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シリコンバレーで働くサラリーウーマンの思うところ、いろいろ

CFO向けのコンファレンスに行って来ました

昨日、今日と、サンノゼでやってたCFO向けのコンファレンスに行って来ました。

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私はCFOじゃないんですけど、一応シニア・ディレクターの肩書きで働いているので、こういうイベントにも声がかかったりするのです。

このコンファレンスは医療関係の会社(製薬会社とか、医療機器関連の会社)のCFOやらディレクターレベルの人達が呼ばれて、いろんなテーマについて話し合う、というものでした。

因みにテーマはこんな感じです。

Leading the coompany integration post-merger or acquisition.医療関連の会社は吸収合併とか多いからね~。M&A後の処理って結構大変だし、合併後業績が悪化することもあるのでうまいこと移行させる腕がマネージメントには必要。

Finance as a Value-Added Business Partner. 財務関連部署の社員がどのように活躍できるか、ですね。

Changing a company culture to prioritize spending & increase accountability. 財務関連でない人達、例えば研究開発とかマーケティングの人達にいかにコスト意識を持ってもらえるか。

Building &Maintaining a high performance finance team. どのようにしてパフォーマンスの良いチームを率いていくか。

Implementing a new budgeting &Forecasting solution. 予算を組むプロセスとかのお話。うちの会社、予算作成に4ヶ月くらいかけるので、プランニング期間長すぎ!と思っていたのですが、6ヶ月かけるという強者に会いました。

 

で、家に帰ってお茶啜りながら思ったことは「抱える問題はみんな同じだな。」ということ。うちの会社って本当になってない!って思いがちですが、他社の同じような仕事をしている人達と話すと「あ、一緒じゃん。」って思って、気が楽になりました。(笑)

そして一番の問題はやっぱりハードではなくてソフトなんですよね。プロセスを設定するとか、数字管理のツールを導入するとかは、はっきり言って簡単です。手伝ってくれるコンサルタントも沢山いるし。でも、リーダーシップ、チームワーク、権限委譲(Enpowerment)、責任をきちんととる(Accountability)などなど、ソフトの部分が非常に難しい。どうやって個人個人の力を引き出して1+1を2ではなく3に、いや4にしていくのか。ゴールの設定はどうすれば良いのか。コミュニケーションを効果的に行うには。議論の半分以上はこうしたソフトの部分に触れるものでした。

あと予算を組んだり数字を管理をしていく上での苦労も良く似てます。せっかく苦労して組んだ予算も、マーケットの状況が激変してあっと言う間に意味のある数字ではなくなってしまったり、他部署の人達に予算がいくら必要かきちんと計画するように言っても適当な数字しかあげてこないとか。ファイナンス関連部門で働く私達が遭遇する「あるある」がいっぱいで、「あ~、うちだけじゃなかった!」と、変な安心感に包まれる私。(笑)

問題や解決方法は会社のサイズによって違うんだな~、ということも今回学習しました。やっぱり小さな会社は資金がないぶん苦労も多いですね。スタートアップの会社とかやはり最も注意を払うのはキャッシュフロー。ま、これはうちの会社も同じですが、今月、いや今年キャッシュネガティブになったとしても親会社がキャッシュいっぱい持ってるので、「やば、来年はキャッシュポジティブにするように頑張りマース!」でなんとかなっちゃいます。(本当はかなりシビアにどうすんねん!と追求されますが、責められるのは私ではなく上司なんで・・・)私はかなり大きな会社に勤めているので、他の人達の話を聞いて、私達がいかに恵まれているのかがよくわかりました。やっぱ寄らば大樹の陰だな~。

 

今回一番ためになったのは、ファシリテーターとして参加していた、最近引退したばかりだという元CFOのお話。なぜ会社合併がうまくいかないかという原因として、文化の違いが一番大きい、と。「What (何)」をすれば良いかはみんなわかっているんです。「How(どのように)」で、失敗しちゃう。

A社とB社が合併したとします。A社の社風はみんなで意見をすり合わせて、全員が意思決定に関わり合意するという文化。一方のB社は社長の鶴の一声で、「この方針でいくから。明日から始めるよ。」で、みんなが右向け右で動き出す文化。A社の人間はB社の意思決定方法だと不満が溜まるし、B社の人間はA社のやり方はまだるっこしくてしょうがない。で、この社風、いわゆる文化の違いを埋められなくて合併は失敗するんだ、そうです。とても納得のいく説明でした。

 

ちなみにこのコンファレンス、料金はタダ。主催会社がスポンサーを探してきて、参加者はスポンサーの話を聞く時間を与えられるのです。ようするにセールスですね。でも、業務内容とかサービスの内容を説明されるだけで押し売りではないし、実際に業務に役立ちそうなツールとかコンサルティングとかなので、名刺をもらって帰ってきました。

日本の製薬会社も二社ほど来てました。参天製薬と第一製薬。二人とも日本人ではなく、参天製薬はスイス人で第一製薬はアメリカ人。参天製薬はなんとアメリカに上陸して25年。「マーケットシェアは?」って聞いたら「ゼロ」(爆)25年何しとってん????「頑張ってね」って言っておきました。彼、ハーバードのMBAらしいので、参天製薬もちょっとアメリカ市場参加に本気出してるのかも。頑張ってくださいね~。

それにしてもさ〜、やっぱファインス関連の人達って内向的な性格の人が多い。統計取ると、7割強が内向的とか。このコンファレンスも例外ではなく、内向的な人が7割くらい。な、もんで沈黙の数分があったり。私一人でベラベラ喋るのも気がひけるし、誰か何か言ってよ!な場面もありました。これがCMO(チーフマーケティングオフィサー)の集まりとかだと逆に凄いうるさいんだろうな。