お気楽シリコンバレーライフ

シリコンバレーで働くサラリーウーマンの思うところ、いろいろ

ナンバーワンよりオンリーワンになる

考えてみると世の中ってずっと競争ですよね。学校では成績を競ったり、スポーツの順位を競ったり。就職したらしたで、出世競争。個人だけではなく組織でも競合会社で売上を競い合い、マーケットシェアを競い合う。世の中業界ナンバーワンを目指して、日夜努力されてる人達いっぱいでしょうね。うちの会社もそんな感じです。国のレベルでもそうですよね。GDPを競い、生産力を競い、順位が上がったの落ちたのが話題になります。

でもさ〜、1番になることがそんなに良いことなのかな〜、って、ちょっと疑問。確かにね、1番になるって気持ち良いです。チョーどうでも良いことなんですけど、私、大学院首席で卒業して同期代表で卒業式でちょっとだけスピーチをするという光栄に賜ったことがあります。でも、それがどう世の中に役立ったか、自分のその後の人生に影響したかを考えたら.......ハッキリ言って、なーんも役に立ってません。1番になるって単なる通過点、もしくは結果であって、それ自体を目標にするのはどうなの?って最近つくづく思うようになりました。

でも、ま、目標を持つことはとっても大切だし、私も目標がないとダラダラを日々を過ごしてしまうタイプ。じゃ、何を目指すべきかと考えたら、ナンバーワンじゃなくてオンリーワンを目指した方が良いのではないか、と思うのです。

仕事場を見回しても、会社が大金積んで引き止めたがるのは、オンリーワンの人材ですね。一部の優れた経営者を除いたら、サラリーマン社長なんて結構誰でもできそうだし、クビ切られる確率も高かったりするけど、業界見渡してもこの人しかこれはできない!っていう何かを持ってる人は、高給もらって好きに仕事してるような気がする。会社も、コレ!っていうオンリーワンがあると強いですよね。そして、オンリーワンな会社の人達は、どうやって他社に追いつき追い越してナンバーワンになろうかを考えるのではなく、どうすれば自分らしさを、自社らしさを、最大限に発揮できるのか、を考えてるんだと思う。アップルにしても、トヨタにしても、そして近日上場するらしい、ほぼ日にしても。

私の大好きなサイモン・シーニック氏(この人、言う事も良いけど、外見も私の好み〜)が、マイクロソフトとアップルのマネージャー達を比べて面白い事言ってました。マイクロソフトのマネージャー達はアップルが何を開発しているか、どうやったら追いつけるか、どうやったらアップルになれるのかを重点的に話し、アップルのマネージャー達はいかにもっと良い製品を作れるか、どうやったらアップルらしさを保てるのかを重点的に話す、と。

私個人としても、オンリーワンになるにはどうすれば良いのか、日々模索中です。

 

これ、ちょっと長いけどサイモンさんのビデオ。面白いし役に立つと思うので、時間のある方はどうぞご覧ください。

https://m.youtube.com/watch?v=nJxQ2kUGJkA