お気楽シリコンバレーライフ

シリコンバレーで働くサラリーウーマンの思うところ、いろいろ

ダイバーシティー研修の重要性と効果を確信したできごと

うちの会社には社員有志から成るダイバーシティーグループがいくつかありまして、実は私は女性のグループのチェア(グループリーダー)をしております。

で、最近そのグループ主催でアンコンシャス・バイアス、無意識のうちに人が行っている差別、というテーマでプロのトレーナーを招待して、希望者に講演、そして研修をしました。(社内で開催の通知して、希望者のみ参加。)

テーマはアンコンシャス・バイアスなので女性に対する差別だけではなく、人種、年齢なども講演の対象なのですが、やっぱり女性グループ主催の研修だったので、職場での女性に対して無意識に男性社員が行っている扱いについても触れていました。そして女性達の意識の持ち方についても。←ここが大切。

その中で印象的だったのは、今まで何度か本で読んだり講演で聞いたりしていたことが、やはり繰り返して講演内容に入っていたことです。それは女性は自分自身に完璧を求めすぎるということ。シェリル・サンドバーグのLean Inにも書かれていますが、女性は100点を取ってやっと合格点を自分に与える傾向があります。対して男性は70点でも「俺、すごいじゃん。」これは仕事においても傾向は同じで、求人広告を出すと男性は半分ぐらい求人広告に書いてある条件を満たしていると応募するけれども、女性は全ての条件を満たしていないと応募しないとか。実は私もその傾向がおおいにあります。

後日、私の上司(ドイツ人男性。性格な年齢は知らないけど、まだ若くてたぶん40歳いくかいかないか。)とこの研修の話をしたのですが、彼も男性の部下と話すと、まったく実力の伴っていない人でも「僕ならこのチームを率いることができます!」と言う。上司曰く「おまえをリーダーにしたらチームつぶれるよ」(本音)「もう少しこういう面で経験をつんでからね。」(実際のフィードバック)だそうです。で、対照的なのは女性社員で、チームを率いるという話になると「私はもう少し経験をつんだほうが。」と、上司から見て十分に実力のある女性が言うと。で、殆どがこういうパターンだから、女性はもっと自信をもっていろんなことにチャレンジしたほうが良いと言ってました。(偉い!)そしてこういった男女差の傾向は国を問わないみたいで、おもしろいですよね。

そして先日嬉しい出来事が。

うちの会社は9月が年度末で10月から新しい年度が始まります。なので、今は今年度の人事評価の真っ最中。で、私も部下の一人一人と面談をして、彼らのこれからの希望、どのように働いていきたいのか、どんな仕事をしたいのかを聞いています。で、勤続20年ほどになる非常に優秀な女性の部下と面談をしたところ、管理職になる欲が出てきたと。去年までは管理職になる希望はない、このまま専門職で勤めたい、ということだったのですが、先日の講演を聴いて、管理職になるのに完璧である必要はない、今も同僚達が彼女のアドバイスを求めてくる、自分にもリーダーになる素質がある、ということを気付いたようです。

上司としてこんなにうれしいことはありません!!!(涙)

そして私も後継者育成したよ~、って言えるし。(これ、管理職としてポイント高いでしょ。)こうして部下が育ってくれるのってほんと、管理職冥利につきますね。そして、この研修、やって良かった~。ダイバーシティ活動がビジネスに本当に役立つのかって疑っている人には、この例をシェアしてさしあげたい。経験があり、やる気があり、そして仕事のできる人材をつなぎとめておくことは、会社が繁栄するためには不可欠です。ビジネスは人なしでは成り立ちません。今回の出来事はダイバーシティ活動が社員のやる気向上に、人材つなぎとめに、そして私の後継者育成プランに(これはたまたまだけど)役立った非常に良い例だと思います。

やっぱりこうした啓蒙活動って馬鹿にするもんじゃありませんね。いや~、私は本当にうれしいです。

以上!