シリコンバレーの不動産価格
以前シリコンバレーの住みやすさを書きましたが、唯一の難点は、ズバリ、家がめっちゃ高い。買うのも高いけど、借りるのも高い。
アメリカにはZillowというウェブサイトがあって、住みたいな~、と思うエリアとか家があったらそこの住所を入れると家の値段を調べることができます。
で、トレンドの分析とかもしてるんだけど、グーグルとかアップルのあるサンタクララ郡、平均的な家の価格、1億越えてます。(汗)
www.zillow.comそしてお隣のサンマテオ郡。オラクルとかセールスフォースとかありますね。サンタクララ郡よりもちょい高い。(またまた汗)
2008年のリーマンショック後、2012年くらいまでは不動産価格は横ばいだったのですが、それ以降は上がる一方。話に聞くところによると、供給が需要に全然追いついてないそうです。グーグルもアップルも拡大に拡大を続け、他の国からもどんどん大きな会社がシリコンバレーにR&Dの拠点を設置しています。サムソンもでっかいオフィスをサンノゼあたりに構えたし、日立も7000人規模のオフィスをシリコンバレーに置くとか日経で読みました。シリコンバレーにはいろんな国からいろんな人が来て働いてるけど、最近目に付くのは他州から来た人の車のナンバープレート。最近は他の州からもいっぱい転職してきてるんだな~、と実感します。
売りに出される家の数が家を買いたい人よりも全然少ないらしいので、圧倒的な売り手市場。家が売りに出されるとあっと言う間に売れ、そして何人もの買い手がより高いオファーを出すので(競売状態)売りに出したときにつけていた値段よりもよっぽど高く売れることがよくあります。
最近話題になったのはこの家。売りに出された時の値段は100円計算で1億7千万。で、買いたいという人がいっぱいいて、結局売った値段は約2億5千万。100円計算でも8千万も高く売れたことに。8千万ですよ、8千万!!どういうこと!!??さすがにこの新聞記事もRidiculouって言ってますけどね。
買うのも馬鹿高いですけど、借りるのも高いです。最近うちの近所にアパート(日本ではマンションって言うのかな)が建てられていて、好奇心から家賃を調べてみたらワンベッドルームでなんと3000ドル以上!まじ?!!
以前知り合いの不動産のエージェントに、こんな馬鹿高い物件どんな人が買うの?って聞いたら中国からの投資家か(これは最近中国政府が外貨持ち出しに制限をかけたので下火になりました)、プロフェッショナルの共働きの夫婦。ま、エンジニアの夫婦なら世帯年収が30万ドルからうまくすれば50万ドルくらいいくだろうから買えるのかもしれませんね。マウンテンビュー(グーグル本社のある町)に新築で日本円で約2億ちょいくらいの値段の家を買った友達がいますが、彼らは夫婦共にグーグル勤務。そして以前住んでいたコンドミニアム(ローン完済済み)を貸しに出して、家賃収入もあります。
でも悲しいことに2億円のおうちでも、ふっつーのおうちです。全然豪邸でもなんでもない。そして1億円くらいの家だと、どこかしら修繕しなければいけない箇所があるのが普通です。なんかシリコンバレーにいると、金銭感覚が狂ってくるな~。
私はラッキーなことに値段が暴騰する前に小さなコンドミニアムを購入。そこで地味~に不動産の値段が上がるのを横目でみながら毎日節約生活を営んでいます。(笑)