お気楽シリコンバレーライフ

シリコンバレーで働くサラリーウーマンの思うところ、いろいろ

おひとりさま行動、そして、旅先での出会いの醍醐味

今の会社に勤めて18年ほどになりますが、誰かと一緒に出張したことは片手で数えるほどしかなく、殆どの出張はおひとりさまです。先月にドイツに出張した際も、出張の目的は会社の年度初めのキックオフ的なコンファレンスだったのですが、同僚とは現地で落ち合いました。

フライトのスケジュールの関係でフランクフルトに到着したのが朝の9時。フロントに聞いてみると、やっぱり部屋の用意ができていない、と。ドイツ人の同僚達からさんざんフランクフルトはつまらない街だということを聞かされていたので、街中まで行く気はなかったのですが、時間が空いたしホテルのあるフランクフルト空港から街中まで電車ですぐなので、行ってみることにしました。フランクフルト空港は今まで散々乗り換えで来たことがあるのですが、実際に空港を出るのは初めてです。

フランクフルト空港の下の階に降りて切符の自動販売機を前に格闘(って、そんなに難しい機械ではありません)していると隣にいた女性が手伝ってくれ、行き先の駅も一緒だったので二人で連れ立って電車を待つことにしました。聞いてみると彼女もフランクフルトには出張で来ていて、その週に行われていたブックフェア(本の見本市みたいなもんですかね)に行くということです。彼女は出版社に勤めていて、ブックフェアでいくつかの本の権利を他の出版社などと交渉するということでした。

で、どこから来たの?という私の質問に返ってきた答えが「アゼルバイジャン」

正直言って、彼女の風貌からルーマニアあたりの東ヨーロッパを想定していた私の脳ミソは、最初彼女の答えを理解することができず「え?どこ?」と、聞き返してしまいました。「I’m from Azerbaijan.」「おー!私、アゼルバイジャンから来た人と初めて会うわ!」と、間抜けな返事をする私。でも、彼女はアゼルバイジャン人ではなく、出身はウズベキスタンだそうです。アゼルバイジャンの都市であるバクが気に入って、そっちのほうが住みやすいという理由でアゼルバイジャンに住んでいるんだとか。

そこらへんの地方の地理にも文化にもとっても疎い私は、非常に基本的な「アゼルバイジャンってどこにあるの?」というお馬鹿な質問から始めてしまいました。あ~、恥ずかしい。でも、聞かなきゃわかんないし、ググるより現地の人から直接聞いたほうがいろんなこと聞けるし。

彼女曰く、ウズベキスタン人である彼女はアゼルバイジャン人とは風貌が違うので、アゼルバイジャンでみんな優しくしてくれるそうです。アラブ系の顔立ちのアゼルバイジャン人に対して、ウズベキスタン人はアジアっぽい風貌があるらしく(彼女はどう見てもヨーロッパ系白人の顔してたけど)、外国人として優遇してくれるみたいなこと言ってました。私が「あなたあまりアジア人っぽくないじゃん」とつっこむと、「そう?目のあたりがアジアっぽいでしょ?」って、目の脇を吊り上げてましたけど(笑)

ウズベキスタンもアゼルバイジャンも、私にとっては旧ソビエト連邦に属していたわけで、こんな風にお互いに外国扱いするとはちょっと意外。そう言えば以前ウクライナ人の友達と話していたときも「ロシア人はみんなからの嫌われ者。僕はウクライナ人で、ロシア人じゃないよ。」って言い切ってたの思い出しました。

面白かったのは、私が日本人だって言うと「私、こんまりの大ファンなの!!!」と、いきなり近藤麻里恵さんネタ。マジですか?ドイツのフランクフルトでアゼルバイジャン人からこんまりネタを振られるとは想定外でしたね~。こんまりの本がアゼルバイジャンでも売っているのか聞いてみると、売られてはいないけど散々こんまりのことはユーチューブで見ていて、妹にも教えてあげたのよ、彼女の片付けの方法は素晴らしいわ、ですと。ちなみに、後日ドイツ人の友人とごはんを食べたときに、アゼルバイジャン人が日本人の片付け名人のこんまりって人を知っていてさ~、って言ったら「こんまり知ってる~!!」これには私も目がテン。こんまりの名前は知っていても、本を読んだことも、ビデオを見たこともない私はなんだかグローバルトレンドの波に乗り遅れている感満載になってしまったのでした。こんまり、恐るべし。

で、話は戻って、アゼルバイジャン人のマリアちゃんと私は電車の中ですっかり意気投合し、市内を巡る2階建てバスに一緒に乗ることにしました。駅前にあるマリアちゃんのホテルに彼女の荷物を預けて、二人で2階建てバス乗り場にレッツゴー。

バスに乗るチケットを買うためのチケットオフィスに向かう途中、彼女が「あ!あのお店、行きたい!」と目を輝かせて指差した先は、なんと・・・・・あの・・・・・ですね・・・大人のおもちゃのお店・・・・。彼女曰く、ウズベキスタンもアゼルバイジャンもイスラム教の国なので、こういうお店はない、と。ま、ドイツはけっこうオープンで、白昼堂々、ドッカーン(でもないか)とこういうお店が普通に他のお店を軒を並べていたりする。「へ?」と、目が点になりながらも、「別にいいよ」と、私も同意して女性二人連れ立って平日の午前中からセックス・ストアに行って来ましたよ、ええ。店の中では二人であれこれ言うこともなく、私は私で店の中を目的もなくプラプラ歩き回り、彼女は「ふーん」って感じできょろきょろしてました。5分くらい店内を冷やかした後、マリアちゃんも気がすんだのでしょう。お店の人に「Thank you」って挨拶してお店を後にしました。それにしても、興味があるのがそこかい?って感じでおもしろかったですね。

その後、二人で2階建てバスに乗ってフランクフルト市内を巡り、中心駅の近くのレストランでランチして別れました。確かにフランクフルトは他の街に比べてつまらなく、これじゃあみんなフランクフルトの悪口いうわな、っていうのが私の個人的な感想。逆にいうとつまらなさを確認できて良かったです。(注:あくまでの私個人の感想です。フランクフルト好きの人も世の中には沢山いると思うので・・・)

そして気が合う合わないって、本当に国籍とか生まれ育った環境とか、年齢とか、関係ないな~って、つくづく思いますね。今回出会ったウズベキスタン出身アゼルバイジャン在住のマリアちゃんと、日本出身アメリカ在住の私とは、育った背景も違えば、年齢もたぶんかなり違う(50代に手が届いた私と、たぶん30代前半くらいの彼女)のですが、生き方に対する考えがとても似ていて、本当に話が尽きませんでした。「強く願えばいつか必ずかなうわよ。」というPositive Thinkingのマリアちゃん。出会うことができて良かった、と、思える人でした。

ひとりで出張先をウロウロしていると、おひとりさまをつまらなく思う時が殆どなのですが、たまにこういった素晴らしい出会いを神様が用意してくれてます。そして、こうした出会いは多分おひとりさま行動だからこそ、という気もします。これぞ旅の醍醐味ですね。だから、あっちこっち行くの、やめられないんだよね~。

次はどんな人と会えるのかな?楽しみ。

日本と韓国に出張行ってました

久々にブログ書いてます。水曜日に日本、および韓国への出張から戻って来ました。水曜日は外せない会議があったので、サンフランシスコに昼くらいについて、家に帰ってシャワーを浴びてお化粧しなおして早速オフィスへ。

づかれた。老体に鞭打って働いてます。

韓国はこれまで何度も出張で行っているのですが、週末を過ごしたのは今回が初めて。で、せっかくなので板門店に行って来ました。若い同僚に「今行くか??」(このきな臭いご時勢に、ってことですね)と、あきれられましたがツアーに申し込んだらちょうど問い合わせた日にツアーが組まれるということで、パスポートのコピーを送ってクリアランスをもらい、行って来ましたよ、板門店。板門店のツアーバスは約50人ほどが乗っており、半分は日本人であと半分はヨーロッパ、オーストラリア、アメリカなどからの観光客でした。一日にバス2台分の観光客しか受け入れないそうです。そして、行きに2回帰りに1回のパスポートチェックがあります。

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あっち側に見えるのが北朝鮮軍のビル。ブルーの建物はUNC(United Nations Command)、要するに韓国側。この写真では見えませんが、ブルーの建物は3棟あり、その3棟をはさむように北朝鮮側のシルバーの建物が2棟あります。

建物の中までブルー。

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「板門店に行くよ」って韓国人の同僚に言ったら「それ、外国人だけ行けるんじゃない?」なんて言ってましたけど、どうなんでしょうね。「韓国人は行けないの?」って聞いたら「よく知らない」って。韓国人に韓国のこと聞いても「知らなーい」っていう答えがよく返ってくるので、そこらへんは日本の歴史とかよく知らない日本人と同じで面白いです。

実はこの板門店訪問、なんと脱北事件のあった2日前に行ったんです!で、面白いのは私が脱北事件を知ったのは日本にいる友達から「大丈夫だったの?」というコメントが来たから。「え、何?」という反応をする私に北朝鮮兵士の脱北の日本のニュースを教えてくれ、初めて知りました。

だって韓国人の同僚、誰も話題にしてないんだもん(笑)しかも、脱北事件が板門店であったらしいよ、と、一緒にいた同僚(韓国人)に言うとネットで調べ「あ、ホントだ。でも、そんなに大きな扱いのニュースじゃないね。」とのこと。しかも、記事の中心は、手術にあたった外科医がいかに凄腕かというものだったそうで。なんなんですかね、この報道陣の脱北事件における日韓の体温差は。はっきり言って韓国の一般人は北朝鮮の心配なんてこれっぽっちもしていないみたい。バスのガイドさんも、韓国人はこういう状況に慣れていて、日本上空をミサイルが通過したというニュースを、彼女の娘さんは朝食の卵焼きを食べる箸を休めることなくふーん、という感じで冷静に聞いていたとか。私の韓国の同僚も、「南北が統合されたとき、統合される側が荒れた状態だと困るから、北は南にミサイルを撃ち込むようなことはしないよ。たぶん今は韓国が一番安全なんじゃないの?」と涼しい顔。

そんなもんなのかね~。

話は変わりますが、ソウルは本当に今、日本人観光客にとって変わって中国人観光客だらけ。板門店のツアーの発着がソウル中心にあるプレジデントホテルだったので、歩いてすぐのロッテデパートに行き、冷やかしで免税店階を覗いてみたら、ここは中国人観光客御用達階ですか状態。中国人観光客がいるわ、いるわ。ヴィトンやらカルチェやらの高級ブティックに群がる人々。いや~、日本のバブル時代を思い出すな~。

そして思いっきり盛り下がってるのは冬季オリンピック。一応ロッテデパートの前にはこういうのがありましたが、ここと空港くらいだったな、オリンピックのマスコット見たの。

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韓国の同僚達に「冬季オリンピック、もうすぐだね。」と、話をふっても全然乗ってこないし。「韓国は冬のスポーツ、強くないからね~。」というつれない返事。やる気ないない(笑)

あとひとつ、間一髪(ってほどのことでもないけど)だったのが浦項での地震。うちの会社、浦項にもオフィスがあって月曜日から火曜日にかけて浦項のオフィスに行っていたのです。で、なんと水曜日に地震が!韓国では地震なんてめったにないので、みんな本当にびっくりしたみたい。生まれて初めての体験で本当に怖かったって言ってました。その週には人生を左右すると言われている大学の共通試験もあったのに、それも延期されたし。マグニチュード5くらだったので、日本人には比較的たいしたことない揺れでも、経験したことのない人達にとっては大事だったんでしょうね。私の同僚達もみんな何もなく無事だったようで何よりでした。

そして最後は浦項で泊まったベスト・ウェスタンホテルからの朝日。ここは浦項で唯一(?)アメリカ系のホテルで、浦項への出張時には必ずここに泊まっています。全室オーシャンビュー!!基本的にビジネスホテル的な位置づけなので、アメニティとかたいしたことありませんが、アメリカ系のホテルらしく全てが合理的にできていて、快適に過ごすために必要なものは全てあります。ただスリッパは使い捨てのじゃなくて、使いまわしするタイプなので、私は使用しませんでしたが。(ま、アメリカにあるこのランクのホテルはスリッパなんて置いてないので、置いてあるだけいいのかもしれないけど。)

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今週末は家でゆっくり時差ぼけ調整します。

ドイツ出張

2週間ほどドイツに出張しております。

フランクフルト空港にあるホテルに1週間缶詰め状態。そして火曜日にニュルンベルクに移動してまた会議。

でもフランクフルトでの会議の合間に同僚とフランクフルトの街を少しだけ散策してきました。

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市役所がライトアップされてました。

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マイン川沿い。

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 あと1週間ドイツだわ〜🇩🇪🍺

 

 

 

 

半世紀以上生きて思う。歳をとるのも悪くないかもしれない。

今週末は友達のお誕生会に行って来ました。しかも2連チャン(笑)

金曜の夜は39歳になった友人のお祝い、そして土曜の夜は49歳になった友人のお祝い。来年は二人とも大台ですね~。

私は2年前に誕生から半世紀記念を迎え、東京で日本の友達と遊んだ後で、高校時代の女友達と石垣島と沖縄に半世紀記念旅行。しかも超奮発して日本とアメリカは往復ビジネスクラス(笑)そして、アメリカに帰ってきてからは旦那がハワイに連れて行ってくれました。そして半世紀を1年過ぎた去年の誕生日はなんと偶然にもMBAの卒業式。クラス代表としてスピーチもして、非常に有意義で思い出になった一日でございました。

で、またまた誕生日が12月に迫ってきました。あと2ヶ月ちょい・・・。そして娘の誕生日は来週の火曜日。10月に入ってすっかり秋の気配がしてきたせいか、ちょっと感傷的な気分です。

40代後半くらいから自分の容姿の衰えに関しては、あっちゃ~!!って感じで、これはもうあきらめるしかないんだな~、と、すっかり悟りの境地に入ってしまいました。こればっかりは時間を戻すことができない悲しさ。非情なまでにオバちゃん外見に超高速でなっていってます。

が!

気持ち的には結構楽です。「おばちゃんだからしょうがない。」という殺し文句が使えるという他に、ある程度お金と時間が自由に使えると人生本当に楽なんだな、ということがこの歳になってやっとわかりました。

昔昔のその昔、銀座かどっかに友達とご飯を食べに行ったときに何気なく手相を見てもらったことがあり、占い師のおばさんに「あら、あなたは人生後半良くなるわね。」と言われたんだけど、ほんと、今のところ本当にそうなってます。

ま~、気ままに好きな所行って、気の向くままに遊んでばっか(笑)仕事も楽しくて、長い時間オフィスにいても全然苦にならないし、いろんな国から来てる賢い人達と一緒に働けてとっても楽しい。お蔭様で家族も健康。

唯一の悩みは増え続ける体重。ワイン飲むのやめたら痩せるよって言われたけど、そこまで犠牲を払ってまで痩せる理由もないし(笑)

でもこうやって今、恵まれた時間を楽しめているのは、ずーっと仕事と学業と家庭のことを頑張ってやってきたらかもしれない。フルタイムで仕事続けながら学校行って、家事もして、娘の学校の手配とかもして、本当に忙しくて「やらなきゃいけない!」ってことに追われていた時期が長かったな~。お金もなかったから、一生懸命節約の方法とか探して、クーポン使いまくって、底値張作って、週末は安売りのお店のハシゴしたし。お金も時間もないから旅行なんかにもぜんぜん行けなくて、夏休みもたいてい大学の授業とって終わったし。その当時は必死だったから、自分の状況を省みる余裕もなく、ただただ目の前のことをひとつひとつこなしていくことに一生懸命だった年月。

当時と比べると、今は天国だ!!

考えてみると、ああやってひたすら頑張っていた時期があったから、今の時間がいかに恵まれているのかがわかるんでしょうね。今、好きな音楽聴きながら、自分で好きなように生けたお花眺めて、ワインちびちび飲みながらこのブログ書いてます。あと何年元気で健康でいられるのかは神様だけが知っているんだろうけど、今の幸せを感謝して楽しもうって思います。

50歳を過ぎた女性の気持ちってなかなか聞くことないけど、この年代の人ってどんな感じなんだろう?

私の50代は今のところ、結構幸せで楽しい。この幸せが長く続くと良いな。

Cheers!

VUCAって一体何?そしてハーバード・ビジネス・レビューの解決策が笑える

最近見かけるVUCAという言葉。MBAの授業でも出てきたな~、これ。

もともとは軍隊用語らしいですね。冷戦後(若い人知ってるのかな?アメリカとソ連が睨み合っていた時代。ドイツが東と西に分かれていた時代。)の世界を表現するのに使われたのが由来みたいです。

そして、このVUCAブッカ~なコンセプトが、グローバルが進んで混沌としたビジネスの世界で経営戦略を企てるうえでの所謂バズ・ワード、ま、流行語みたいなもんかな、に昇格したみたいで。おめでとうございます。

ちなみにVUCAはブカと発音します。で、4つの単語の頭文字をとって、VUCA。

V=Volatility

U=Uncertainty

C=Complexity

A=Ambiguity

です。物事が常に動いて安定してなくて将来が見えず、しかも物事が複雑で混沌としている。ま、ひと言で言うと、「わけわかんね~!」でしょうか。現代の企業戦士たちはこんなにシビアな戦場で戦っているわけです。そりゃあみんな疲れるわな。

これ、HBRのVUCAに関する記事です。「あなたにとってVUCAとは?」で、HBRらしくマトリックスにまとめられてます。わかりやすっ!って、こんなにVUCAを単純化して良いんだろうか。ま、HBRだからいいんでしょうね。しっかし無責任なまでに単純な答えだな、これ。

hbr.org

https://hbr.org/resources/images/article_assets/hbr/1401/F1401C_A_LG.gif

Volatilityへのアプローチが一番笑えますね。

Volatilityの状態は、課題は思いがけず降りかかるか状況が安定しないこと。そして関わる期限は不明。しかし課題自体は難しかったり理解しがたいことはない。課題解決へ必要な知識は容易に得られる、ですと。

例としては天災後の値段の高騰によりサプライヤーの不足。

で、これに対する対応が、在庫を増やすことと余剰人員を雇っておくこと。マジかよ(笑)この解決策は高くつくが(そりゃそうや)投資がリスクをカバーする、って。あのね~、本気で言ってる?それが簡単にできないからいろんな会社が経営に四苦八苦してるんじゃない。大きな会社だったら可能かもしれないけど、今はどこの会社もキャッシュフローを睨みながらの経営だから、いざと言う時のために在庫を増やしましょうなんて言う勇気のある人はなかなかいないでしょ。余剰人員なんてありえない。

Complexityの例はけっこううちの会社にもあてはまるかも。いろんな国で事業を展開していて、国ごとの法律があったり文化の違いがあったりして本当にややこしい。で、解決策はというとスペシャリストを増やし、複雑さに対応できるだけの人材を育成しましょう、と。は~・・・・・(ため息)。ま、正論と言えば正論かな。

Ambiguityの解決策は、とりあえず実験してどうなるか見てみましょう。Uncertaintyには情報に対して投資しましょう、と。

なんか全部超あったりまえじゃん、な答えだな~。今をときめく、と言うか、頭の良い人達がよってたかって眉間に皺寄せて議論しているVUCAに対する解決方法がこんなに単純でいいんかい?

でも、一歩下がって考えてみると、複雑なこと、わけわかんないことへのアプローチなんてこんなもんなのかもしれません。とりあえず情報を集めて知識武装し、リスクに備えて蓄えて、とりあえず何かやってみて失敗から学んでいく。全ての基本がVUCAへの対応にも当てはまります。

なんか最初は笑っちゃったHBRの記事だけど、単純に見えて実は深いのかもしれない。

 

シリコンバレーの不動産価格

以前シリコンバレーの住みやすさを書きましたが、唯一の難点は、ズバリ、家がめっちゃ高い。買うのも高いけど、借りるのも高い。

アメリカにはZillowというウェブサイトがあって、住みたいな~、と思うエリアとか家があったらそこの住所を入れると家の値段を調べることができます。

で、トレンドの分析とかもしてるんだけど、グーグルとかアップルのあるサンタクララ郡、平均的な家の価格、1億越えてます。(汗)

www.zillow.comそしてお隣のサンマテオ郡。オラクルとかセールスフォースとかありますね。サンタクララ郡よりもちょい高い。(またまた汗)

www.zillow.com

2008年のリーマンショック後、2012年くらいまでは不動産価格は横ばいだったのですが、それ以降は上がる一方。話に聞くところによると、供給が需要に全然追いついてないそうです。グーグルもアップルも拡大に拡大を続け、他の国からもどんどん大きな会社がシリコンバレーにR&Dの拠点を設置しています。サムソンもでっかいオフィスをサンノゼあたりに構えたし、日立も7000人規模のオフィスをシリコンバレーに置くとか日経で読みました。シリコンバレーにはいろんな国からいろんな人が来て働いてるけど、最近目に付くのは他州から来た人の車のナンバープレート。最近は他の州からもいっぱい転職してきてるんだな~、と実感します。

売りに出される家の数が家を買いたい人よりも全然少ないらしいので、圧倒的な売り手市場。家が売りに出されるとあっと言う間に売れ、そして何人もの買い手がより高いオファーを出すので(競売状態)売りに出したときにつけていた値段よりもよっぽど高く売れることがよくあります。

最近話題になったのはこの家。売りに出された時の値段は100円計算で1億7千万。で、買いたいという人がいっぱいいて、結局売った値段は約2億5千万。100円計算でも8千万も高く売れたことに。8千万ですよ、8千万!!どういうこと!!??さすがにこの新聞記事もRidiculouって言ってますけどね。

www.mercurynews.com

買うのも馬鹿高いですけど、借りるのも高いです。最近うちの近所にアパート(日本ではマンションって言うのかな)が建てられていて、好奇心から家賃を調べてみたらワンベッドルームでなんと3000ドル以上!まじ?!!

以前知り合いの不動産のエージェントに、こんな馬鹿高い物件どんな人が買うの?って聞いたら中国からの投資家か(これは最近中国政府が外貨持ち出しに制限をかけたので下火になりました)、プロフェッショナルの共働きの夫婦。ま、エンジニアの夫婦なら世帯年収が30万ドルからうまくすれば50万ドルくらいいくだろうから買えるのかもしれませんね。マウンテンビュー(グーグル本社のある町)に新築で日本円で約2億ちょいくらいの値段の家を買った友達がいますが、彼らは夫婦共にグーグル勤務。そして以前住んでいたコンドミニアム(ローン完済済み)を貸しに出して、家賃収入もあります。

でも悲しいことに2億円のおうちでも、ふっつーのおうちです。全然豪邸でもなんでもない。そして1億円くらいの家だと、どこかしら修繕しなければいけない箇所があるのが普通です。なんかシリコンバレーにいると、金銭感覚が狂ってくるな~。

私はラッキーなことに値段が暴騰する前に小さなコンドミニアムを購入。そこで地味~に不動産の値段が上がるのを横目でみながら毎日節約生活を営んでいます。(笑)

 

 

 

日本とアメリカの人事制度の違い

まず最初にお断り。日本とアメリカなんて大風呂敷感満載のタイトルではありますが、これは私が日本で働いたことのある会社(一社)とアメリカで働いたことのある会社(これまた一社のみ)の比較です。でもまあ、一般的にはこんなもんだろうな~、みたいな感じはつかんでもらえると思います。

で、比較するのは採用、異動、人事評価の3つにしときます。

採用

私の経験では、日本とアメリカで一番違うのはここですかね。日本で新卒で就職したときは、人事の担当者の人との面接があり、採用後に配属が決められました。一時転職しようかと考えた時期があり、他社での面接も受けたのですが、やっぱり面接は人事部の人とでした。

アメリカでの採用権限は人事ではなくマネージャーにあります。少なくともうちの会社では。私の部署で欠員ができると、私が面接をして私が採用を決めます。

じゃ、人事は何をするのかというと、採用のお手伝い。まず私が人事に、今度欠員ができたんだけど、求人のお知らせ出してくれる?と連絡します。そうすると、どの職種のどのレベルの人を探しているのかを聞かれ、それに合ったJob Description(具体的な仕事の内容やら仕事に必要な経験やらをかいたもの)を探してくれて、求人広告を社内および社外に出してくれます。求人広告を見て応募してきてくれた人の履歴書を見るのはマネージャーの私の仕事。履歴書の段階で、会ってみたいと思った人材がいたら、人事に連絡して面接の手配をしてもらいます。誰が面接をするのかを決めるのも私です。別に私一人が面接をして決めても良いのですが、他の人の意見も聞きたい時には信頼できる同僚や部下に面接してもらい、彼らの意見を聞くこともありますが、最終的には私が面接して、私が採用を決めます。で、採用したい人がいたら、「この人に仕事をオファーしてください。」と人事部の担当者に連絡。で、人事の担当者が私の選んだ人の経歴やら仕事のレベルやらを吟味して、お給料をどれくらい払えば良いのかを調べてくれ、「これでオファーしますけど、良いですね。」と私との合意をとって、応募してくれた人にオファーの連絡を入れます。また、応募してきてくれた人から私に直接「採用の件はどうなっていますか?」と連絡が入ることがあるのですが、そうした問い合わせに答え、「今回は残念ながら不採用です。」という連絡も人事がやってくれます。

人事部が勝手に採用して、勝手に配属してくるわけではないので、入社してくる人に対して文句は言えませんね。私が採用したわけですから。

異動

日本だと本人の希望とはあまり関係なく異動があると聞きますし、以前勤めていた会社でも「あの人がなぜこの部署に?」と、本人も「聞いてないよ。」的な異動もありました。今のところアメリカでは聞いたことないですね。部署の異動は基本的には本人の希望、そして社内公募、もしくは特殊な事情。

特殊な事情とはどういうことかと言うと、今就いている仕事がなくなっちゃう、というときレイオフの代わりに、「この部署のこの仕事に空きがあるからどう?」というケース。または、この人のパフォーマンスはこの部署ではイマイチだけど、あっちの部署ならなんとかなるかも、という時も「あっちの部署の仕事した方が良いんじゃない?」ともちかけるケースもあります。どちらにしても、新しい部署に異動したくない場合は、会社をやめることになります。

私は今の会社でいくつか職種、そして部署を変えましたが、ひとつを除いて後は全て社内公募です。ひとつを除いての時は、役員秘書の仕事をクビになって他の部署の仕事をオファーされたとき(笑)いや~、秘書には本当に向いてませんでした。

社内公募の場合も、もちろん採用マネージャーとの面接があり、候補者も何人かいるので採用されない場合もあります。採用されなかった場合には、現在いるポジションで継続して働き、次に興味のそそられるポジションが出てきたらまた応募する、となります。社員が他の仕事に応募することに、上司はあまり抵抗しませんね。私の場合も歴代の上司達は新しい仕事にチャレンジすることを喜んでくれ、そして応援してくれ、気持ちよく送り出してくれました。

人事評価

私は日本では管理職したことないので、比べる材料があんまりないんですよ。すみません。なもんで、今働いている会社のこと書きます。

うちの会社の場合、年度初めに今年度の目標!というのを立てさせられます。で、年度末になると社員全員が上司と面談し、今年度はこんなことしました、あんなことしました。改善点はこれです。次はあの部署に行って、こんな仕事したいです。世界中どこでも異動オッケーです!みたいなことを話します。

で、各部署ごとにラウンドテーブルというディレクターレベルでの人事考課の場が設けられ、人事部のマネージャーがファシリテーターとなって社員の人事考課を行い、評価の良し悪し、そしてボーナスの割合を決めていきます。

ちなみにボーナスは12月に支払われ、年一回。会社によっては一部の人(一定の職務以上)しかボーナスを受け取る資格がありません。私のいる部署も以前はボーナスなしの社員がいたのですが、数年前に改定があり、全員がなんらかのボーナスを受け取れることになりました。で、仕事のランクによってどれくらいもらえるかが全然違います。例を挙げますと、若い社員だと年収の5パーセントなのが役員クラスだと年収の30パーセントとか。この%っていうのがミソ。だって若い社員だと年収も低い。低い年収に低い%、例えば5万ドルX5%だとボーナスは2500ドル。役員だと、まあ年収が30万ドルとして、30万X30%でボーナスは9万ドル。全然違うでしょ(笑)人事評価のミーティングでは、このボーナスを、これまた何割支払うのか、ということを決めるのです。例に出した年収5万ドルのA君の基本ボーナスは2500ドル。でも、A君、今年は滅茶苦茶頑張って仕事して、会社に大貢献。じゃあボーナス150%あげよう、ということでA君のボーナスは2500X150%となり、A君は3750ドルのボーナスをもらえるのです。そしてその逆もあり。こいつイマイチ、となった場合にはボーナス半額、とかね。

そして必ず話し合うのは誰が次の世代を背負える人材か、誰が能力があるか、幹部候補生として育成すべきは誰か、ということ。そして、こいつはイケルとなった人には様々な幹部向けの研修の機会が与えられ、大抜擢されることもあります。これを目の当たりにして思ったことは、アメリカは機会平等の国かもしれないけれど、結果は滅茶苦茶不平等だということ。そして、それをある程度納得して受け入れる土壌があるということです。だってさ~、普通に仕事してるけどたいして目立たない社員達は、人事考課の話題にも上らなかったりするんだよ。重点的に議論されるのは誰が優れているかと、誰が落ちこぼれているか。優れている人には研修やキャリアパスの用意を、落ちこぼれているひとにはパフォーマンス向上の施策、もしくは退職を促す手順。で、その他大勢は、今年もよくできました。ボーナス100%あげるね。で終わりです。

日本でも横並びの終身雇用型モデルが崩れてきているみたいですが、将来の人事制度のモデルってどんな風になるんでしょうね。たぶんアメリカほど「できる人が全部持ってく」みたいなモデルにはならないと思うんですが。日本人は優しいから。

さてと、来週の金曜日のラウンド・テーブルに向けて、私も準備しなきゃ。