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シリコンバレーで働くサラリーウーマンの思うところ、いろいろ

第22回国際女性ビジネス会議に行ってきました

昨日、日本および韓国へ出張から帰ってきました。今日は時差ボケで無意味に早起き・・・。今日は日曜日で特に予定もないので、早速第22回国際女性ビジネス会議のご報告。

この会議はイー・ウーマン主催のイベントで、約1000人の参加者がいるとのこと。ちなみに私が払った参加費は5万9000円でした。当日参加だと7万9000円まで上がるみたい。早めに申し込むと4万9000円のようです。ご参考までに。たぶん会社に払ってもらって参加している人も多いと思うのですが、私の場合日本のビジネス社会とはあんまり関係ない仕事してるもんで、自分で払いました。高いな~、とは思ったのですが、日本の女性を取り巻くビジネスがどんなもんかを見たかったので、見学料と割り切りました。

会場はお台場にあるホテルグランドニッコー台場。

会場内はこんな感じです。

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スポンサーの会社。私が以前勤めていた会社(名前は変わっちゃったけど)もスポンサーでした。

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で、スポンサーの会社からのお土産やらパンフレットやらがこの袋に入って、お土産ととして受付で渡されます。本当はフルグラ、一袋だけが最初入っていたんだけど、会場で他の見本もお姉さんが配っていたので、「ください」と言ってもらってきました。だってアメリカでフルグラ買うと、超高いんだもん。これは嬉しかった。

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 で、会議の内容は前半と後半に分かれていて、前半は全体会議、後半は分科会になっています。アメリカで参加したこの手のコンファレンスもそうなんだけど、分科会は当たりはずれがあるので、どの分科会に参加するか悩むところ・・・。

私は久しぶりに会う会社の先輩が参加している「変わる取締役会」そして「Education for future leaders」に参加しました。

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佐々木さんのオープニングスピーチの後は、いきなり小池百合子さん登場。(写真、いまいちですみません。一番左端に座っているのが小池さん。)10分ほど、保育園の待機児童をどうするか、女性をどんなふう生かすかとかについてスピーチ。プレゼンの写真とっておけばよかった。待機児童以外、はっきり言って何を言ったかあまり覚えてない(笑)

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メインセッション

メインセッションで良かったな、と思ったプログラムトップ3です。(どれも良かったので、良かった順ではありません。)

(1)MIGAの長官である本田桂子さんの「熊本発、ワシントンDC行き」。彼女のキャリアジャーニーは私とはレベルが全然違ってこんなこと言うのは恐れ多いのですが、共感できること、重なることが多く、もっとこの人の話を聞きたいと思わせるものでした。さすが、元マッキンゼーのシニア・パートナーです。話し方も簡潔で要を得ていて聞きやすかったです。最後に若い世代に送るメッセージとして自分が15-20歳若いなら・・・、というタイトルで3つアドバイスを挙げるところなど、さすがコンサルタントですね。これは若い人達に是非見ていただきたいと思ったので、シェアします。これは女性に限らず、男性にも当てはまることだと思います。

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(2)「男性の意識。どう変える?」これは良かった。何が良かったって、カルビーCEOの松本さん。いきなり「男性の意識を変えようなんて運動、やめたほうが良い。男性の意識は変わりません。なぜならば、彼らは3つの既得権を持っている。お金、権力・権限、そして身分・肩書き。これらを手放すわけがない。女性はこれらを奪わなきゃいけないんです。」おもわず私、拍手しちゃいました。拍手したの私一人だったから、会場のほとんどは賛成してなかったのかもしれませんが。これは本当にその通り。アメリカでも権力や肩書きは、男性の意識が変わって女性に「はい、どうぞ」と与えたものではなく、女性が男性から様々な努力をして、犠牲を払いながら奪ってきたものです。「変わって~」なんてのんきな事言ってないで、自分達の意識を変えなければ女性の社会進出は無理です。さすが、松本さん。実は私は松本さんのファンで、松本さんの記事を読むたびに彼の言うことに感銘を受けていたのですが、今回も松本さんの生のコメント、ストレート・トークを聞けただけでもこの会議に来た甲斐がありました。休憩時間に松本さんを捕まえて、厚かましくも名刺をいただいてしまいました!一生の宝物にします。

(3)「日本の未来に向けて」by小泉進次郎

この人、私が高校時代から社会人になるまで7年ほど住んでいた横須賀が地盤なので、少し親近感があるのですが、直に話を聞くと本当におもしろい。新しいタイプの政治家ですね。自分の頭できちんと考えている感がとてもよく伝わってきて、話し方も一般大衆を対象にいかにわかりやすく伝えるかかを考えているのがわかり、とても感心しました。ま、若くてイケメンというのもプラスですよね。しかし、実績が伴わないルックスは逆に負債事項になってしまうので、これからも頑張っていただきたいと思います。

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番外編:茂木健一郎さん

天才ってどうしてこんなに無邪気で破天荒でおもしろいんでしょうか。人の話とか全然聞いてないし(笑)。有森裕子さんが一生懸命に話している横で、携帯をいじりだしてセルフィーとったり、明らかに「僕、つまんない~。」って顔してるし。でも憎めない。いきなり立ち上がって何を言い出すかと思ったら、壇上にいる人達を指して「あのさ~、ここにいる人達は資本主義キャピタリズムの勝ち組なわけ~。でもさ~、(会場を指差して)こっちにもいろんなストーリーがあると思うんだよね。ここに境界線引いちゃうのはどうかな~。」みたいなこと言うわけです。これには会場、大受け、そして大共感。セッションが終わった後の親睦会でも茂木さんのこの発言に共感したという意見が多く聞かれました。

「退屈~」感満載の茂木さん。

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そしてケータイをいじりだす。(爆)これ、1000人いる聴衆のいる前でだよ。しかも自分がメインのトークで。いいな~、こういう自由満載感。

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分科会セッション

先にも言いましたが、私が参加したのは「変わる取締役会」と「Education for future leaders」

「変わる取締役会」は正直言って私には全然関係のない世界で、あまりおもしろくなかったです。もっと「変わる」ところに焦点を絞るのかと思っていたのですが、オープニングは佐々木さんが「取締役として参加している会社でノーと言ったことに今でも悩んでいる」という話から始まり、面白い話が聞けるかと思ったのですが、結局は取締役会に行くまでにほとんどの案件は根回しがすんでいる、というのが私の印象でした。じゃあ、どこが変わっているのやら。で、社外取締役に女性を登用する会社が増えているようなのですが、顔ぶれはどこも同じようで数合わせなのかな~、と言う感じもなきにしもあらず。なんだか不完全燃焼な分科会でした。他のセッションに出れば良かった・・・。

「Education for future leaders」は私が興味のある分野での話だったので、質問したいこともありちょっと期待して参加しました。で、私が質問したことは自信をあまり持てない女性達をどのように助け、ポテンシャルを引き出していくか。ということ。壇上にはIMDの北東アジア代表である高津尚志」氏がいらっしゃり、やはり自分を知ることが大切ではないか、とのこと。そして、自信を持つ振る舞いも大切であるとご自身の体験もふまえてアドバイスをされていました。

他にも質問があり、それは男性にもっと女性を取り巻く環境などの研修、教育をしたらどうなのかというものだったのです。それを聞いた私は思わず心の中で「松本さんの言うこと、聞いてなかったんかい?」と叫んでしまいました。女性ってなんでこう他力本願な考えをするんでしょうかね?(ため息)男性への研修やら教育やらですんでいたら、女性のキャリア育成はもっと簡単でしょう。人の意識なんてのはそんなに簡単には変わりません。この質問をした女性の意識が変わらなかったように。

ちょっと辛口になりますが、このセッションも正直言って「なんだかな~」という感じで不完全燃焼でした。名前は出しませんが、壇上でスピーカーの一人として参加していた方の英語(このセッションは英語でのセッション)が心もとなく、なんでこのセッションにのこのこ出てきたの?という感じ。最初に言ったことが「英語が得意ではないので、とても緊張しています」ですと。これはプレゼンテーション101でもある、「聴衆の前で言い訳しないこと」の真逆であり、本当にあなたプロで仕事してるの?って疑ってしまうレベルです。しかも、この人何社かの社外取締り役をしているとか・・・。なんだかちょっとガッカリしてしまいました。

全体の感想

佐々木さんの日本のビジネス女性のレベルを高めていこうという姿勢には脱帽します。この会議を20年以上続けてこられたことは素晴らしい。これだけの人数を集める大規模な会議なので、運営はとても大変だと思います。これからもぜひ日本のビジネス女性のために頑張っていただきたいです。そして、日本で働く様々なレベルの女性に会えて本音を聞くことができおもしろかったです。

結論から言うと、女性の社会進出というか、意識改革の先はまだまだ長いですね。もちろん昔と比べると女性の社会進出は進んでいると思います。数ヶ月前日本支社からアメリカに出張して来た同僚に「日本での女性の地位は上がりましたか?」と聞くと「上がったと言うより、変わったと言ったほうが良いと思います。」と言っていたのが印象的でした。言いえて妙ってこういうこと指すのかな。今回この会議に参加して、彼の言ったことが少しわかったような気がします。

私の印象としては働く女性達にも二極化現象が現れているのでは、ということです。今回の参加者のプロフィールで年収のデータがあるのですが、変形ながらもM字型。ご覧の通り、山が二つあります。最も多いのは500万から700万円、そして、700万から1千万で減り再び1千万から1200万で増えています。これは、総合職や管理職として勝ち組となっていく人達がいる一方でその他大勢は足踏みをしている、という状況なのではないでしょうか。

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あと残念だな~、と思うことは印象に残ったスピーカーの殆どが男性だったこと。本田さんのように、この人の話をもっと聞きたい!と思える女性は残念ながら少なく、中には「あなたわざわざここまで何話しに来たの?」と思えるスピーカーの方も。少なくともアメリカの似たようなコンファレンスに来る女性の方達は聴衆を魅了する方達が少なくないので、日本のこの状況は非常に残念です。やっぱり人材の蓄積が少ないんでしょうか。

実は会場で同じくアメリカから自費で参加した(その人は東海岸からでしたが)女性がいて、けっこう意気投合して話もはずんだのですが、「また参加する?」という問いには私も彼女も「うーん・・・。」でした。もし会社が払ってくれるんだったら、ただで2食出るしラッキー!だと思いますが、現段階では自分のお金出してまでは行く価値はないと思います。参加されたい方は、会社と交渉されたらどうでしょうか。

では、とりあえずご報告まで。