お気楽シリコンバレーライフ

シリコンバレーで働くサラリーウーマンの思うところ、いろいろ

日本もセカンドチャンスのある国になるのかな

今でこそ私はそれなりに安定した仕事があって、それなりのお給料をいただいていますが、ここまで来るには本当に試行錯誤の連続で、失敗だらけの人生だったと思います。

はーっ・・・・(ため息)

これまでの私の人生を振り返ってみるとこんな感じ。

10代:楽な方へ、楽なほうへと流れていった、楽しかったけど怠け者時代

20代:就職、結婚、出産、の三大イベント終了。就職が楽な時代で良かった(汗)

30代:アメリカへの移住、アメリカで就職、そして大学に復学してひたすら勉強

40代:学士過程を終了。仕事も軌道にのって、昇格。サクラメントからシリコンバレーに転勤。調子にのってMBAもゲット(51歳の誕生日が卒業式)。

そして、50代に突入してしまった現在・・・。所謂、遅咲きの人生ってヤツですね。ま、けっこう時間はかかりましたが、お蔭様で今はけっこう幸せです。

 

こうやって振り返ってみると、アメリカがセカンドチャンスのある国で良かった~、というのが一番の感想。引っ越して来た国がアメリカでよかったな、と、しみじみ思います。

 

大人になってすぐに就いた職業が合わなかった、なんていうことはよくある話で、若い頃から天職がわかっている人ってすごいな~、って私は心から尊敬しちゃいます。私なんて、30代後半でアカウンティングのクラスをとって、やっと実は経理(の要素のある仕事)が好きだったということに気がつきましたもの。遅い!!

 

アメリカでは仕事と学校の二足の草鞋を履くのは一般的ですし、新しい分野のことを勉強して転職することも一般的。アメリカは人の流動性が非常に高いですね、日本と比べたら。ま、移民の国で、いろんな国から続々と移民が流れ込んでくるという国の成り立ちも流動性の源になっているんでしょうけど。

 

日本は労働人口が減ってるって騒いでますけど、セカンド・チャンス、というかキャリアの方向転換ってどれくらい簡単にできるんでしょうか。仕事というのは世の中の変化に伴って変わっていくもので、ふた昔前くらいにあったワープロのオペレーターなんて仕事はもうなくなっちゃいましたよね。それに変わって、ユーチューバーなんて、10年前だったら「何それ?」みたいな職業が出てきたし。こういった新しい業界に対応できる人材をどうやって確保していくかって、迅速に解決しなければいけない課題だと思うんです。アメリカはどうやって解決しているのか?他の国からスカウトしてきちゃうんですよ。だからシリコンバレーとか、非アメリカ人のエンジニアだらけ。日本はまだちょっと移民には厳しいみたいだから、ひたすら日本人の人材を確保しなきゃいけないだろうし。ま、ここらへんは変わってきているみたいですけどね。私が日本に行くたびに、外国人の店員さん増えてるし。良いことです。労働力を移民で賄うと同時に、古くなってしまった業種の人材を新しい職種で使えるように訓練して採用することも大切だと思います。そして、こうした後発組の有能な人材は昇格、昇給の対象に年齢、性別、人種関係なくするべきです。って、これは後発組で恩恵を被った私の個人的な意見ですけれど。

 

日本でも大人向けの職業訓練校とか大学のコースが出てきたみたいで、喜ばしい傾向だと思います。こうしたセカンドチャンスを生かして、いろんな分野で活躍する人達がどんどん出てきたら良いのにな、って思います。がんばれよ~、日本!