいという人に敷金を送れという指示を出して、実際には貸す家もないのにお金だけ取るというもの。疑心暗鬼でクレイグズリストを見てみると、数ヶ月前に売却した元我家の写真が使われており、凝ったことに私の名前を使ったメールアドレスが連絡先になっていました。もちろん、そのメルアドは私のものではなく、まったくの他人のものなのですが、電話をしてきてくれた人によると、その広告主は私のリンクドインのプロファイルを使っているとも言うのです。私はかなり動揺していたので、電話の主がなぜ私の電話番号を手に入れたのか聞くこともなく電話をきってしまったのですが、本当に気味の悪いできごとでした。

すぐにクレイグズリストに連絡をいれ、詐欺広告は取り下げてもらいました。そして友人達のアドバイス通りに警察に連絡したのですが、警察の対応をひと言で言うと、つっかえね~!!

地元の警察に電話して事情を話すと「最近よくあるんだよね、そういうの。で、特に何もできることはないんだよ。とりあえずクレイグズリストに連絡して広告取り下げてもらったほうが良いよ。」(とっくにやっとるわ、そんなこと。)

もし誰か被害にあった人が私に責任をなすりつけてきたらどうなるの?って聞いたら「わからないな~。」(まじ?)

とりあえず記録を残しておきたいから、文書にする方法なないのか聞いたら、オンラインで被害届を出せるからってウェブサイトを教えてくれた。

以上。

なんやねん、この超役立たずな態度は。アメリカ人が警察を頼らず自分達で身を守りたがる理由がほんと、よくわかるわ。本当に何もしてくれない。そして、こういう比較的軽い犯罪は被害にあったらたいていは泣き寝入り決定。ほんと、頭くるわ。サイバーセキュリティが商売繁盛なの、今回の件で理由がよくわかりました。自分で自分のアイデンティティーは守らないと、どこで誰が悪用しているかなんて、本当にわからないもの。今回も、この電話がなければまったく私の知らないところで、私の名前とプロファイルが勝手に使われていたわけだし。

非常に後味の悪い、そして気持ちの悪いできごとでしたが、ネット上でのプライバシーを守ることの大切さを学習する良い機会になりました。みなさんも気をつけて。

ネットって便利さと危なさがほんと、紙一重だな~。

出世する条件って?

世の中にはゼロを1にするタイプの人と、1から2、3と持っていく人の二つのタイプがあると思います。私は後者のタイプ。何もないところから壮大なビジョンを持って、ビジネスを作り上げていくというタイプではなく、今あるところから始めて改善を重ねてビジネスを広げていく、というタイプです。

なもんで、起業家精神旺盛なシリコンバレーに住んでますけど、のほほーんと大企業でサラリーウーマンやってますし、スタート・アップに転職する気もまったくなし。グーグルのキャンパスは近所だし、友人も勤めているのでたまにただ飯食べに行きますが、感想としては「わっけー!大学みたい。私、ここじゃ働きたくないな。超浮きそう。」というのが正直な感想です。

私の働いてる会社は若いグーグルと違い歴史のあるドイツ系の大企業で、膨大な数の人達が世界中のオフィスで働いているわけですが、そんな組織でどんな人が出世するのか、ちょっと考えて見ました。

第一条件:運が良い

これは本当に思いますね。サラリーマンの出世は運にかなり左右されます。タイミングの良いときにポジションが開いて、タイミングよく滑り込んで、みたいな例は長年サラリーマンやってる人なら誰でも見たことがあるんじゃないでしょうか。以前の上司(ドイツ人)とどういう人が出世するのか、という話をしていた時にも「運だよ」って言い切ってましたから(笑)これは世界共通なんだろうな~。

第二条件:上層部からの受けが良い

人を評価するのは、やっぱり人です。なので主観が入ることはしかたがないこと。やっぱり人事権のある人達から受けの良い人は出世しやすいと思います。以前うちの会社で、各国の財務担当責任者が集まるという会議におまけで出席させてもらったことがあったのですが、ディナー会場に向かうバスの中の雑談の中で人事評価的な話題がけっこう聞かれました。「XXって知ってる?」「ああ、知ってるよ。今、○○の組織で働いてるでしょ」「そうなんだ。彼女は本当に良く働くよね。」「そうそう、次に何かいいポジションがあったら雇いたいと思ってるよ。」とか偉いさん達が話すのを聞いて、人事ってこうやって決まっていくんだな~、って思ってました。やっぱり上層部からの受けが良いと、出世もしやすいと思います。

第三条件:どんな仕事でも厭わずやる。そして、結果を出す。

人を使う立場になって思うのは、仕事を振りやすいのはやっぱり「やりま~す!」って難しい仕事でも張り切って取り組んでくれる人。「この仕事は大変そう。時間もないし。」みたいな態度の社員だと、やっぱり仕事を振る側としてもやりにくいわけです。上司も人間、感情の動物ですから。仕事を振りやすい人と任せにくい人の出世度の差は明らかだと思います。仕事を振りやすい人にはどんどんいろんな仕事が回ってきて、自分の部署以外でも接する人が多くなり、ネットワークも広がります。沢山の仕事をこなすことで結果を出せる機会も増え、「あの人は仕事ができる」という評判もたつでしょう。当然のことながら、結果を出す人には出世の機会も回ってきます。仕事を振りにくい人はこの反対。なかなかおもしろい仕事を割り当ててもらえず、仕事の幅も広がらず、仕事ができるという評判もたちにくい。どっちが出世しやすいかは火を見るよりもあきらかでしょう。

 

と、三つほど条件を書きましたが、自分で書いていて「あ~、これ、新入社員の頃に知っていれば良かったな」(爆)そう言えば今月は4月で、新入社員の皆さんは入社して間もなくで、仕事を覚えるのに一生懸命なころでしょうね。早く出世したいな~、と思う方、この三つの条件、なんとなく覚えておいてください。運はね、どうしようもないという側面もありますが、私の好きな運に関する英語のフレーズがありますので、ここに書いておきます。

Luck is what happens when preparation meets opportunities.

幸運とは準備が機会に恵まれたときに起きることをいう。

 

その機会が来るときのために、準備を怠らないようにしましょうね。Good Luck!