お気楽シリコンバレーライフ

シリコンバレーで働くサラリーウーマンの思うところ、いろいろ

カトリーヌ・ドヌーヴのセクハラ告発非難 - わかるけど、うーん・・・・

しばらくフェイスブックは #Me tooの嵐でした。そしてゴールデングローブにもセクハラ絶滅を宣言するスピーチが多くあらい、出席者はセクハラ非難に同調を示すための黒いドレスやスーツに身を包んで式に参加していました。

で、ここに来てカトリーヌ・ドヌーヴさんを含めたフランス人女性達のオープンレター。原文はフランス語で、残念ながら私はフランス語がわからない(泣)のでCNNのニュースを読むとか、日本のニュースを読むしかないんですけど。

これ、気持ちはわかるんだけど、ちょっと私としても気持ちは複雑です。

www.huffingtonpost.jp

www.cnn.com私も#Metooで、日本に住んでいた頃、痴漢被害にあったことは多々あります。小学校高学年の時、通学路でまったく見知らぬ変質者にいきなり胸をつかまれたことがあり、あの時の恐ろしさは今でもはっきりと覚えています。高校から社会人までずっと電車通学、通勤だったのですが、何度痴漢にあったことか・・・・。あれはれっきとした犯罪です。不快なこと極まりない。

幸いなことに職場には恵まれ、セクハラにはあったことはないのですが(多分私がコワくてうるさい女キャラだったからかも)、友人には上司からのセクハラが原因で退職した人もいます。

だからセクハラや性犯罪を擁護する気持ちはまったくございません。

でもね~、確かにバランスってあるんじゃないかと。

アメリカで仕事して20年近くになりますけど、本当に男性が女性に褒め言葉を言う場面を見るのは日本を比べるとかなり少ないです。日本で仕事をしていた頃は、少しおしゃれをして仕事に行ったりすると洋服を褒められたり、ヘアースタイルを変えると「似合うね」とか、外見に関してのポジティブなコメントをよくいただきました。でもアメリカだとたまに男性が「今日の洋服すてきだね。」というコメントをくれた後で、ちょっと不安そうに「今のコメント、下心ないからね。」的なフォローが入ったりすることも。ドイツ人の同僚(男性)がアメリカに赴任してきた時、まったく笑顔がない人だったので、親しくなってから「あんたは本当に愛想のない人だと思ったよ。」と言うと、「下手に女性に笑顔で接したら、セクハラで訴えられるかとビクビクもんだったから。」という答え。

あきらかにセクハラ(仕事に関する報酬を与える代わりに性的な関係を求める)は論外として、ちょっとした言葉遊びとか褒め言葉を取り上げて騒ぐのはどうなのかな~、って思うんですよね。

もっともセクハラの定義は広いし、人によって解釈のしかたも違います。日本でOLをしていた頃、社員旅行先で先輩男性社員がお酒に酔って、女性社員の手を握り「俺と結婚してくれ。」なんてやってましたけど、私達女性社員はお酒の場の余興として笑って済ませていました。実際、この先輩男性社員は普段は本当に温厚で良い人で、信頼関係が築けていたこともあったと思います。この同じ先輩社員が、別の酒席で派遣社員の女性に同じ事をしたところ、その派遣の女性は「セクハラだ。」と騒いでいました。それを横目に見て、私と友人同僚は「○○さん、良い人なのにね~。それにしても、セクハラって騒がない私達って、お・と・な」なんて言ってましたけど。ま、これは冗談ですむ程度のことだったので、笑ってすませることができたんでしょうが。

こういう軽度のおふざけをセクハラと判断するかどうかは、ケースバイケースになりますし、こうしたやりとりが全くない世界というのも確かに味気ない気がするのは私が昭和の女だからでしょうかね。全てが1(あり)と0(なし)でできているデジタルの世界に世の中はなりつつあるんでしょうか。だから草食男子がはびこるんでしょうか。

繰り返して言いますが、私は性犯罪はセクハラは決して許せることではないと思います。でも、男性が女性を一生懸命に口説くとか、気になる女性を言葉を尽くして褒めるとか、人間の基本的な自然な欲求から起こる行動は良いんじゃないかと思うんですけど。

特に50歳超えて褒め言葉は希少になっている最近は、小さなことで良いから褒めてくれい!と密かに願っているオバちゃんです。(笑)