お気楽シリコンバレーライフ

シリコンバレーで働くサラリーウーマンの思うところ、いろいろ

アメリカの送別会

今週一杯でやめてしまうエンジニアの同僚二人の送別会に行って来ました。一人はドイツ人で会社をやめるわけではなく、フランスにある別のオペレーションに職を見つけて引っ越すとか。もう一人は中国人で、こちらは完全にうちの会社を辞めて他社に転職。ま、シリコンバレーの良いところはメジャーなハイテク企業が半径10マイルくらいの地域に集まっているので、通勤場所はあまり変わらないということを言っていました。

アメリカでは送別会はFarewellというのですが、日本のようにきちんと手順があるわけでもなく会費を集めるわけでもなく、ましてや強制参加でもありません。職場を去る同僚と仲の良い人が「Farewellをこの日のこの時間にやるよ」と適当にそこらへんの知っている同僚達にメールします。で、メールを受け取った人達が、「あ、あの人にも知らせよう」みたいな感じで転送。送別会のある日に都合の良い人達が勝手に集まってくる、という感じです。

今回の集合場所はマウンテンビューのダウンタウンにあるBierhauseという所でした。

http://bierha.us/

働き犬のStout君がビールの入ったケッグの乗った台車を引いてます。(リンクをクリックすると写真があります。)可愛い~!そして働き者~!人間達が酒飲んで酔っ払っている横をシャカシャカ台車引いてビール缶をせっせと運んでいました。

同僚達はテキトーな時間にテキトーに集まってくると、各自で自分の飲み物をオーダーしてこれまたテキトーに着席。会場に来る時間もマチマチなら家に帰る時間もマチマチ。完璧な自由行動です。私はとりあえず職場を去る二人にビールをご馳走したのですが、別に強制はされません。自分の自由意志。おつまみ的な食べ物を若干オーダーしてそこらへんに座っている人達とシェア。奢りたい人が勝手に奢る、自分の飲みたいものや食べたい物があれば勝手に買ってくる、という感じです。日本の送別会みたいにきちんと段取りがあったりはしません。

きちんと段取りがあるような送別会は、私の経験ではお偉いさんの送別会だけです。バイスプレジデント級の人達の送別会は、だいたい会社持ちで行われ出席者も限られますし、勝手に来て勝手に帰るわけではなく開始時間も決まっています。たいていの場合はちゃんとしたレストランでテーブルに着いての着席ディナー。そして主賓によるスピーチがあったりします。でもそんな送別会は一般社員には当てはまらず、普通の社員達はカジュアルな集まりのみで、あっさり職場を去っていきます。

話は逸れますが、カリフォルニアは有給休暇を翌年にけっこうな時間持ち越せる数少ない州。ちょっとややこしいけど説明しますと・・・・。例えば年間20日の有休がもらえるとします。で、今年は仕事が超忙しくて有休をとる暇がなく、有休を一日も使わなかったとします。カリフォルニアでは使わなかった20日間の有休をそのまま翌年に持ち越せます。なので次の年は40日有休を使えることになります。持ち越せる日数の上限は会社によって違い、うちの会社の場合は年間有給休暇日数X2.25だったかな。他の州、例えばワシントン州だと持ち越せる有休日数は5日間のみ。20日あった有休を10日しか使えなかったとしても、持ち越せるのは5日間のみであとの5日間は捨てることになります。

なんでこんな話題を持ってきたかというと、貯めてあった有休、会社を辞めるときにお金で支払われるのですよ。ドーンとキャッシュアウト!!ただでさえ日給の高いエンジニア達。そして長く勤めていると有休も年間20日とか30日とかもらえるのでつねに20日以上の繰越有休を持っている人達も、そういう人達が会社をやめると、有休がキャッシュアウトされて1万ドルくらいになっちゃったりします。ちょっとしたボーナスです。

私も辞める時に備えて(いつになることやら・・・・)有休をなるべく貯めるようにしているのですが、取らぬ狸の皮算用になっちゃうかな~。ま、長いこと何もなく勤められるのが一番なんですけどね。

 

時間とお金の使い方って似てるかも

以前同僚がお金と時間の使い方に人の価値観が反映されるって言っていたけど、本当にそうだな~、って思う。お金持ちに時間の使い方が上手な人が多いのは偶然ではないと思う。逆に考えると時間の使い方が上手だからお金持ちになれるのかも。

考えてみると時間の使い方とお金の使い方には共通することが多いですよね。両方ともいかに節約するか、多くの人が考えているし、時間の節約方法とお金の節約方法の本やウェブサイトがたくさんある。両方とも難しくて、実際に成功している人は少数派。大多数の人達は節約途上で四苦八苦しているみたい。

時間とお金の決定的な違いは時間は有限だけど、お金は無限だということでしょうか。時間に関して言えば、限られた時間をいかに有意義に、有効に使うかに人は知恵を絞る。お金に関して言えば、いかに沢山のお金を貯めることができるかに知恵を絞る。

なんだか同じ「節約」というコンセプトでも、ずいぶん違いますね。

私も時間とお金の節約に関していろいろな本を読んだりしました。でも結局どの本を読んでも書いてあることはけっこう同じことだったりします。ダイエットと同じで基本は変わらないんですよね。お金を貯めたいなら消費する額を稼ぐ額よりも少なくする。

節約の方式=収入>支出 

あったりまえやがな。

私個人の経験から言うと、お金を貯めるためには節約することももちろん大切ですが、収入を多くする方がよっぽど効率的なんじゃないかと思います。ま、収入を増やすには努力と共に運もかなり必要なので、この話題はひとまず置いといて、時間の話。

思うんですけど、お金の節約よりも時間の節約の方が大切なんじゃないでしょうか。これは人生半分以上生きちゃったな~、ということもあると思うのですが、やっぱり限りある時間は有意義に使いたい。私は人からよくアクティブだとか言われるのですが、返す言葉は「老い先短いからさ。」

だって、よっぽどこれから長生きするとしてもせいぜい50年あるかないか。そしてそのうちの何年かは歩けるかどうかもわからない。そう考えると今したいことをしておかないと、って思うのです。お金もメリハリのある使い方をしようって言いますが、時間の使い方に関しても同じことが言えるんじゃないでしょうか。オンとオフをはっきりさせる。遊ぶ時はとことん遊び、仕事する時は一生懸命に仕事して、まったりする時間も間に忘れずに入れる。言うのは簡単ですが、実践するのはなかなか難しいことかもしれません。

時間を有効に使うために私が実践していることは月間、そして年間カレンダーを見るということです。これからの予定を俯瞰することは予定を立てる上でとても役に立ちます。

年間カレンダーを俯瞰することは大前研一さんから学びました。以前大前さんの本を読んだときに、1年が始まったときまず年間カレンダーに休暇の予定から入れていく、と書いてあったのです。ま、事の真偽は別として、これは良い考えだ!と私も実行することにしたのです。あらかじめ予定を入れておくと飛行機の予約もホテルの予約も早めにすることができ、値段も安めに抑えられるし、仕事の段取りもつけやすいし、良いことだらけです。

そして毎月、月初に月間カレンダーを見て、主要なミーティングの日、美容院などの予約、出張の予定などを確認しておきます。そして仕事の段取りをたてることで毎日何をしなければいけないのかが見えてきます。この「見える化」ってとても大切ですね。これはお金の管理も一緒なんじゃないですかね。時間もお金もきちんと見えるようなシステムを作っておくときちんと管理でき、時間に追われるとか無駄遣いしてしまうようなことが少なくなると思います。

最後に知り合いのフィナンシャル・プランナーの方がおっしゃった金言。

「金持ちほど決断が早い。」

決断の速さ、つまり迷う時間を減らすことは時間の節約になります。やっぱり時間とお金の使い方って人の価値観を映し出すんですね。

バルセロナ出張

テロのあった2日後という、なんかすごいタイミングでバルセロナに出張行ってきました。旦那や友達に大丈夫って心配されたけど、多分テロの直後でバルセロナは地球上で一番安全な場所なんでないか?という根拠のない確信のもと行って来ました。

街は観光客で賑わっていたし、フランクフルトからのバルセロナ便も満席。テロリストなんかには負けないぞ〜!です。

サンフランシスコを金曜日の夜に発って、フランクフルト経由でバルセロナには土曜日の夕方到着。日曜日を利用してちょっとバルセロナ観光して来ました。

 

テロ事件のあったランブラス通りには沢山の献花、そして祈るを捧げる多くの人達が集まっていました。

 

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 バルセロナと言えばガウディ!お決まりですが、ガウディのデザインしたカサ バトリョへ。外観からして素敵!

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 そして中もとっても素敵。ここは入場料払って見る甲斐がありますね。ちなみに入場料はウェブで申し込んだ方が割引になります。

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 カサバトリョから数ブロック歩いた場所にあるカサミラ。此処も素敵なんですが、時間があまりなかったので、外観のみの観光。 

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 夕食はホテル近くのランブラス通りに面したカフェでタパスを頂きました。ハムが美味しかった!

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 友達に2階建の市内を回るバスに乗ると良い、と教えられ29ユーロで乗り倒しました。おかげでバルセロナの街は一通り回ったかも。夏だけオープンしているビーチ沿いを走るルートからは海水浴を楽しむ人達が沢山。時間があれば私もビーチに行きたっかたな〜。

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 夕方に予約しておいたグエル公園へ向かいました。途中まで、またまた2階建てバスを利用。バス停からひたすら丘を登るとグエル公園に突き当たる。

このドラゴン(カメレオン?)被写体として大人気でした。

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 グエル公園から見る夕陽とバルセロナの街。

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 月曜日に仕事に向かう前にサグラダファミリアへ。バルセロナに来たからに行かなきゃね。完成はガウディ没後100年目に当たる2026年だそうです。まだまだ作ってるし。それにしてもすごい数の観光客でした。チケットも時間指定制。 

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美しいステンドグラス。

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受難のタワーに登って絶景をパチリ。

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キリストの像。

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ガウディは森をイメージしてサグラダファミリアの内部をデザインしたのだとか。これらの柱は木のイメージらしいです。

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 さっさと観光を済ませて、午後には会議の行われる郊外のホテルに移動しました。

で、ホテルから移動に使ったタクシー運転手さんが英語が堪能で、(英語が全然できないタクシーの運転手多し)いろいろ話したんだけど、彼は生まれも育ちもバルセロナの地元っ子。バルセロナ大好き!感が話していても良く伝わって来ました。

そりゃあそうだろうな〜。2日弱の観光だったけど、私もバルセロナ本当に気に入った。気候が良くて、食べ物が美味しくて、海がある!私に必要な三大条件を満たしてる!

ここだったら住んでも良いな〜、って本気で思いましたね。スペイン語勉強しようかな〜。絶対に今度はプライベートの休暇で訪れたい街でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ニューヨーク週末旅行

行くかどうか、かなり迷ったんですけど行ってきちゃいました、ニューヨーク。ま、国内旅行といえば国内旅行なんだけど、飛行機直行便で約6時間くらいサンフランシスコからかかります。アメリカ、でか!

で、なんでまたわざわざニューヨークくんだりまで行こうかと思った理由はこれ!

www.metmuseum.org

ニューヨークのメトロポリタン美術館で行われている、川久保玲さんのエキシビションが見たかったのです。それだけのために行くのか?と、娘にはあきれられましたが、生きているうちにメトロポリタン美術館で取り上げられるデザイナーはイブサンローランに次いで川久保さんが史上二人目ということで、非常に興味をそそられて行くことにしたわけです。

結果、行って良かった~。ファッション業界とはなーんの関連もない私ですが、やっぱり天才の作るものは違うな~、と。これはアパレル業界に勤める人達から見たら、垂涎もののエキシビションでしょうね。80年代に登場した所謂ボロルックですが、今見ても非常に新鮮で美しくさえあります。以前ディオール展や三宅一斉展を見に行った時にも思ったのですが、天才の作る作品って時代を超越しますね。30年くらい前の作品なのに全く古臭くない。素晴らしいです。

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川久保さんのエキシビションを一通り見終わった後、メトロポリタン美術館をウロウロしたのですが、この美術館本当にデカイ。ふらふら迷い込んだヨーロッパ絵画のセクションを何気に見てたら、「あ、これ、モネじゃん。」と気がついた。そして、その部屋全部がモネの作品であることにも気がついた(笑)すごいコレクション。これが常設展だよ。で、そのまま進むと、「あ、ルノワールだ。これ、ゴッホ。あれはゴーギャンっぽいけど、あ、やっぱりゴーギャン。」などなどヨーロッパ絵画の大御所の作品がこれでもか、これでもかのオンパレード。素晴らしい。目の保養になりました。

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そしてアメリカの美術館の良いところは写真撮影全然オッケー!みんなパシャパシャ写真撮りまくり。なんで日本の美術館はダメなんでしょうね。

メトロポリタン美術館を堪能した後は、タイムズスクエアにあるミュージカルのチケットを安く売ってくれるTKTSという所に行き、キャッツかオペラ座の怪人かシカゴで安くて良い席ない?と、お兄ちゃんとしばらく相談し、結局シカゴのチケットを買いました。一階のオーケストラ席で81ドルなり。ミュージカルは夜の8時からなので、それまでタイムズスクエアあたりをうろうろ。

www.tdf.orgミュージカルは良かったです。あまり筋書きが複雑じゃないのを選んで大正解。やっぱりブロードウェイの俳優さんたちは芸達者ですね。とても楽しめた2時間半でした。

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2日目は自由の女神を見に行くクルーズ。これ一時間くらいのハドソン川のクルーズなのですが、お天気が良くて本当にラッキーでした。今までニューヨークは何回か来た事があるのですが、いつも仕事絡み。なので、観光っぽいことをしたことがなく、自由の女神も実際に見たことがなかったのです。今回は青空の下にトーチを掲げる自由の女神を見ることができて本当にラッキーでした。それにしても、トランプ大統領の振る舞いに自由の女神も泣いてるだろうな~。

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クルーズのあとはまた地下鉄に乗って、ワールドトレードセンターへ。グランド・ゼロ、9・11博物館へ行ってきました。私は1999年にアメリカに引っ越したので、9・11はアメリカで経験しました。あの日のことは良く覚えています。朝身支度をしているとテレビを見ていた旦那が「何かニューヨークで起こってる!」と。で、急いで私もテレビを見てみると、ツインタワーから煙が出ている映像が。重苦しい気持ちで仕事に向かったのですが、ラジオでは「我々は何をぐずぐずしているんだ。早く相手を攻めなければ」「戦争を始めなければ」という聴取者からの意見を流していて、これからどうなっちゃうんだろう、って暗い気持ちで車を運転していました。そして9月は雨がめったに降らないのですが、その朝に限って雨が少し降ったのです。暗澹とするアメリカの気持ちを表すような天気でした。博物館で9・11に関する展示品を見ていると、あの日のことが昨日のことのように蘇ってきました。ニューヨークとは対岸に住んでいる私でさえこんな気持ちになるのだから、ニューヨーカーはどんな気持ちなのかな、とも思います。ツインタワーの跡には新しくフリーダムタワーがどっかーん!と建って、アメリカは負けないぜ!精神を表しているみたいです。

 

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駆け足週末旅行でしたけど、やりたいことやったし、見たいものは見たし、の大満足プチ旅行でした。東海岸遠いけど、行って良かった~。

韓国出張

 いつもは韓国に出張しても、ろくに観光もせず仕事だけして帰ってくるのですが、今回は帰りのフライトが土曜の夕方だったので、土曜日の午前中に景福宮に行ってきました。オフィスがあるのはソウル郊外なので、景福宮のあるソウル中心街までは地下鉄で一時間弱。でも、幸いなことに乗換えが一回だけですんだので、スムーズに景福宮まで行けました。

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東南アジアからっぽい団体の観光客が多かったです。東南アジアの言葉区別つかないんだけど、ちょっとベトナムっぽかったかな~。タイからかな~。

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太鼓もカラフル~。これ、けっこう大きいです。

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景福宮って広いんですね。全然知りませんでした。

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 で、こんな感じの門や建物がいくつもいくつもある・・・・

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 この建物が一番奥にありました。やっとここまで着いた。

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 朝の10時と11時に衛兵交代のパフォーマンスをしてくれます。なかなかおもしろいです。これは入り口の門の前で行われるので、観光中でも入り口まで戻ってこなきゃ見れません。私は9時の開場と同時に入り、さくさくと歩き回って(なんせ正午くらいまでにはホテルに戻らないといけない)いたおかげで、10時のパフォーマンスをちょうど見ることができました。ラッキー!

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 景福宮に通じる大通り。この像の横にセウォル号の事故で亡くなった方達を祀っている場所があって犠牲者の写真があるのですが、大半の写真が高校生であまりの若さに胸が痛くなりました。ご冥福をお祈りします。こんな事故が二度と起こらないことを祈るばかりです。

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 で、ちょっと時間をさかのぼって、同僚に連れて行ってもらったお店。この同僚が連れて行ってくれる所はアルコール中心なのです。(笑)ここはとても沢山のマッコリがおいてあるお店。そして最近流行になっているようで、地元の小さなビール醸造所で作っているビールも何種かありました。私達はマッコリ3種、地ビール2種をいただきました。お店の看板、可愛いですよね。ちなみに漢南にあるお店です。

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 これは木曜日の夜に一人でとった夕食。新盆唐(しんぶんだん)線の板橋駅(いたばしではなく、ぱんぎょうと発音します)前にある、超高級デパートである現代デパートのレストラン街で食べたユッケビビンバ定食。メニューが日本語でも書いてあるのが嬉しかった。

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 これは同僚達と行ったアーミー・シチュー、韓国語でブデ・チゲといいます。なぜこれをアーミー・シチューと言うかというと、韓国に駐留している米軍の影響で、スパムとかを入れるから。ある程度具を食べ終わったあとで、同僚がインスタントラーメンをお店の人に注文し、シチューに入れて煮込んで締めとして食べました。日本で鍋料理の最後にご飯を頼んでおじやにすることがありますよね。あれのラーメンバージョンです。

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おもしろかったのは、私のチームをランチに連れて行ったのですが、韓国のチームはマネージャーを除くと全て女性。で、マネージャーはサムギョプサルが大好物なので、サムギョプサルに行くのかな、と思っていたら女性陣は「服が臭くなる」と拒否。こじゃれたイタリアンのお店を予約していました(笑)どこの国も若い女性の好みは一緒だな~、と、おもしろかったです。あと、韓国人なのに服が臭くなるという理由で焼肉に行きたがらないのもちょっと意外でおもしろかったです。そりゃそうですよね、お刺身苦手な日本人もいるだろうし。こういうステレオタイプを崩してくれる経験はおもしろいので大好きです。

次回は11月を予定している韓国出張。実は行ったことのない38度線に行こうかと目論んでいて、パンフレットを貰ってきちゃいました。スケジュール調整できたら良いな~。

「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」の感想

 私は韓国に出張する時に日本に寄る事が多いのですが、日本の空港で必ず立ち寄るのが本屋。気分次第でいつも何冊か買ってきます。

で、今回買ったうちの一冊がこれ。

中島聡さんの書かれた「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」

bookmeter.com

この本の良いところは単なるノウハウ本で終わることなく、時間を制することの意味とその大切さがきちんと、そして熱く書かれていること。そして、他のリーダーシップやら経営学の本にも通じるのですが(結局これなのよね)、「好き」を仕事にすることの大切さが書かれていることです。

アマゾンの書評で一部の読者からの酷評もありましたが、残念ながら中島さんの本当に言いたかったことが理解できていないように思えました。確かにこの本は中島さんの眩しいような成功談がいろいろと書かれています。それらのエピソードを自慢話ととるか、こういう生き方をしたらこんなに素晴らしい人生を送れるんだよ、というメッセージととるかは読み手の姿勢、考え方次第だと思います。

私はIT関連のことに関してはからっきし疎いので、中島さんのことも知りませんでしたし、彼がWindows95のアーキテクトだったことも知りませんでした。この本にも書かれていますが、日本人のファジーな表現(High context) がデジタルな世界にこんなにも生かされていたなんて、感嘆したと同時に、なるほどそうだったのか、と納得もできました。

この本に書かれている仕事を終わらせるためのノウハウは、はっきり言って目新しくはないと思います。最初の10%の時間で8割の仕事を終わらせるとか、プロトタイプをとりあえず作っちゃうとか、朝型の生活に変えるとか、タスクリストを作るとか。私の感想としては、「こんな基本的なことをやってないから仕事が終わらないんだよ。」です。それにこうしたノウハウ的なことは個人差もあるので、参考にはなりますが100%実行しなくてもそれなりに効率的に仕事ができるようにはなるでしょう。この本は仕事が終わらない人向けに書かれているので、仕事を締め切りに終わらせることを常とする人達には自分達のやっている仕事のやり方は間違っていなかった、という確認になると思います。そして、本当に「仕事終わんね~~!!」と仕事に追いかけられている人達には、とても参考になると思います。

この本の一番の醍醐味は最終章である6章の「時間を制する者は、人生を制す」です。この章に行き着くまでにへたばっちゃわないで、是非ここまで読んでください。で、中島さんの言ってる意味が良く分からなかったりピンと来なかった人は、とりあえず彼の勧める行動をとって、何ヶ月か後に読み返してください。彼が言うように私もいやいや仕事をしている人で成功した人を見たことがありません。どの分野でも大成する人というのはその仕事が好きで好きでたまらない人達だと思うのです。そこらへんはMarcus Buchkinghamが”First, Break All the Rules"という本に書いているので、興味がある方は是非読んでほしいと思います。この本、日本語でも「まず、ルールを破れ」というタイトルで翻訳されているみたいです。(今、ググりました。)この本は本当におもしろいです。私が薦める本に必ず入れています。

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読んだ後に思ったのですが、中島さんのような働き方をする人、実は女性にたくさんいると思うのです。特にワーキングマザー達。彼女達は保育園に送る、または迎えに行くという待ったなしの締め切りが毎日あり、その締め切りにどうやって間に合わせるかを頭をフルに使って考えているので仕事の効率も非常に良いと思うのです。(もちろん全員が全員そうじゃなくて、傾向としてですよ。)

私もその一人でした。仕事をしながら子育てというのは時間に追われるものなので、寝ても醒めてもどうやったら時間を節約できるか、仕事を早く終わらせるかを考えていました。そのおかげで効率的に仕事をする考え方やノウハウが身につき、その後の働きながら大学に通うというライフスタイルにも非常に役立ちました。私の部下の人達の働き方を見ても(アメリカ西海岸での話ですが)、やはりワーキングマザーはさっさと仕事を終わらせて締め切りをきちんと守る、もしくは締め切りよりも早く提出してきますし、無理そうな場合には優先順位をどうするか相談してくれます。(これ、上司としてはすごい助かる。)逆にラストスパート志向は男性に多いような・・・。これも傾向であって、個人差がかなりありますので一概に言えませんが、女性のマネージャーだけでミーティングすると、あっと言う間に話がまとまったりしますよ(笑)

かなり話は逸れちゃったので、本の感想に戻ります。この本は読み物としても面白く、マイクロソフトの内輪話とかビル・ゲイツのエピソードなども面白かったです。あと一番受けたのは、中島さんが学生時代に開発したプログラムで一億円くらい稼いだのに、そのお金を銀行に預けたまま忘れてしまい、後年家を買うときになって奥様にそのお金のことを言ったところ「いままで一生懸命節約してやりくりしていたのはなんだったのか」と奥様に怒られたこと。これって職人肌のエンジニアらしいエピソードで笑っちゃいました。

おすすめの一冊。読む価値ありです。

韓国を離れたがる韓国人達

うちの会社、韓国にもオフィスがあるのですが、最近アメリカのオフィスのポジションが空くと応募してくる韓国の同僚が後を絶ちません。本当に、次から次へとやって来る。数年間の駐在のはずの韓国人も韓国に戻るのを嫌がり、そのまま現地雇用に切り替えるケースも出ました。女性社員でも旦那を韓国に残して子供を連れて渡米してくるケース、逆に旦那と子供が先に北米に引越し、後を追ってくるケースなどもありました。

今回、韓国に出張した際に同僚に「どうなってるの?」と聞いてみると、子供の教育をアメリカで受けさせたい人が多数とのこと。アメリカで英語の教育を受けさせ、何年かたってから韓国に戻ってきたらインターナショナルスクールに入れる、もしくはそのままアメリカの大学に進ませる、などなど。直接韓国人から聞いたコメントとしては”韓国には良い大学があまりない”やら”競争が大変”などがあります。

確かに韓国での受験戦争は、それはそれは大変みたいです。それに韓国人は見栄っ張り(韓国人の同僚が自分でそう言ってた)なので、大企業志向が非常に強い。また、大企業と中小企業では待遇に雲泥の差があり、大企業だと子供の学費も一定額の補助があったり、健康保険なども充実しているのに対し、中小企業だとお給料も安いし福利厚生もあまりないみたいです。だからみんな、より良い学校に入って、より良い会社に勤めたがるのだそうです。ま、ここらへんは日本もそんな感じだけど、決定的に違うのはお金に対する執着でしょうか。

成田から仁川に向かう飛行機の中で、韓国人親子とアメリカ人の会話を聞いたのですが、日本人と韓国人の違いについてその韓国人は「子供にもっともっと教育を受けなさいというのが日本人、子供にもっともっとお金を稼ぎなさいというのが韓国人」と言っていました。日本と韓国についての知識が殆どなさそうなアメリカ人女性に向かって言っていたので、これは韓国で本当に言われていることなんでしょうね。たしかに同僚から親の誕生日のプレゼントは現金をあげる、ということをしばしば耳にします。

子供に将来稼げるようになってほしい。それにはより良い教育を受けさせてより良い会社に就職させなければ、ということでアメリカ、要するに本場での英語教育は魅力的に映るようです。

ちょっと話は逸れますが、容姿に関する執着というか関心もすごいですね。韓国からサンフランに戻るフライトで、横に中学生か高校生くらいの年齢の女の子が座ったのですが、明らかに整形手術をしたであろう二重まぶた。二重のラインが不自然なので、整形なのが一目瞭然。英語で話しかけるとまったく理解できなかったようなので、まだかなり若いのでしょう。それでも整形・・・。ググッてみると、韓国では中学生でも整形するのが当たり前なのだとか。これも熾烈な競争社会をくぐり抜けるための手段なんでしょうか。こんなに若い頃から整形手術なんてしなくても良いのに、と、ちょっと複雑な気持ちになった昭和の女なのでした。