お気楽シリコンバレーライフ

シリコンバレーで働くサラリーウーマンの思うところ、いろいろ

アメリカに退職金ってあるの?

以前友達と集まったときにされた質問。「アメリカに退職金ってあるの?」

私はアメリカで今働いてる会社でしか働いたことないので、他社のことは知りませんが、ま、一般的には「ない」だと思います。少なくとも日本でもらうような退職金はうちの会社には存在しないし、友達からも聞いたことがありません。

それからもうひとつされた質問は「アメリカって定年ってあるの?」

ないです。第一年齢聞いたりすると、何かあったときに年齢で差別されるのなんだの面倒なことになるので、職場で年齢を聞くことはないし、面接でも聞きません。仲よくなった同僚と、何かの会話のはずみで年齢を知ることはありますが、仕事でしか関わりのない人の年齢は知りません。

と、なると、仕事をやめたあとみんなどうやって生活するのか?

ケース1 転職のために仕事をやめたとき。

うちの会社に限って言えば、何も支払われません。次の職場からSign Up Bonusとか交渉して出してもらう、と言うケースはあるけど、やめる職場からはなにもなし。私は日本で10年ちょっと勤めてからアメリカに引っ越すために退社したのですが、それまで勤めていた分の退職金をいただきました。アメリカには、っつーか、うちの会社にはこういうのはないですし、他の人からも聞いたことないです。

ケース2 レイオフされたとき

会社が買収されてポジションがダブってしまったときや、景気が悪いときは会社都合で社員をレイオフすることがあります。この場合は一定の額のSeveranceが支払われます。これは、「次の仕事が見つかるまでこれで暮らしてね。Good luck!」みたいなものなので、一般的には1ヶ月から3ヶ月分くらいのお給料の額がもらえます。うちの会社の場合、人事規定でSeveranceの額が決まっており、勤続年数に比例します。勤続年数X一週間のお給料、で、最大支払額が決められていて、何十年働いていても最大支払額以上の額はもらえません。10年働いて10週分のお給料だから、2ヶ月半くらい分のお給料の額がレイオフされる時に支払われます。

ケース3 もう働きたくないよ~!と、自主的にリタイアする時

ある程度の年齢になった人達の中には、もう働きたくないや、ということでリタイヤする人も出てきます。そういう人達は、自主都合で会社を止めるのでまとまった退職金は出ません。じゃ、どうやって老後生活していくのか。財源は自分でこつこつと貯めてきたお金と政府から支払われるSocial Security(年金)が収入源です。昔は一般企業でも社員に年金とか払ってたみたいですが、それがものすごい負担になってしまったので最近は一般企業で年金のある会社はまず聞きません。うちの会社も私が入社した直後に会社が資金を出す年金は打ち切りになり、私の老後は私個人がチマチマ貯めている401K(個人積み立ての年金)が頼りです。Social Securityは現在は支給が62歳だけど、これから支給年齢が引き上げられていくだろうし、たいした額はもらえないだろうと踏んでいるのでアテにはしていません。

ただ、401Kのミソは、積み立てをするのは個人次第、ということ。401Kは個人で積み立てる年金だから、積み立てるのも積み立てないのもその人の意思。そして毎月いくら積み立てるのかも、その人の意思。(2017年の税引き前年間最大積み立て額は一万八千ドル)仕組みをろくに理解していない人達も多く、老後の資金不足はしばしば話題に上ります。

私からすると、老後の準備してなくて大丈夫なの?と、めっちゃ心配になりますが、アメリカ人はお金に関心がないというか、お金の管理が下手な人が多いみたいでソーシャル・セキュリティーがあるからいいじゃん、ってのんびり構えてる人達も。ソーシャル・セキュリティだけじゃ生活できないんだよ!ってことがあまりわかってないみたい。こういう人達が多いアメリカこそ退職金の制度作った方が良いと思うんだけど、そこらへんは個人責任だから勝手にやってちょうだい、っていうのがアメリカのやり方です。

アメリカで働き始めた頃は、会社の業績があまり良くなくレイオフされる同僚もいたので、小心者の私はすっかりビビりまくり、自分のことは自分で守らなければ、と心に誓ったものです。日本のサラリーマンって恵まれてるんだな~、とも思いました。でもそれは20世紀終わりのころの話ですから、日本の状況もかなり変わってきているんでしょうね。アメリカがシビアなのは、一貫して変わらないです(笑)

お勧めカリフォルニアワイン J.Lohr

シリコンバレーってブログのタイトルにつけてるくせに、ハイテク関連のこととかなーんにも書いてないですね。で、今回もいきなり全然シリコンバレーとは関係なさそうなワインの話。

私は赤ワインって選び方がよくわからないので、当たり外れの少ない白ばかり買っていたのですが、ここのワインにたまたま出会ってから赤ワインも飲むようになりました。

www.jlohr.com

で、ここのワインとシリコンバレーがどう関係あるねん?っていうことですが、なんと、J.Lohrのワインセンターがシリコンバレーのど真ん中のサンノゼにあるんですよ~。ここの存在を知ったきっかけは仕事でエンジニアのマネージャー達のチームビルディングがありまして、そのイベントがワイン・テイスティングでサンノゼにあるJ.Lohrのワインセンターに行ったのです。

ここね。↓ シリコンバレーに出張の際にはお立ち寄りを。

www.jlohr.com予約もいらなきゃテイスティングフィーもいらないなんて、ガメツクぼったくり料金をとりまくるナパのワイナリーよりもよっぽどええやん。とっても近いし。

私が一番好きなのはここのMerlotなんだけど、Cabもおいしいです。以前友人達の集まりにCabを持参したら大好評でした。Merlotは本当にまろやかで飲みやすく、お酒があまり得意でない私でもいくらでも飲めてしまう。お値段も良心的で15ドルするかしないかだと思う。そこらへんのスーパーでも売ってます。

でもMerlotはやっぱりよく売れるみたいで、最近お店に行っても見かけないんだよね~。しかたないからCab買ってるけど。またMerlot出回ってほしいな~。

因みに今日の家呑みもJ LohrのCabでございます。

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アメリカの送別会

今週一杯でやめてしまうエンジニアの同僚二人の送別会に行って来ました。一人はドイツ人で会社をやめるわけではなく、フランスにある別のオペレーションに職を見つけて引っ越すとか。もう一人は中国人で、こちらは完全にうちの会社を辞めて他社に転職。ま、シリコンバレーの良いところはメジャーなハイテク企業が半径10マイルくらいの地域に集まっているので、通勤場所はあまり変わらないということを言っていました。

アメリカでは送別会はFarewellというのですが、日本のようにきちんと手順があるわけでもなく会費を集めるわけでもなく、ましてや強制参加でもありません。職場を去る同僚と仲の良い人が「Farewellをこの日のこの時間にやるよ」と適当にそこらへんの知っている同僚達にメールします。で、メールを受け取った人達が、「あ、あの人にも知らせよう」みたいな感じで転送。送別会のある日に都合の良い人達が勝手に集まってくる、という感じです。

今回の集合場所はマウンテンビューのダウンタウンにあるBierhauseという所でした。

http://bierha.us/

働き犬のStout君がビールの入ったケッグの乗った台車を引いてます。(リンクをクリックすると写真があります。)可愛い~!そして働き者~!人間達が酒飲んで酔っ払っている横をシャカシャカ台車引いてビール缶をせっせと運んでいました。

同僚達はテキトーな時間にテキトーに集まってくると、各自で自分の飲み物をオーダーしてこれまたテキトーに着席。会場に来る時間もマチマチなら家に帰る時間もマチマチ。完璧な自由行動です。私はとりあえず職場を去る二人にビールをご馳走したのですが、別に強制はされません。自分の自由意志。おつまみ的な食べ物を若干オーダーしてそこらへんに座っている人達とシェア。奢りたい人が勝手に奢る、自分の飲みたいものや食べたい物があれば勝手に買ってくる、という感じです。日本の送別会みたいにきちんと段取りがあったりはしません。

きちんと段取りがあるような送別会は、私の経験ではお偉いさんの送別会だけです。バイスプレジデント級の人達の送別会は、だいたい会社持ちで行われ出席者も限られますし、勝手に来て勝手に帰るわけではなく開始時間も決まっています。たいていの場合はちゃんとしたレストランでテーブルに着いての着席ディナー。そして主賓によるスピーチがあったりします。でもそんな送別会は一般社員には当てはまらず、普通の社員達はカジュアルな集まりのみで、あっさり職場を去っていきます。

話は逸れますが、カリフォルニアは有給休暇を翌年にけっこうな時間持ち越せる数少ない州。ちょっとややこしいけど説明しますと・・・・。例えば年間20日の有休がもらえるとします。で、今年は仕事が超忙しくて有休をとる暇がなく、有休を一日も使わなかったとします。カリフォルニアでは使わなかった20日間の有休をそのまま翌年に持ち越せます。なので次の年は40日有休を使えることになります。持ち越せる日数の上限は会社によって違い、うちの会社の場合は年間有給休暇日数X2.25だったかな。他の州、例えばワシントン州だと持ち越せる有休日数は5日間のみ。20日あった有休を10日しか使えなかったとしても、持ち越せるのは5日間のみであとの5日間は捨てることになります。

なんでこんな話題を持ってきたかというと、貯めてあった有休、会社を辞めるときにお金で支払われるのですよ。ドーンとキャッシュアウト!!ただでさえ日給の高いエンジニア達。そして長く勤めていると有休も年間20日とか30日とかもらえるのでつねに20日以上の繰越有休を持っている人達も、そういう人達が会社をやめると、有休がキャッシュアウトされて1万ドルくらいになっちゃったりします。ちょっとしたボーナスです。

私も辞める時に備えて(いつになることやら・・・・)有休をなるべく貯めるようにしているのですが、取らぬ狸の皮算用になっちゃうかな~。ま、長いこと何もなく勤められるのが一番なんですけどね。

 

時間とお金の使い方って似てるかも

以前同僚がお金と時間の使い方に人の価値観が反映されるって言っていたけど、本当にそうだな~、って思う。お金持ちに時間の使い方が上手な人が多いのは偶然ではないと思う。逆に考えると時間の使い方が上手だからお金持ちになれるのかも。

考えてみると時間の使い方とお金の使い方には共通することが多いですよね。両方ともいかに節約するか、多くの人が考えているし、時間の節約方法とお金の節約方法の本やウェブサイトがたくさんある。両方とも難しくて、実際に成功している人は少数派。大多数の人達は節約途上で四苦八苦しているみたい。

時間とお金の決定的な違いは時間は有限だけど、お金は無限だということでしょうか。時間に関して言えば、限られた時間をいかに有意義に、有効に使うかに人は知恵を絞る。お金に関して言えば、いかに沢山のお金を貯めることができるかに知恵を絞る。

なんだか同じ「節約」というコンセプトでも、ずいぶん違いますね。

私も時間とお金の節約に関していろいろな本を読んだりしました。でも結局どの本を読んでも書いてあることはけっこう同じことだったりします。ダイエットと同じで基本は変わらないんですよね。お金を貯めたいなら消費する額を稼ぐ額よりも少なくする。

節約の方式=収入>支出 

あったりまえやがな。

私個人の経験から言うと、お金を貯めるためには節約することももちろん大切ですが、収入を多くする方がよっぽど効率的なんじゃないかと思います。ま、収入を増やすには努力と共に運もかなり必要なので、この話題はひとまず置いといて、時間の話。

思うんですけど、お金の節約よりも時間の節約の方が大切なんじゃないでしょうか。これは人生半分以上生きちゃったな~、ということもあると思うのですが、やっぱり限りある時間は有意義に使いたい。私は人からよくアクティブだとか言われるのですが、返す言葉は「老い先短いからさ。」

だって、よっぽどこれから長生きするとしてもせいぜい50年あるかないか。そしてそのうちの何年かは歩けるかどうかもわからない。そう考えると今したいことをしておかないと、って思うのです。お金もメリハリのある使い方をしようって言いますが、時間の使い方に関しても同じことが言えるんじゃないでしょうか。オンとオフをはっきりさせる。遊ぶ時はとことん遊び、仕事する時は一生懸命に仕事して、まったりする時間も間に忘れずに入れる。言うのは簡単ですが、実践するのはなかなか難しいことかもしれません。

時間を有効に使うために私が実践していることは月間、そして年間カレンダーを見るということです。これからの予定を俯瞰することは予定を立てる上でとても役に立ちます。

年間カレンダーを俯瞰することは大前研一さんから学びました。以前大前さんの本を読んだときに、1年が始まったときまず年間カレンダーに休暇の予定から入れていく、と書いてあったのです。ま、事の真偽は別として、これは良い考えだ!と私も実行することにしたのです。あらかじめ予定を入れておくと飛行機の予約もホテルの予約も早めにすることができ、値段も安めに抑えられるし、仕事の段取りもつけやすいし、良いことだらけです。

そして毎月、月初に月間カレンダーを見て、主要なミーティングの日、美容院などの予約、出張の予定などを確認しておきます。そして仕事の段取りをたてることで毎日何をしなければいけないのかが見えてきます。この「見える化」ってとても大切ですね。これはお金の管理も一緒なんじゃないですかね。時間もお金もきちんと見えるようなシステムを作っておくときちんと管理でき、時間に追われるとか無駄遣いしてしまうようなことが少なくなると思います。

最後に知り合いのフィナンシャル・プランナーの方がおっしゃった金言。

「金持ちほど決断が早い。」

決断の速さ、つまり迷う時間を減らすことは時間の節約になります。やっぱり時間とお金の使い方って人の価値観を映し出すんですね。

バルセロナ出張

テロのあった2日後という、なんかすごいタイミングでバルセロナに出張行ってきました。旦那や友達に大丈夫って心配されたけど、多分テロの直後でバルセロナは地球上で一番安全な場所なんでないか?という根拠のない確信のもと行って来ました。

街は観光客で賑わっていたし、フランクフルトからのバルセロナ便も満席。テロリストなんかには負けないぞ〜!です。

サンフランシスコを金曜日の夜に発って、フランクフルト経由でバルセロナには土曜日の夕方到着。日曜日を利用してちょっとバルセロナ観光して来ました。

 

テロ事件のあったランブラス通りには沢山の献花、そして祈るを捧げる多くの人達が集まっていました。

 

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 バルセロナと言えばガウディ!お決まりですが、ガウディのデザインしたカサ バトリョへ。外観からして素敵!

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 そして中もとっても素敵。ここは入場料払って見る甲斐がありますね。ちなみに入場料はウェブで申し込んだ方が割引になります。

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 カサバトリョから数ブロック歩いた場所にあるカサミラ。此処も素敵なんですが、時間があまりなかったので、外観のみの観光。 

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 夕食はホテル近くのランブラス通りに面したカフェでタパスを頂きました。ハムが美味しかった!

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 友達に2階建の市内を回るバスに乗ると良い、と教えられ29ユーロで乗り倒しました。おかげでバルセロナの街は一通り回ったかも。夏だけオープンしているビーチ沿いを走るルートからは海水浴を楽しむ人達が沢山。時間があれば私もビーチに行きたっかたな〜。

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 夕方に予約しておいたグエル公園へ向かいました。途中まで、またまた2階建てバスを利用。バス停からひたすら丘を登るとグエル公園に突き当たる。

このドラゴン(カメレオン?)被写体として大人気でした。

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 グエル公園から見る夕陽とバルセロナの街。

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 月曜日に仕事に向かう前にサグラダファミリアへ。バルセロナに来たからに行かなきゃね。完成はガウディ没後100年目に当たる2026年だそうです。まだまだ作ってるし。それにしてもすごい数の観光客でした。チケットも時間指定制。 

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美しいステンドグラス。

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受難のタワーに登って絶景をパチリ。

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キリストの像。

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ガウディは森をイメージしてサグラダファミリアの内部をデザインしたのだとか。これらの柱は木のイメージらしいです。

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 さっさと観光を済ませて、午後には会議の行われる郊外のホテルに移動しました。

で、ホテルから移動に使ったタクシー運転手さんが英語が堪能で、(英語が全然できないタクシーの運転手多し)いろいろ話したんだけど、彼は生まれも育ちもバルセロナの地元っ子。バルセロナ大好き!感が話していても良く伝わって来ました。

そりゃあそうだろうな〜。2日弱の観光だったけど、私もバルセロナ本当に気に入った。気候が良くて、食べ物が美味しくて、海がある!私に必要な三大条件を満たしてる!

ここだったら住んでも良いな〜、って本気で思いましたね。スペイン語勉強しようかな〜。絶対に今度はプライベートの休暇で訪れたい街でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ニューヨーク週末旅行

行くかどうか、かなり迷ったんですけど行ってきちゃいました、ニューヨーク。ま、国内旅行といえば国内旅行なんだけど、飛行機直行便で約6時間くらいサンフランシスコからかかります。アメリカ、でか!

で、なんでまたわざわざニューヨークくんだりまで行こうかと思った理由はこれ!

www.metmuseum.org

ニューヨークのメトロポリタン美術館で行われている、川久保玲さんのエキシビションが見たかったのです。それだけのために行くのか?と、娘にはあきれられましたが、生きているうちにメトロポリタン美術館で取り上げられるデザイナーはイブサンローランに次いで川久保さんが史上二人目ということで、非常に興味をそそられて行くことにしたわけです。

結果、行って良かった~。ファッション業界とはなーんの関連もない私ですが、やっぱり天才の作るものは違うな~、と。これはアパレル業界に勤める人達から見たら、垂涎もののエキシビションでしょうね。80年代に登場した所謂ボロルックですが、今見ても非常に新鮮で美しくさえあります。以前ディオール展や三宅一斉展を見に行った時にも思ったのですが、天才の作る作品って時代を超越しますね。30年くらい前の作品なのに全く古臭くない。素晴らしいです。

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川久保さんのエキシビションを一通り見終わった後、メトロポリタン美術館をウロウロしたのですが、この美術館本当にデカイ。ふらふら迷い込んだヨーロッパ絵画のセクションを何気に見てたら、「あ、これ、モネじゃん。」と気がついた。そして、その部屋全部がモネの作品であることにも気がついた(笑)すごいコレクション。これが常設展だよ。で、そのまま進むと、「あ、ルノワールだ。これ、ゴッホ。あれはゴーギャンっぽいけど、あ、やっぱりゴーギャン。」などなどヨーロッパ絵画の大御所の作品がこれでもか、これでもかのオンパレード。素晴らしい。目の保養になりました。

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そしてアメリカの美術館の良いところは写真撮影全然オッケー!みんなパシャパシャ写真撮りまくり。なんで日本の美術館はダメなんでしょうね。

メトロポリタン美術館を堪能した後は、タイムズスクエアにあるミュージカルのチケットを安く売ってくれるTKTSという所に行き、キャッツかオペラ座の怪人かシカゴで安くて良い席ない?と、お兄ちゃんとしばらく相談し、結局シカゴのチケットを買いました。一階のオーケストラ席で81ドルなり。ミュージカルは夜の8時からなので、それまでタイムズスクエアあたりをうろうろ。

www.tdf.orgミュージカルは良かったです。あまり筋書きが複雑じゃないのを選んで大正解。やっぱりブロードウェイの俳優さんたちは芸達者ですね。とても楽しめた2時間半でした。

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2日目は自由の女神を見に行くクルーズ。これ一時間くらいのハドソン川のクルーズなのですが、お天気が良くて本当にラッキーでした。今までニューヨークは何回か来た事があるのですが、いつも仕事絡み。なので、観光っぽいことをしたことがなく、自由の女神も実際に見たことがなかったのです。今回は青空の下にトーチを掲げる自由の女神を見ることができて本当にラッキーでした。それにしても、トランプ大統領の振る舞いに自由の女神も泣いてるだろうな~。

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クルーズのあとはまた地下鉄に乗って、ワールドトレードセンターへ。グランド・ゼロ、9・11博物館へ行ってきました。私は1999年にアメリカに引っ越したので、9・11はアメリカで経験しました。あの日のことは良く覚えています。朝身支度をしているとテレビを見ていた旦那が「何かニューヨークで起こってる!」と。で、急いで私もテレビを見てみると、ツインタワーから煙が出ている映像が。重苦しい気持ちで仕事に向かったのですが、ラジオでは「我々は何をぐずぐずしているんだ。早く相手を攻めなければ」「戦争を始めなければ」という聴取者からの意見を流していて、これからどうなっちゃうんだろう、って暗い気持ちで車を運転していました。そして9月は雨がめったに降らないのですが、その朝に限って雨が少し降ったのです。暗澹とするアメリカの気持ちを表すような天気でした。博物館で9・11に関する展示品を見ていると、あの日のことが昨日のことのように蘇ってきました。ニューヨークとは対岸に住んでいる私でさえこんな気持ちになるのだから、ニューヨーカーはどんな気持ちなのかな、とも思います。ツインタワーの跡には新しくフリーダムタワーがどっかーん!と建って、アメリカは負けないぜ!精神を表しているみたいです。

 

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駆け足週末旅行でしたけど、やりたいことやったし、見たいものは見たし、の大満足プチ旅行でした。東海岸遠いけど、行って良かった~。

韓国出張

 いつもは韓国に出張しても、ろくに観光もせず仕事だけして帰ってくるのですが、今回は帰りのフライトが土曜の夕方だったので、土曜日の午前中に景福宮に行ってきました。オフィスがあるのはソウル郊外なので、景福宮のあるソウル中心街までは地下鉄で一時間弱。でも、幸いなことに乗換えが一回だけですんだので、スムーズに景福宮まで行けました。

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東南アジアからっぽい団体の観光客が多かったです。東南アジアの言葉区別つかないんだけど、ちょっとベトナムっぽかったかな~。タイからかな~。

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太鼓もカラフル~。これ、けっこう大きいです。

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景福宮って広いんですね。全然知りませんでした。

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 で、こんな感じの門や建物がいくつもいくつもある・・・・

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 この建物が一番奥にありました。やっとここまで着いた。

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 朝の10時と11時に衛兵交代のパフォーマンスをしてくれます。なかなかおもしろいです。これは入り口の門の前で行われるので、観光中でも入り口まで戻ってこなきゃ見れません。私は9時の開場と同時に入り、さくさくと歩き回って(なんせ正午くらいまでにはホテルに戻らないといけない)いたおかげで、10時のパフォーマンスをちょうど見ることができました。ラッキー!

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 景福宮に通じる大通り。この像の横にセウォル号の事故で亡くなった方達を祀っている場所があって犠牲者の写真があるのですが、大半の写真が高校生であまりの若さに胸が痛くなりました。ご冥福をお祈りします。こんな事故が二度と起こらないことを祈るばかりです。

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 で、ちょっと時間をさかのぼって、同僚に連れて行ってもらったお店。この同僚が連れて行ってくれる所はアルコール中心なのです。(笑)ここはとても沢山のマッコリがおいてあるお店。そして最近流行になっているようで、地元の小さなビール醸造所で作っているビールも何種かありました。私達はマッコリ3種、地ビール2種をいただきました。お店の看板、可愛いですよね。ちなみに漢南にあるお店です。

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 これは木曜日の夜に一人でとった夕食。新盆唐(しんぶんだん)線の板橋駅(いたばしではなく、ぱんぎょうと発音します)前にある、超高級デパートである現代デパートのレストラン街で食べたユッケビビンバ定食。メニューが日本語でも書いてあるのが嬉しかった。

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 これは同僚達と行ったアーミー・シチュー、韓国語でブデ・チゲといいます。なぜこれをアーミー・シチューと言うかというと、韓国に駐留している米軍の影響で、スパムとかを入れるから。ある程度具を食べ終わったあとで、同僚がインスタントラーメンをお店の人に注文し、シチューに入れて煮込んで締めとして食べました。日本で鍋料理の最後にご飯を頼んでおじやにすることがありますよね。あれのラーメンバージョンです。

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おもしろかったのは、私のチームをランチに連れて行ったのですが、韓国のチームはマネージャーを除くと全て女性。で、マネージャーはサムギョプサルが大好物なので、サムギョプサルに行くのかな、と思っていたら女性陣は「服が臭くなる」と拒否。こじゃれたイタリアンのお店を予約していました(笑)どこの国も若い女性の好みは一緒だな~、と、おもしろかったです。あと、韓国人なのに服が臭くなるという理由で焼肉に行きたがらないのもちょっと意外でおもしろかったです。そりゃそうですよね、お刺身苦手な日本人もいるだろうし。こういうステレオタイプを崩してくれる経験はおもしろいので大好きです。

次回は11月を予定している韓国出張。実は行ったことのない38度線に行こうかと目論んでいて、パンフレットを貰ってきちゃいました。スケジュール調整できたら良いな~。