今日も楽しくシリコンバレーライフ

シリコンバレーで働くサラリーウーマンの思うところ、いろいろ

シリコンバレーのお給料と物価

今日ウェブでこんなおもしろい記事を見つけました。

news.careerconnection.jp

ヤフー本社で働いていた、という人のコメントが出ているんですけど、日本向けにコメントがアレンジされてるかもな~って、感じがするんで私なりの意見もここに書いておきます。

15万ドルということですが、まず年収1800万って置き換えるところからどうなの?ですね。為替はかなり動くし、1ドル80円計算でするか、120円計算でするかで、えらい日本円が変わってきます。だから私はドルのみで話します。

15万ドルもらってれば、ま、独身、もしくは子なしならば、贅沢しなけりゃなんとかなるんじゃない?と、思います。

もとヤフー本社勤務の人が出てきてますが、だいたいサンフランシスコからサウスベイにあるヤフーの本社に通おうっていうガッツのある人は都会に住みたい若者達。サンフランシスコからヤフー本社のあるサニーベールまで、車でゆうに片道1時間以上かかります。なので、たいていみんなシリコンバレー周辺の町(サニーベールとかクパチーノあたり)に住んでます。一番大きな出費はやはり住居費で、2ベッドルールの間取りで最近は3千ドルから4千ドルくらいとられてるみたい。でも、独身、もしくは子なしなら1ベッドルームでも平気だと思うので、家賃は3千ドル以内に納めることも可能だと思います。(普通、こちらで1ベッドルームというと、ベッドルームの他に、ソファなどをおくリビングルームとキッチンが別についている。)

で、次に大きいのは車の費用。私はプリウスを新車で買ったのですが、約3万ドルでした。中古でよければもっと安くてありますが、日本車は中古でも人気があって値段があまり落ちないので、私は新車を買って乗り潰してます。日本のような車検はないので、維持費としてはオイル交換に半年に一度行くくらいで、その費用一回60ドル程度。なので、品質の良い車ならば維持費はあまりかかりません。(だから壊れない日本車は大人気。)3万ドルの車買って、頭金なしのローン組んで、月々の支払いが500ドル弱だったような記憶があります。

家賃3千ドル+車のローン500ドルとして、最も大きな固定費が月に3500ドル。年間で4万2千ドル。15万ドル額面でもらうと、3割強税金で持っていかれるので、手取りは10万ドルくらい。固定費引いた残りが年間5万から6万ドル。ま、ざっくりした計算ですが、大学院出たての若者ならば充分でしょ、と思います。また、若い人達はたいていルームシェアとかをして住居費を節約する傾向にあるし。うちの職場の若者達も、たいていルームメイトと一緒に住んでいます。

じゃ、家族持ちはどうなのよ?と、なると話は別ですね。この記事に書いてあるように、アメリカの大学の教育費は馬鹿高いです。UCバークレーとか、州民でさえ年間1万ドル以上の学費プラス寮費で、年間2万ドルくらい。これ、公立の大学ですよ。私立になると、年間4万から6万ドルくらいします。アメリカには奨学金があるでしょ、って言われますが、娘を大学に行かせた経験から言うと、まず、もらえません。奨学金がもらえるのは親の年間所得が貧困層のレベルにあるような生徒達で、いわゆるミドルクラスの私達には奨学金の恩恵は回ってこないのです。(だからミドルクラスの怒りが爆発して、トランプが選ばれちゃったりする。)また、家も1ベッドルームのアパートなどというわけにはいかず、家も借りなくちゃいけない。シリコンバレーで家を借りるとなると、最近の相場では月に5000ドル以上します。なので、年間の住居費だけで6万ドル。子供が大学の年齢のに達する人達の懐具合は本当に厳しいと思いますよ。

そして、査定を受ける話はけっこうリアルです。全ての会社が定期的に査定をするわけではありませんが、やはり高いお給料を払っている分、能力の見極めも厳しいと思います。エンジニアで仕事できないな~、こいつ、というレッテルを貼られた人達は、遅かれ早かれ職場からいなくなっていきますね。アメリカは機会均等の社会で、そこらへんはフェアですが、仕事の結果をシビアに見られる社会でもあると思います。

この記事のコメントにあるように、技術、責任、リスクは給料に確かに比例しています。でも、東大生達には是非、リスクをとってシリコンバレーに来て、瞬間風速でもいいから15万ドルの初任給もらってブイブイ言わせてほしいな~。数年でクビになっても良いじゃない。クビになるまで質素に暮らして、株とかに余ったお給料投資してお金を増やしておけば、クビになって日本に帰っても何年かは暮らしていけるでしょ。

15万ドルをうらやましがる気持ちはわかりますが、この額はそれだけの貢献も期待されての額であるということを、お忘れなく。