お気楽シリコンバレーライフ

シリコンバレーで働くサラリーウーマンの思うところ、いろいろ

アンコンシャスバイアスの研修受けました

うちの会社には社員有志から成るダイバーシティーグループがいくつかありまして、実は私は女性のグループのチェア(グループリーダー)をしております。

で、最近そのグループ主催でアンコンシャス・バイアス、無意識のうちに人が行っている差別、というテーマでプロのトレーナーを招待して、希望者に講演、そして研修をしました。(社内で開催の通知して、希望者のみ参加。)

テーマはアンコンシャス・バイアスなので女性に対する差別だけではなく、人種、年齢なども講演の対象なのですが、やっぱり女性グループ主催の研修だったので、職場での女性に対して無意識に男性社員が行っている扱いについても触れていました。そして女性達の意識の持ち方についても。←ここが大切。

その中で印象的だったのは、今まで何度か本で読んだり講演で聞いたりしていたことが、やはり繰り返して講演内容に入っていたことです。それは女性は自分自身に完璧を求めすぎるということ。シェリル・サンドバーグのLean Inにも書かれていますが、女性は100点を取ってやっと合格点を自分に与える傾向があります。対して男性は70点でも「俺、すごいじゃん。」これは仕事においても傾向は同じで、求人広告を出すと男性は半分ぐらい求人広告に書いてある条件を満たしていると応募するけれども、女性は全ての条件を満たしていないと応募しないとか。実は私もその傾向がおおいにあります。

後日、私の上司(ドイツ人男性。性格な年齢は知らないけど、まだ若くてたぶん40歳いくかいかないか。)とこの研修の話をしたのですが、彼も男性の部下と話すと、まったく実力の伴っていない人でも「僕ならこのチームを率いることができます!」と言う。上司曰く「おまえをリーダーにしたらチームつぶれるよ」(本音)「もう少しこういう面で経験をつんでからね。」(実際のフィードバック)だそうです。で、対照的なのは女性社員で、チームを率いるという話になると「私はもう少し経験をつんだほうが。」と、上司から見て十分に実力のある女性が言うと。で、殆どがこういうパターンだから、女性はもっと自信をもっていろんなことにチャレンジしたほうが良いと言ってました。(偉い!)そしてこういった男女差の傾向は国を問わないみたいで、おもしろいですよね。

そして先日嬉しい出来事が。

うちの会社は9月が年度末で10月から新しい年度が始まります。なので、今は今年度の人事評価の真っ最中。で、私も部下の一人一人と面談をして、彼らのこれからの希望、どのように働いていきたいのか、どんな仕事をしたいのかを聞いています。で、勤続20年ほどになる非常に優秀な女性の部下と面談をしたところ、管理職になる欲が出てきたと。去年までは管理職になる希望はない、このまま専門職で勤めたい、ということだったのですが、先日の講演を聴いて、管理職になるのに完璧である必要はない、今も同僚達が彼女のアドバイスを求めてくる、自分にもリーダーになる素質がある、ということを気付いたようです。

上司としてこんなにうれしいことはありません!!!(涙)

そして私も後継者育成したよ~、って言えるし。(これ、管理職としてポイント高いでしょ。)こうして部下が育ってくれるのってほんと、管理職冥利につきますね。そして、この研修、やって良かった~。ダイバーシティ活動がビジネスに本当に役立つのかって疑っている人には、この例をシェアしてさしあげたい。経験があり、やる気があり、そして仕事のできる人材をつなぎとめておくことは、会社が繁栄するためには不可欠です。ビジネスは人なしでは成り立ちません。今回の出来事はダイバーシティ活動が社員のやる気向上に、人材つなぎとめに、そして私の後継者育成プランに(これはたまたまだけど)役立った非常に良い例だと思います。

やっぱりこうした啓蒙活動って馬鹿にするもんじゃありませんね。いや~、私は本当にうれしいです。

以上!

CFO向けのコンファレンスに行って来ました

昨日、今日と、サンノゼでやってたCFO向けのコンファレンスに行って来ました。

www.q1productions.com

私はCFOじゃないんですけど、一応シニア・ディレクターの肩書きで働いているので、こういうイベントにも声がかかったりするのです。

このコンファレンスは医療関係の会社(製薬会社とか、医療機器関連の会社)のCFOやらディレクターレベルの人達が呼ばれて、いろんなテーマについて話し合う、というものでした。

因みにテーマはこんな感じです。

Leading the coompany integration post-merger or acquisition.医療関連の会社は吸収合併とか多いからね~。M&A後の処理って結構大変だし、合併後業績が悪化することもあるのでうまいこと移行させる腕がマネージメントには必要。

Finance as a Value-Added Business Partner. 財務関連部署の社員がどのように活躍できるか、ですね。

Changing a company culture to prioritize spending & increase accountability. 財務関連でない人達、例えば研究開発とかマーケティングの人達にいかにコスト意識を持ってもらえるか。

Building &Maintaining a high performance finance team. どのようにしてパフォーマンスの良いチームを率いていくか。

Implementing a new budgeting &Forecasting solution. 予算を組むプロセスとかのお話。うちの会社、予算作成に4ヶ月くらいかけるので、プランニング期間長すぎ!と思っていたのですが、6ヶ月かけるという強者に会いました。

 

で、家に帰ってお茶啜りながら思ったことは「抱える問題はみんな同じだな。」ということ。うちの会社って本当になってない!って思いがちですが、他社の同じような仕事をしている人達と話すと「あ、一緒じゃん。」って思って、気が楽になりました。(笑)

そして一番の問題はやっぱりハードではなくてソフトなんですよね。プロセスを設定するとか、数字管理のツールを導入するとかは、はっきり言って簡単です。手伝ってくれるコンサルタントも沢山いるし。でも、リーダーシップ、チームワーク、権限委譲(Enpowerment)、責任をきちんととる(Accountability)などなど、ソフトの部分が非常に難しい。どうやって個人個人の力を引き出して1+1を2ではなく3に、いや4にしていくのか。ゴールの設定はどうすれば良いのか。コミュニケーションを効果的に行うには。議論の半分以上はこうしたソフトの部分に触れるものでした。

あと予算を組んだり数字を管理をしていく上での苦労も良く似てます。せっかく苦労して組んだ予算も、マーケットの状況が激変してあっと言う間に意味のある数字ではなくなってしまったり、他部署の人達に予算がいくら必要かきちんと計画するように言っても適当な数字しかあげてこないとか。ファイナンス関連部門で働く私達が遭遇する「あるある」がいっぱいで、「あ~、うちだけじゃなかった!」と、変な安心感に包まれる私。(笑)

問題や解決方法は会社のサイズによって違うんだな~、ということも今回学習しました。やっぱり小さな会社は資金がないぶん苦労も多いですね。スタートアップの会社とかやはり最も注意を払うのはキャッシュフロー。ま、これはうちの会社も同じですが、今月、いや今年キャッシュネガティブになったとしても親会社がキャッシュいっぱい持ってるので、「やば、来年はキャッシュポジティブにするように頑張りマース!」でなんとかなっちゃいます。(本当はかなりシビアにどうすんねん!と追求されますが、責められるのは私ではなく上司なんで・・・)私はかなり大きな会社に勤めているので、他の人達の話を聞いて、私達がいかに恵まれているのかがよくわかりました。やっぱ寄らば大樹の陰だな~。

 

今回一番ためになったのは、ファシリテーターとして参加していた、最近引退したばかりだという元CFOのお話。なぜ会社合併がうまくいかないかという原因として、文化の違いが一番大きい、と。「What (何)」をすれば良いかはみんなわかっているんです。「How(どのように)」で、失敗しちゃう。

A社とB社が合併したとします。A社の社風はみんなで意見をすり合わせて、全員が意思決定に関わり合意するという文化。一方のB社は社長の鶴の一声で、「この方針でいくから。明日から始めるよ。」で、みんなが右向け右で動き出す文化。A社の人間はB社の意思決定方法だと不満が溜まるし、B社の人間はA社のやり方はまだるっこしくてしょうがない。で、この社風、いわゆる文化の違いを埋められなくて合併は失敗するんだ、そうです。とても納得のいく説明でした。

 

ちなみにこのコンファレンス、料金はタダ。主催会社がスポンサーを探してきて、参加者はスポンサーの話を聞く時間を与えられるのです。ようするにセールスですね。でも、業務内容とかサービスの内容を説明されるだけで押し売りではないし、実際に業務に役立ちそうなツールとかコンサルティングとかなので、名刺をもらって帰ってきました。

日本の製薬会社も二社ほど来てました。参天製薬と第一製薬。二人とも日本人ではなく、参天製薬はスイス人で第一製薬はアメリカ人。参天製薬はなんとアメリカに上陸して25年。「マーケットシェアは?」って聞いたら「ゼロ」(爆)25年何しとってん????「頑張ってね」って言っておきました。彼、ハーバードのMBAらしいので、参天製薬もちょっとアメリカ市場参加に本気出してるのかも。頑張ってくださいね~。

それにしてもさ〜、やっぱファインス関連の人達って内向的な性格の人が多い。統計取ると、7割強が内向的とか。このコンファレンスも例外ではなく、内向的な人が7割くらい。な、もんで沈黙の数分があったり。私一人でベラベラ喋るのも気がひけるし、誰か何か言ってよ!な場面もありました。これがCMO(チーフマーケティングオフィサー)の集まりとかだと逆に凄いうるさいんだろうな。

アメリカに退職金ってあるの?

以前友達と集まったときにされた質問。「アメリカに退職金ってあるの?」

私はアメリカで今働いてる会社でしか働いたことないので、他社のことは知りませんが、ま、一般的には「ない」だと思います。少なくとも日本でもらうような退職金はうちの会社には存在しないし、友達からも聞いたことがありません。

それからもうひとつされた質問は「アメリカって定年ってあるの?」

ないです。第一年齢聞いたりすると、何かあったときに年齢で差別されるのなんだの面倒なことになるので、職場で年齢を聞くことはないし、面接でも聞きません。仲よくなった同僚と、何かの会話のはずみで年齢を知ることはありますが、仕事でしか関わりのない人の年齢は知りません。

と、なると、仕事をやめたあとみんなどうやって生活するのか?

ケース1 転職のために仕事をやめたとき。

うちの会社に限って言えば、何も支払われません。次の職場からSign Up Bonusとか交渉して出してもらう、と言うケースはあるけど、やめる職場からはなにもなし。私は日本で10年ちょっと勤めてからアメリカに引っ越すために退社したのですが、それまで勤めていた分の退職金をいただきました。アメリカには、っつーか、うちの会社にはこういうのはないですし、他の人からも聞いたことないです。

ケース2 レイオフされたとき

会社が買収されてポジションがダブってしまったときや、景気が悪いときは会社都合で社員をレイオフすることがあります。この場合は一定の額のSeveranceが支払われます。これは、「次の仕事が見つかるまでこれで暮らしてね。Good luck!」みたいなものなので、一般的には1ヶ月から3ヶ月分くらいのお給料の額がもらえます。うちの会社の場合、人事規定でSeveranceの額が決まっており、勤続年数に比例します。勤続年数X一週間のお給料、で、最大支払額が決められていて、何十年働いていても最大支払額以上の額はもらえません。10年働いて10週分のお給料だから、2ヶ月半くらい分のお給料の額がレイオフされる時に支払われます。

ケース3 もう働きたくないよ~!と、自主的にリタイアする時

ある程度の年齢になった人達の中には、もう働きたくないや、ということでリタイヤする人も出てきます。そういう人達は、自主都合で会社を止めるのでまとまった退職金は出ません。じゃ、どうやって老後生活していくのか。財源は自分でこつこつと貯めてきたお金と政府から支払われるSocial Security(年金)が収入源です。昔は一般企業でも社員に年金とか払ってたみたいですが、それがものすごい負担になってしまったので最近は一般企業で年金のある会社はまず聞きません。うちの会社も私が入社した直後に会社が資金を出す年金は打ち切りになり、私の老後は私個人がチマチマ貯めている401K(個人積み立ての年金)が頼りです。Social Securityは現在は支給が62歳だけど、これから支給年齢が引き上げられていくだろうし、たいした額はもらえないだろうと踏んでいるのでアテにはしていません。

ただ、401Kのミソは、積み立てをするのは個人次第、ということ。401Kは個人で積み立てる年金だから、積み立てるのも積み立てないのもその人の意思。そして毎月いくら積み立てるのかも、その人の意思。(2017年の税引き前年間最大積み立て額は一万八千ドル)仕組みをろくに理解していない人達も多く、老後の資金不足はしばしば話題に上ります。

私からすると、老後の準備してなくて大丈夫なの?と、めっちゃ心配になりますが、アメリカ人はお金に関心がないというか、お金の管理が下手な人が多いみたいでソーシャル・セキュリティーがあるからいいじゃん、ってのんびり構えてる人達も。ソーシャル・セキュリティだけじゃ生活できないんだよ!ってことがあまりわかってないみたい。こういう人達が多いアメリカこそ退職金の制度作った方が良いと思うんだけど、そこらへんは個人責任だから勝手にやってちょうだい、っていうのがアメリカのやり方です。

アメリカで働き始めた頃は、会社の業績があまり良くなくレイオフされる同僚もいたので、小心者の私はすっかりビビりまくり、自分のことは自分で守らなければ、と心に誓ったものです。日本のサラリーマンって恵まれてるんだな~、とも思いました。でもそれは20世紀終わりのころの話ですから、日本の状況もかなり変わってきているんでしょうね。アメリカがシビアなのは、一貫して変わらないです(笑)

お勧めカリフォルニアワイン J.Lohr

シリコンバレーってブログのタイトルにつけてるくせに、ハイテク関連のこととかなーんにも書いてないですね。で、今回もいきなり全然シリコンバレーとは関係なさそうなワインの話。

私は赤ワインって選び方がよくわからないので、当たり外れの少ない白ばかり買っていたのですが、ここのワインにたまたま出会ってから赤ワインも飲むようになりました。

www.jlohr.com

で、ここのワインとシリコンバレーがどう関係あるねん?っていうことですが、なんと、J.Lohrのワインセンターがシリコンバレーのど真ん中のサンノゼにあるんですよ~。ここの存在を知ったきっかけは仕事でエンジニアのマネージャー達のチームビルディングがありまして、そのイベントがワイン・テイスティングでサンノゼにあるJ.Lohrのワインセンターに行ったのです。

ここね。↓ シリコンバレーに出張の際にはお立ち寄りを。

www.jlohr.com予約もいらなきゃテイスティングフィーもいらないなんて、ガメツクぼったくり料金をとりまくるナパのワイナリーよりもよっぽどええやん。とっても近いし。

私が一番好きなのはここのMerlotなんだけど、Cabもおいしいです。以前友人達の集まりにCabを持参したら大好評でした。Merlotは本当にまろやかで飲みやすく、お酒があまり得意でない私でもいくらでも飲めてしまう。お値段も良心的で15ドルするかしないかだと思う。そこらへんのスーパーでも売ってます。

でもMerlotはやっぱりよく売れるみたいで、最近お店に行っても見かけないんだよね~。しかたないからCab買ってるけど。またMerlot出回ってほしいな~。

因みに今日の家呑みもJ LohrのCabでございます。

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アメリカの送別会

今週一杯でやめてしまうエンジニアの同僚二人の送別会に行って来ました。一人はドイツ人で会社をやめるわけではなく、フランスにある別のオペレーションに職を見つけて引っ越すとか。もう一人は中国人で、こちらは完全にうちの会社を辞めて他社に転職。ま、シリコンバレーの良いところはメジャーなハイテク企業が半径10マイルくらいの地域に集まっているので、通勤場所はあまり変わらないということを言っていました。

アメリカでは送別会はFarewellというのですが、日本のようにきちんと手順があるわけでもなく会費を集めるわけでもなく、ましてや強制参加でもありません。職場を去る同僚と仲の良い人が「Farewellをこの日のこの時間にやるよ」と適当にそこらへんの知っている同僚達にメールします。で、メールを受け取った人達が、「あ、あの人にも知らせよう」みたいな感じで転送。送別会のある日に都合の良い人達が勝手に集まってくる、という感じです。

今回の集合場所はマウンテンビューのダウンタウンにあるBierhauseという所でした。

http://bierha.us/

働き犬のStout君がビールの入ったケッグの乗った台車を引いてます。(リンクをクリックすると写真があります。)可愛い~!そして働き者~!人間達が酒飲んで酔っ払っている横をシャカシャカ台車引いてビール缶をせっせと運んでいました。

同僚達はテキトーな時間にテキトーに集まってくると、各自で自分の飲み物をオーダーしてこれまたテキトーに着席。会場に来る時間もマチマチなら家に帰る時間もマチマチ。完璧な自由行動です。私はとりあえず職場を去る二人にビールをご馳走したのですが、別に強制はされません。自分の自由意志。おつまみ的な食べ物を若干オーダーしてそこらへんに座っている人達とシェア。奢りたい人が勝手に奢る、自分の飲みたいものや食べたい物があれば勝手に買ってくる、という感じです。日本の送別会みたいにきちんと段取りがあったりはしません。

きちんと段取りがあるような送別会は、私の経験ではお偉いさんの送別会だけです。バイスプレジデント級の人達の送別会は、だいたい会社持ちで行われ出席者も限られますし、勝手に来て勝手に帰るわけではなく開始時間も決まっています。たいていの場合はちゃんとしたレストランでテーブルに着いての着席ディナー。そして主賓によるスピーチがあったりします。でもそんな送別会は一般社員には当てはまらず、普通の社員達はカジュアルな集まりのみで、あっさり職場を去っていきます。

話は逸れますが、カリフォルニアは有給休暇を翌年にけっこうな時間持ち越せる数少ない州。ちょっとややこしいけど説明しますと・・・・。例えば年間20日の有休がもらえるとします。で、今年は仕事が超忙しくて有休をとる暇がなく、有休を一日も使わなかったとします。カリフォルニアでは使わなかった20日間の有休をそのまま翌年に持ち越せます。なので次の年は40日有休を使えることになります。持ち越せる日数の上限は会社によって違い、うちの会社の場合は年間有給休暇日数X2.25だったかな。他の州、例えばワシントン州だと持ち越せる有休日数は5日間のみ。20日あった有休を10日しか使えなかったとしても、持ち越せるのは5日間のみであとの5日間は捨てることになります。

なんでこんな話題を持ってきたかというと、貯めてあった有休、会社を辞めるときにお金で支払われるのですよ。ドーンとキャッシュアウト!!ただでさえ日給の高いエンジニア達。そして長く勤めていると有休も年間20日とか30日とかもらえるのでつねに20日以上の繰越有休を持っている人達も、そういう人達が会社をやめると、有休がキャッシュアウトされて1万ドルくらいになっちゃったりします。ちょっとしたボーナスです。

私も辞める時に備えて(いつになることやら・・・・)有休をなるべく貯めるようにしているのですが、取らぬ狸の皮算用になっちゃうかな~。ま、長いこと何もなく勤められるのが一番なんですけどね。

 

時間とお金の使い方って似てるかも

以前同僚がお金と時間の使い方に人の価値観が反映されるって言っていたけど、本当にそうだな~、って思う。お金持ちに時間の使い方が上手な人が多いのは偶然ではないと思う。逆に考えると時間の使い方が上手だからお金持ちになれるのかも。

考えてみると時間の使い方とお金の使い方には共通することが多いですよね。両方ともいかに節約するか、多くの人が考えているし、時間の節約方法とお金の節約方法の本やウェブサイトがたくさんある。両方とも難しくて、実際に成功している人は少数派。大多数の人達は節約途上で四苦八苦しているみたい。

時間とお金の決定的な違いは時間は有限だけど、お金は無限だということでしょうか。時間に関して言えば、限られた時間をいかに有意義に、有効に使うかに人は知恵を絞る。お金に関して言えば、いかに沢山のお金を貯めることができるかに知恵を絞る。

なんだか同じ「節約」というコンセプトでも、ずいぶん違いますね。

私も時間とお金の節約に関していろいろな本を読んだりしました。でも結局どの本を読んでも書いてあることはけっこう同じことだったりします。ダイエットと同じで基本は変わらないんですよね。お金を貯めたいなら消費する額を稼ぐ額よりも少なくする。

節約の方式=収入>支出 

あったりまえやがな。

私個人の経験から言うと、お金を貯めるためには節約することももちろん大切ですが、収入を多くする方がよっぽど効率的なんじゃないかと思います。ま、収入を増やすには努力と共に運もかなり必要なので、この話題はひとまず置いといて、時間の話。

思うんですけど、お金の節約よりも時間の節約の方が大切なんじゃないでしょうか。これは人生半分以上生きちゃったな~、ということもあると思うのですが、やっぱり限りある時間は有意義に使いたい。私は人からよくアクティブだとか言われるのですが、返す言葉は「老い先短いからさ。」

だって、よっぽどこれから長生きするとしてもせいぜい50年あるかないか。そしてそのうちの何年かは歩けるかどうかもわからない。そう考えると今したいことをしておかないと、って思うのです。お金もメリハリのある使い方をしようって言いますが、時間の使い方に関しても同じことが言えるんじゃないでしょうか。オンとオフをはっきりさせる。遊ぶ時はとことん遊び、仕事する時は一生懸命に仕事して、まったりする時間も間に忘れずに入れる。言うのは簡単ですが、実践するのはなかなか難しいことかもしれません。

時間を有効に使うために私が実践していることは月間、そして年間カレンダーを見るということです。これからの予定を俯瞰することは予定を立てる上でとても役に立ちます。

年間カレンダーを俯瞰することは大前研一さんから学びました。以前大前さんの本を読んだときに、1年が始まったときまず年間カレンダーに休暇の予定から入れていく、と書いてあったのです。ま、事の真偽は別として、これは良い考えだ!と私も実行することにしたのです。あらかじめ予定を入れておくと飛行機の予約もホテルの予約も早めにすることができ、値段も安めに抑えられるし、仕事の段取りもつけやすいし、良いことだらけです。

そして毎月、月初に月間カレンダーを見て、主要なミーティングの日、美容院などの予約、出張の予定などを確認しておきます。そして仕事の段取りをたてることで毎日何をしなければいけないのかが見えてきます。この「見える化」ってとても大切ですね。これはお金の管理も一緒なんじゃないですかね。時間もお金もきちんと見えるようなシステムを作っておくときちんと管理でき、時間に追われるとか無駄遣いしてしまうようなことが少なくなると思います。

最後に知り合いのフィナンシャル・プランナーの方がおっしゃった金言。

「金持ちほど決断が早い。」

決断の速さ、つまり迷う時間を減らすことは時間の節約になります。やっぱり時間とお金の使い方って人の価値観を映し出すんですね。

バルセロナ出張

テロのあった2日後という、なんかすごいタイミングでバルセロナに出張行ってきました。旦那や友達に大丈夫って心配されたけど、多分テロの直後でバルセロナは地球上で一番安全な場所なんでないか?という根拠のない確信のもと行って来ました。

街は観光客で賑わっていたし、フランクフルトからのバルセロナ便も満席。テロリストなんかには負けないぞ〜!です。

サンフランシスコを金曜日の夜に発って、フランクフルト経由でバルセロナには土曜日の夕方到着。日曜日を利用してちょっとバルセロナ観光して来ました。

 

テロ事件のあったランブラス通りには沢山の献花、そして祈るを捧げる多くの人達が集まっていました。

 

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 バルセロナと言えばガウディ!お決まりですが、ガウディのデザインしたカサ バトリョへ。外観からして素敵!

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 そして中もとっても素敵。ここは入場料払って見る甲斐がありますね。ちなみに入場料はウェブで申し込んだ方が割引になります。

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 カサバトリョから数ブロック歩いた場所にあるカサミラ。此処も素敵なんですが、時間があまりなかったので、外観のみの観光。 

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 夕食はホテル近くのランブラス通りに面したカフェでタパスを頂きました。ハムが美味しかった!

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 友達に2階建の市内を回るバスに乗ると良い、と教えられ29ユーロで乗り倒しました。おかげでバルセロナの街は一通り回ったかも。夏だけオープンしているビーチ沿いを走るルートからは海水浴を楽しむ人達が沢山。時間があれば私もビーチに行きたっかたな〜。

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 夕方に予約しておいたグエル公園へ向かいました。途中まで、またまた2階建てバスを利用。バス停からひたすら丘を登るとグエル公園に突き当たる。

このドラゴン(カメレオン?)被写体として大人気でした。

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 グエル公園から見る夕陽とバルセロナの街。

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 月曜日に仕事に向かう前にサグラダファミリアへ。バルセロナに来たからに行かなきゃね。完成はガウディ没後100年目に当たる2026年だそうです。まだまだ作ってるし。それにしてもすごい数の観光客でした。チケットも時間指定制。 

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美しいステンドグラス。

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受難のタワーに登って絶景をパチリ。

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キリストの像。

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ガウディは森をイメージしてサグラダファミリアの内部をデザインしたのだとか。これらの柱は木のイメージらしいです。

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 さっさと観光を済ませて、午後には会議の行われる郊外のホテルに移動しました。

で、ホテルから移動に使ったタクシー運転手さんが英語が堪能で、(英語が全然できないタクシーの運転手多し)いろいろ話したんだけど、彼は生まれも育ちもバルセロナの地元っ子。バルセロナ大好き!感が話していても良く伝わって来ました。

そりゃあそうだろうな〜。2日弱の観光だったけど、私もバルセロナ本当に気に入った。気候が良くて、食べ物が美味しくて、海がある!私に必要な三大条件を満たしてる!

ここだったら住んでも良いな〜、って本気で思いましたね。スペイン語勉強しようかな〜。絶対に今度はプライベートの休暇で訪れたい街でした。