お気楽シリコンバレーライフ

シリコンバレーで働くサラリーウーマンの思うところ、いろいろ

ダイバーシティ・デイ(Diversity Day)

今日は会社でダイバーシティ・デイのイベントがありました。

日本語でDiversity Dayってなんていうのかとググッてみたら、お台場のダイバーシティーが検索結果に出てきて笑っちゃった。

検索結果で唯一的を得ている記事は佐々木かおりさんの解説でした。

diamond.jp

今日のイベントには、他のテネシー州にあるオフィスに勤務しているダイバーシティー・オフィサーも駆けつけて、うちの会社に存在するダイバーシティー・グループの紹介をしてくれたりして、なかなかおもしろかったです。

ちなみにうちの会社にあるダイバーシティのグループは

ヒスパニック系のグループ

アジア系のグループ

アフリカ系のグループ

女性のグループ

若手のグループ

シニアのグループ

軍隊経験者のグループ

LGBT(ゲイ・レズビアンのグループ)

環境保護推進者のグループ

の9つ。私のいる部門では、女性のグループと若手のグループのみが活発に活動しており、今日のイベントでプレゼンテーションしたのもこの2つのグループでした。

(というか、これらの活動はボランティアなので、有志がある程度集まらないと活動にならない。)

私は女性のグループにパネル・ディスカッションのメンバーの一人として参加し、日本人にはどのようなバイアスがあるか、自分自身どんな経験があるかを話しました。

で、バイアスとはちょっと違うのですが、アメリカに来てから文化の違いで苦労したこととして、”No"となかなかはっきりと言えなかったことと話しました。日本では、はっきり「いやだ。」とか「できない。」と意思表示をすることがなく、曖昧な表現でお茶を濁すことが多いですよね。で、相手も空気を読んでくれて、返事は「No」だとわかってくれる。これは当然ながらアメリカでは通用しません。「アメリカに来てすぐは、ノーってなかなか言えなくて、ついOKって本当はノーって言いたいのに言っちゃって、大変な思いもしました。」って話したら、ディスカッションの後にエンジニアの人「こないだ日本のS社と交渉していたときがそうだった。」って話しかけてきました。「こないだの会議で相手の日本人が、難しいけど試してみる、って言ってたんだけど、あれはできないって言ってたんだね。どうりでなかなか話が進まないはずだ」と。これは日本人との交渉でよく聞くコメントです。

おもしろかったのはドイツ人の同僚のコメント。第三国から来ていた非ドイツ人のエンジニアが客先に行ってトラブルを処理したのだけれど、客先にはエンジニアでもないドイツ人の彼(私の同僚)が行って「仕事はちゃんと終わりました」って言わないと、お客さんからの信用を得ることができなかったというもの。「僕は何もわからないのに、ドイツ人というだけでお客さんは僕からの確認をとりたかったんだ。」と。これはドイツだけじゃなくて、日本でもありそうです。若い人とか女性の仕事だと頼りないから、年長の男性が出てきて太鼓判押す、とかね。

ちなみに日本では年齢と性別がものをいうと思いますが、お隣の中国ではそうでもないみたいです。中国人の同僚は、「都会と田舎じゃ違うかもしれないけれど、都会じゃ男女平等だし、だれでも実力があれば認められるわよ。」って言ってました。これを受けて欧米人の同僚は、「日本と中国と同じように見えるけど、全然違うんだね。」って新たなな発見をしていましたね(笑)

アメリカのおもしろいところは、こんなふうにダイバーシティを積極的に話そう、みんなお互いに理解しよう、という姿勢のあるところ。イベントでなにかと忙しい一日でしたが、充実した良い一日でした。

 

日本人はいつから年収を自己紹介の一部に含めるようになったのか?

最近日本のウェブなどで、一般人の投稿を読んでいてふと思ったのですが、年収を自己紹介の一部に含めるようになったのはいつ頃からなんだろう?と、いうこと。

もちろん全員が全員年収を開示しているわけではありませんが、けっこうな確率で年収入りの自己紹介を見ます。

例えば「20代、男性、年収300万です。」とか「夫40歳、年収1000万、妻35歳、年収700万です。」とか。

私が日本にいた1990年代までは年収をこんな風に匿名であっても開示することはなかったような記憶があるのですが。(って言っても、記憶は定かではないが・・・・)

アメリカではあんまりこんな自己紹介が聞かないな~。地元の新聞におもしろい企画があって、1年に一回「みんなの年収公開」みたいな記事があり、様々な職業の人達が写真、そして実名入りで、職業と年収を公開する、という企画があります。私は結構この企画が好きで、「へ~、警察官ってけっこうもらっているんだな~。」なんて楽しんで読んでました。余興で俳優やらスポーツ選手やらも載っていて、その人達の年収はそれこそ億単位(笑)

あと、カリフォルニアでは州に勤める公務員は、お給料が公の情報としてなんと名前入りで公開されているのです。誰がいくら貰っているのか検索するためのデータベースも公開されているし。ちょっとびっくりでしょ。近所の人が州に勤める公務員なら、いくら貰っているのか検索ができちゃいます。

www.sacbee.com

ちょっと話は逸れましたが、(いつものごとく・・・・)年収入りの自己紹介、いつから始まったんでしょうかね?そして、なぜ???

理由を思いついた方、コメント欄に書いておいてください。よろしくお願いします。

 

シリコンバレーのお給料と物価

今日ウェブでこんなおもしろい記事を見つけました。

news.careerconnection.jp

ヤフー本社で働いていた、という人のコメントが出ているんですけど、日本向けにコメントがアレンジされてるかもな~って、感じがするんで私なりの意見もここに書いておきます。

15万ドルということですが、まず年収1800万って置き換えるところからどうなの?ですね。為替はかなり動くし、1ドル80円計算でするか、120円計算でするかで、えらい日本円が変わってきます。だから私はドルのみで話します。

15万ドルもらってれば、ま、独身、もしくは子なしならば、贅沢しなけりゃなんとかなるんじゃない?と、思います。

もとヤフー本社勤務の人が出てきてますが、だいたいサンフランシスコからサウスベイにあるヤフーの本社に通おうっていうガッツのある人は都会に住みたい若者達。サンフランシスコからヤフー本社のあるサニーベールまで、車でゆうに片道1時間以上かかります。なので、たいていみんなシリコンバレー周辺の町(サニーベールとかクパチーノあたり)に住んでます。一番大きな出費はやはり住居費で、2ベッドルールの間取りで最近は3千ドルから4千ドルくらいとられてるみたい。でも、独身、もしくは子なしなら1ベッドルームでも平気だと思うので、家賃は3千ドル以内に納めることも可能だと思います。(普通、こちらで1ベッドルームというと、ベッドルームの他に、ソファなどをおくリビングルームとキッチンが別についている。)

で、次に大きいのは車の費用。私はプリウスを新車で買ったのですが、約3万ドルでした。中古でよければもっと安くてありますが、日本車は中古でも人気があって値段があまり落ちないので、私は新車を買って乗り潰してます。日本のような車検はないので、維持費としてはオイル交換に半年に一度行くくらいで、その費用一回60ドル程度。なので、品質の良い車ならば維持費はあまりかかりません。(だから壊れない日本車は大人気。)3万ドルの車買って、頭金なしのローン組んで、月々の支払いが500ドル弱だったような記憶があります。

家賃3千ドル+車のローン500ドルとして、最も大きな固定費が月に3500ドル。年間で4万2千ドル。15万ドル額面でもらうと、3割強税金で持っていかれるので、手取りは10万ドルくらい。固定費引いた残りが年間5万から6万ドル。ま、ざっくりした計算ですが、大学院出たての若者ならば充分でしょ、と思います。また、若い人達はたいていルームシェアとかをして住居費を節約する傾向にあるし。うちの職場の若者達も、たいていルームメイトと一緒に住んでいます。

じゃ、家族持ちはどうなのよ?と、なると話は別ですね。この記事に書いてあるように、アメリカの大学の教育費は馬鹿高いです。UCバークレーとか、州民でさえ年間1万ドル以上の学費プラス寮費で、年間2万ドルくらい。これ、公立の大学ですよ。私立になると、年間4万から6万ドルくらいします。アメリカには奨学金があるでしょ、って言われますが、娘を大学に行かせた経験から言うと、まず、もらえません。奨学金がもらえるのは親の年間所得が貧困層のレベルにあるような生徒達で、いわゆるミドルクラスの私達には奨学金の恩恵は回ってこないのです。(だからミドルクラスの怒りが爆発して、トランプが選ばれちゃったりする。)また、家も1ベッドルームのアパートなどというわけにはいかず、家も借りなくちゃいけない。シリコンバレーで家を借りるとなると、最近の相場では月に5000ドル以上します。なので、年間の住居費だけで6万ドル。子供が大学の年齢のに達する人達の懐具合は本当に厳しいと思いますよ。

そして、査定を受ける話はけっこうリアルです。全ての会社が定期的に査定をするわけではありませんが、やはり高いお給料を払っている分、能力の見極めも厳しいと思います。エンジニアで仕事できないな~、こいつ、というレッテルを貼られた人達は、遅かれ早かれ職場からいなくなっていきますね。アメリカは機会均等の社会で、そこらへんはフェアですが、仕事の結果をシビアに見られる社会でもあると思います。

この記事のコメントにあるように、技術、責任、リスクは給料に確かに比例しています。でも、東大生達には是非、リスクをとってシリコンバレーに来て、瞬間風速でもいいから15万ドルの初任給もらってブイブイ言わせてほしいな~。数年でクビになっても良いじゃない。クビになるまで質素に暮らして、株とかに余ったお給料投資してお金を増やしておけば、クビになって日本に帰っても何年かは暮らしていけるでしょ。

15万ドルをうらやましがる気持ちはわかりますが、この額はそれだけの貢献も期待されての額であるということを、お忘れなく。

 

 

ディバーシティ・デイの準備

うちの会社では毎年ディバーシティ・デイというイベントがあり、来週の水曜日がイベントの日です。で、日本だとディバーシティというと女性の職場参加みたいな意味が強いみたいですが、アメリカだと性差の他に人種、宗教、性的嗜好(ゲイとかレズビアンですね)や軍隊経験のありなしなども含まれます。

うちの会社にもいろんなDiversity Groupがあり、会社の有志が集まってイベントを企画したりしています。こういうグループはERG(Employee Resource Group)といって、うちの会社の場合人種ごとのグループ(アジア系、ヒスパニック系、アフリカ系)、女性のグループ、ゲイのグループ、軍隊経験者のグループ、ミレニアのグループなどがありそれぞれがテーマに沿った活動をしています。

で、おもしろいのはグループの活動内容に賛同すれば誰でもそのグループのメンバーになれること。私は女性のグループに所属しているのですが、男性のメンバーもいます。(ゲイではなくストレートの男性達です。)別に白人でもアジア系のグループに所属してもいいし、ゲイじゃなくてもゲイのグループに所属してよし。要するに所属することで、そのグループへの支援や賛同を表す、ということになるのです。

さて、来週のディバーシティ・デイに我が女性グループは1時間弱を割り当てられ、全社員向けに何かイベントを企画するという課題が与えられました。で、やることになったのがTEDTalk を見てからパネルディスカッションをするというもの。

みんなで視聴するTED Talkはこちら。なかなかおもしろいこと言ってるので興味のある方はどうぞ。

www.youtube.com

パネル・ディスカッションのテーマはこのトークにあわせて、私たちが無意識にしている差別について語ろう、というもの。

このトークにあるように、女性のパイロットだと不安になるなど、無意識のうちに私達は職業をステレオタイプにあわせていたりしますよね。私もお医者さんが若かったりすると、大丈夫かな~?って思っちゃうし。これも無意識にしている年齢差別。で、パネル・ディスカッションではこういった無意識におこっている差別や、自分達の経験について話そう、というもの。私も以前、近所の人から「あなたアジア人だけど、難しい単語を使って話す」と言われ、ちょっと複雑な気持ちになったことがあるし。

パネル・ディスカッションのメンバーはに、主力市場国出身の社員達を選びました。うちの会社のターゲット・マーケットはアメリカ合衆国、ドイツ、中国、日本、そしてインド。日本人は職場で私一人だけなので自動的に私が選ばれ、あとの国はスケジュールの合う人達がそれぞれパネル・メンバーに。司会はイギリス人のマーケティング・マネージャーが話がうまい、ということで決定。

きのうの企画準備のミーティングでは、パネル・ディスカッションの質問をどんなものにしようかとみんなで考えたのですが、そのうちのひとつが「日本で女性がキャリアをつむのに苦労することは何?」うーん・・・・。ありすぎて時間がたりない。日本で働いていた頃はそれなりに楽しかったし、やりがいもあったけど、キャリア的に報われていたかというと、そうも言えないし。順調に出世し始めたのはアメリカに来てからだし。女性活用って政府は旗振ってるけど、うまくいってるんだかどうだかわかんないし。何を話せば良いのやら。

あと一週間あるので、よーく考えておきます。あ~、何をどう話そう???

 

ハワイでまったり(Ko Olina) その2

ハワイ、そしてオアフ島といえばホノルル、ワイキキが定番ですが、私が行ったのはオアフ島の西側に位置するコオリナ。ホノルルの次に大きいカポレイ市にあるリゾート地です。コオリナにはロッテのLPGAを開催するコオリナゴルフコースをはじめ、ディズニーリゾートのアウラ二、フォーシーズンズ、マリオットのタイムシェアなどがあってワイキキの喧騒を離れてのんびりハワイアンライフを満喫したい人達にはとても良い場所だと思います。まだ開発されていない空き地もあって、アトランティスが建設を決めたとか。でも、ハワイのペースなので完成するのはいつになることやら(笑)

実はここ、開発を最初に手がけたのは日本の会社。でもバブルが弾けて資金繰りに行き詰まり事業を手放さなくてはならなかったみたい。最近では中国の資金が入ってきているようで、中国系のラクシュアリーホテルができるみたいです。

コオリナの良いところは人口のラグーンが4つあって、子供連れにはうれしい安全でプールのようなビーチがあるところ。ラグーンは人口ですが、自然の海と繋がっているので、シュノーケルするといろんな魚を見ることができます。運が良ければ海亀もいるし。バラダイス・コーブというルアウの施設もあって、この施設の裏にある自然のラグーンは海亀とかアザラシが来ることで知られています。

のんびりとリゾートライフを満喫したい人にはおすすめのスポットです。ただホテル代はけっこう高いけどね。

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4つあるラグーンのうちのひとつ。ラグーンなので波もあまりなく、プールみたいです。

 

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コオリナからオアフ島の西側を臨む風景。

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駐車場に限りがあるので部外者はあまり来れないこともコオリナの魅力。誰もいない小さなビーチにてのんびり。

ハワイ行ってました~ (Ko Olina) その1

前回のキャリア・バリバリ、仕事やる気まんまんの記事からはうって変わって、のんびりまったりの日々をハワイで過ごしてきました。あ~、ハワイにいると仕事なんてどうでも良くなる自分がいます。ハワイで働いている人達って偉いな~。私はもう暇さえあれば、ラナイでうだうだ、ビーチでごろごろ、プールでぐだぐだ、すっかりぐでたま状態。ハワイの気候は人を駄目にするな~。

 

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これ、ディズニーリゾートのアウラ二にある、Ama Amaっていうレストランのテラス席からの眺め。癒されるでしょ~。

ディズニーのホテルなのでミッキーちゃんもいました。

これ、ディズニー好きにはたまらないだろうな。

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このミッキー、Makahikiっていうレストランの前で記念撮影に応じているのですが、長蛇の列!暑い中、お疲れ様です、ミッキーさん。

で、最初はMakahikiで朝ごはんをと思ったんだけど、値段も結構するし、混んでそうだしで急遽Ama Amaに変更。大正解でした。断然景色が良いし、お客さんはみんなMakahiki に行ってるみたいなので、とても良いテラス席に案内してもらえ超ラッキー!

このレストランは長居する価値あるな~、と思いました。

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アウラ二前のラグーンから見るサンセット。見える建物はアウラ二ではなく、隣にあるフォーシーズンズです。

夜のアウラ二はこんな感じ。

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そしてコオリナの夜は更けていきました。

って、朝食からいきなり夜かよっ!ていうツッコミは無しでお願いします(笑)

スタンフォード・ビジネススクールのイベントに行ってきました

 今日はスタンフォード大学で行われた女性向けのセミナーに行ってきました。このイベント、スタンフォード大学にしては良心的な150ドルで軽い朝食とランチつき。ちょうど予定のない土曜日だったので、行ってみることにしました。

このイベントはキャリアを積んでいく上で、次のステップを踏み出そうとしている女性をターゲットに、ベイエリアで女性活用を推進する団体であるWatermark、母親業に専念するためにキャリアを一時中断していた女性の再就職をサポートするスタートアップの会社Reboot、そしてスタンフォード・ビジネススクールのコラボレーションで行われました。

 

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会場はスタンフォードのビジネススクールです。

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イベントに内容は、スタンフォードの教授による講習や、シリコンバレーで働く女性のスピーチ、分科会など。

8時半から始まって、非常に濃い内容でした。

ちなみにスケジュールです。

8時半~9時半

スタンフォード・ビジネススクールのNeale教授による講習。(Margaret Neale)

Getting (More of) What you Want:  The Challenges and surprising Opportunities When Women Negotiates

この教授はスタンフォードで交渉術を教えていて、話もおもしろく一時間があっという間でした。調べてみたら日経のサイトでも紹介されていました。

今日行われた講習は女性向けということもあり、交渉しないことがいかに経済的な損失を生むかということに多くの時間が割かれていました。これは日本ではあまり経験しないことかもしれませんが、アメリカではお給料を交渉することはよくあることです。で、よく言われることは男性は昇給などを提示されたときに交渉するが、女性はそのまま承諾してしまう、ということ。最初は少しの差かもしれないけれど、20年、30年のスパンで見ると、最初の小さい差がどんどん大きくなる。だから交渉しないと損ですよ、と、かなり説得力のあるデータとともに講習されていました。

9時半~10時半分科会  Tool for Success

1.Life hacks for Breakthrough Thinking

2.Think Fast, Talk Smart

分科会の悩ましいところはひとつのセッションにしか参加できないこと。私はコミュニケーションの教授であるMatt Abrahams氏のThink Fast, Talk Smart のセッションに参加しました。

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このセッションは面白かった~!何十人かの聴衆がいたのですが、参加型の講習スタイルで内容もおもしろく、聴衆を何回も笑わせながら飽きることなくあっという間の一時間でした。さすが、コミュニケーションの先生!アメリカの大学の教授は本当に生徒を飽きさせることなく、内容盛り沢山の授業をする人がたくさんいます。

 ちなみに下のリンクはこの教授が主催しているウェブサイトです。教授の講習のビデオもあるので見てみてください。(当然ですが、英語オンリーなのであしからず。)

No Freaking Speaking | Speak Up Without Freaking Out by Matt Abrahams

11時~12時15分

Reboot YOur Career using Design Thinking, Growth Mindset, and Positive Language

このセッションはRebootという、母親業に専念するためにキャリアを一時中断していた女性を支援する会社を立ち上げた2人の女性によるものでした。プロフィールを見てみると、二人ともハーバードのMBA持ち。どんな高学歴でも女性にとって子供を持つことはキャリアの障害になるんだな~、と、変なところに感心。で、内容はスタンフォードで生まれたDesign Thinking をいかに活用して自分達のキャリアをデザインしていくか、というものでした。使われたコンセプトのGrowth MindsetやPersonal Inventoryのワークシートなど、自分の今までのキャリア、プロとしての成長、そしてこれからどのようにキャリアを進めていくのかを考えるよいきっかけになるセッションでした。

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12時15分~1時15分

ランチ

1時15分~2時45分

1.Social Impact Leadership

2.Flexible Work, Entrepreneurship, and the "Gig"

3.Extreme Innovation and Intrapreneurship

午後のセッションは、仲良くなった女性が参加するというSocial Impact Leadershipに一緒に参加しました。また、私の娘がSocial Workを勉強していることもあって、NPOがどんな問題点を抱えているのか、それをどのように解決しようとしているのか、ちょっと興味もありました。残念ながら、このセッションはいまいちインパクトがありませんでした。そして、それこそがNPOの問題点なのかもしれない、と、思うのです。なんか言うことにパンチが効いてない、問題点を明確に把握していない、そして問題点に対する解決策が乏しい。トランプ大統領になってから資金繰りがかなり厳しくなっているNPOが多くなっているようなのですが、それに対してどうしていったらいいのか、という議論が聞かれませんでした。私の印象としては、お金と時間に余裕のある女性達が行っているのがNPO。(本当はそうじゃないと思いますけど。)

一人だけ非常に核心をつく女性がパネリストにいたのですが、きくところによるとシリコン・バレーのキャピタリストでもあるガイ・カワサキの奥様だとか。夫婦そろってキレ者なんですね。

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3時~4時

で、クロージングはGoogle Brand StudioのディレクターであるSherice Guillory Torresによるスピーチ。題して「Crashing the Silcon Valley Boys Club」です。これは彼女のキャリアを追いながら、心に残る名言を紹介していくという流れでした。Shericeさんはサンフランシスコに近いリッチモンドという町の出身。この町は、はっきり行って治安の悪い、ギャングやホームレスの多い町です。黒人である彼女は同級生から「がり勉」と揶揄されながらも勉強にいそしみ、大学はハーバードへ進み、デロイトでコンサルタントとして数年働いた後スタンフォードのMBAを取得。その後、二コロディアンでシニア・バイスプレジデントまで上り詰め、グーグルに転職したという経歴の持ち主です。経歴だけ見ると「スゴイ人」で、終わってしまいそうですが、それなりに紆余曲折や挫折の経験もあって、それらの経験から学んだことなどを話してくれとても参考になりました。

紹介されたいくつかの名言の中で、特に私にとって印象的だったのは It's never too late to be what you might have been でした。大学を卒業したのも、マネージャーになったのも、そして修士号をとったのも全て40歳をとうに超えてからの私にとって、とても感慨深い言葉です。

 

さて、100人以上の女性が参加したこのイベントで、年齢も職業もそして人種や国籍もさまざま、そして高い目的意識を持った女性達に沢山会えて本当に良いエネルギーの補給ができました。楽しかった~!!よーし、頑張るぞ~!