お気楽シリコンバレーライフ

シリコンバレーで働くサラリーウーマンの思うところ、いろいろ

長時間労働大国。日本じゃなくて韓国の話。

この仕事に就いて韓国のチームと一緒に働くことになったので、韓国には年に数回行くのですが、日本と似てるな~、と思うことが多いです。当たり前だけど。

10年以上、アメリカでドイツ系の会社に勤務してるので、欧米の仕事文化ばっかりで、韓国のオフィスに行って、韓国の同僚達の仕事ぶりを見ると「日本みたいだ~」。

特に長時間労働。韓国は日本よりも長時間労働です。彼らと一緒に働いてると、実感として感じます。

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でもね~、やっぱり日本と一緒で、効率的かというとどうかな~、です。ドイツ人の個人主義と比べ、韓国は人間関係を重視する文化。お昼に行くにもみんなでゾロゾロ。会議に行くにもみんなでゾロゾロ。出張に行くにもみんなでゾロゾロ。日本と似てるな~、です。

彼らの働きぶりを見てると、まず出社してきて会議と称する雑談。午前中仕事して、お昼にみんなで繰り出し、帰ってきて仕事。で、午後半ばくらいにコーヒータイム。夕方、夕飯にみんなで繰り出して、また会社にもどってきて夜中まで仕事。みたいなパターン。

日韓の関係がギクシャクしてるみたいだけど、表面上は韓国の同僚、みんな親切ですし、よくしてくれます。アメリカ人やヨーロッパ人の同僚みたいに、仕事だけの関係、みたいな割り切り感もなく、もっと心を許してくれて、仕事仲間っていうだけじゃなくて、友達として扱ってくれます。アジア人はやっぱり当たりが優しいな、と、思いますね。いろいろと気にかけてくれるし。

ドイツに行って、同僚とランチにいくときっちり割り勘ですが、韓国出張ではいつもご馳走になってます(笑)。韓国はご飯がおいしいのも嬉しい。ただ、ずーっと韓国料理ばっかりなので、さすがに出張の終わりになると飽きてきて、ちょうど良いタイミングで帰国となります。

で、長い時間よく働く韓国の同僚ですが、一流会社のサムソンとかはそれこそ滅茶苦茶働かされるらしい。同僚の一人に、サムソンから誘われたら転職する?って聞いたら「それこそ死ぬほど働かされるから、絶対いや」ですと。やっぱり一流どころは、どこも大変なんですね。

 

ドイツ人もよく働くよ

日本人は働きすぎだ、ドイツを見習えみたいな記事を読んだけど、ドイツ人も出世する人はすごい働きます。アメリカ人もそうだけど、出世しなくて良いや、と割り切って仕事する人は定時で帰って与えられた仕事だけこなすけど、上に行きたい、という人たちはそれなりに働きます。

私はドイツ系の会社で働いているので、上司もドイツ人だし、同僚の多くもドイツ人。同僚の一人は朝7時には出社して、ドイツと連絡とる毎日。あと一人の同僚も、夜の8時くらいまではオフィスに毎日いるし。ドイツ人だから定時に帰るとは一概には言えないと思います。

こっちでアップワードフィードバックというセッションがあって、部下たちが上司に直接、上司の良いところ、直してほしいところをいう、という場を人事が設けるんだけど、その時に私たちが上司(ドイツ人)に言ったことが「頼むから、寝てくれ」というもの。夜中にメール受け取るこっちの身にもなってくれ!ってなわけです。

ドイツで残業禁止になったと聞いて、ドイツ人の同僚に「残業したらだめらしいじゃん」と言ったら、「管理職には当てはまらないんだよ」ですと。それでも会社側としては、労働法を遵守しているところを見せなきゃいけないので、ドイツの本社オフィスでは一定の時間になったらオフィスに入るゲートを閉めちゃうらしい。でも、どうしても終わらせなきゃいけない仕事があった同僚が、そのゲートをよじ登ってオフィスに行ってたという笑い話も。

ただ、確かにドイツ人は効率よく働くきます。仕事に来て無駄話で時間を潰すことは、あまりないと思う。ドイツ人のインターンが、アメリカ人は仕事場に来て、プライベートのことを長々と話してる、ってあきれていたし。仕事は仕事、プライベートはプライベートって、きっちり分けてます。休暇も2、3週間くらいとるし、ドイツ本社では最近は男性も育児休暇とってます。マタニティーならぬ、パタ二ティーリーブと言って数ヶ月休んだドイツの同僚もいました。

国民性が日本人と割と似ているので、一緒に働きやすいことは、働きやすいです。約束とか時間をちゃんと守るし。似てないなー、と思うことは物言いがはっきりしてること

だけど、こっちも気にせず自分の思ってることを、はっきり言えるので楽です。

じゃ、次回は韓国の同僚達について書きますね。

女性活用って本気?

日本政府が女性活用とやらに躍起になってるみたいだけど、本気なのかな?

私は21世紀になる直前に日本を離れちゃったから、ずいぶん日本の状況には疎くなっちゃってるし、確かに女性の職場進出は私が日本で働いていた頃に比べたら格段に進んでいるんだろう・・・とは推測してる。

本当のところ、どうなの?実際に日本で働いている女性に教えてもらいたい。

でもね、私があのまま日本にいたら、出世もせず、ずーっと平社員で働いていたのかもしれない、とも思ってしまう。

以前リーダーシップ研修をしている先輩がアップした某一流商社の総合職研修の写真を見たら、なんと、女性ゼロ。女性の管理職を増やすっていくら掛け声かけても、パイプラインがこれじゃ絶望的じゃん。パイプランにいる人材がゼロから、どうやって女性管理職を登用していくんかい?うーん、何を考えているんだか、この会社。

日本の女性活用って、まだまだ…………なのかな?

日本で働いてる女性の皆さん、教えてください。日本政府のかけ声って、声だけ?実体は伴いますか?

シリコンバレーの同僚達

シリコンバレー、っつーか、カリフォルニアで働いてて楽なのは移民が多いから。私は日本人が職場で私一人っていう環境で働いて20年近いけど、周りも他の国から移民してきた人たちだらけなので、英語が下手なのもあまり気にすることなくのびのび仕事させてもらってます。

ちなみに私の直の同僚はドイツ人(これはドイツ系の会社で働いてるから当たり前ですね)、中国人、トルコ人、ユーゴスラビア人、インド人、そしてアメリカ人などなど。部下は生粋のアメリカンの白人が二人、キューバ人、中国系アメリカ人です。

いちど会議のあとで20人近くでディナーに言ったんだけど、出身国が10以上あっておもしろかった。マジョリティーがドイツ人の3名。アメリカなのに、アメリカ生まれのアメリカ育ちが一人しかいなかったし。ちなみにその場にいたのは、韓国人、中国人、日本人(私ね)、フランス人、カナダ人、ブルガリア人、イタリア人、ドイツ人、アメリカ人、ルーマニア人、ユーゴスラビア人、トルコ人。後は忘れた(爆)

こうなってくると、何人とかってどうでもよくなるんだよね。

私も以前雇ってた派遣の人、メキシコ人だとばっかり思ってたら、フィリピン人だったし。いちいちあなた何人って聞くこともないから、何気ない会話から、あ、フィリピン人だったんだ、と、知った次第。まあ、仕事上何が変わるってわけじゃないけど。私も日本人じゃなくてアメリカ生まれの日系人だと思われてたりする。

そんな風に何人(何系)でもいい人ならどうでもいいじゃん、みたいなシリコンバレー。仕事しやすいです。

グローバル人材に必要な能力

最近グローバル人材っていう言葉をよく目にします。で、グローバル人材に必要な能力は何か、ってのもよく議論されてる。

英語力、突破力、交渉力、コミュニケーション力、などなど。

職場で日本人は私だけという環境で20年近く働いてきた私の私見ではございますが、グローバル人材に一番必要なものは・・・・・・

 

「分厚い面の皮」

 

いろんな国から来た人と話をしていると、は~、そうくるか、という対応をされることもしばしばあります。価値観の違い、意見の違いもしょっちゅう。常識のある日本人なら絶対に言わないよな、こんなこと、ということも平気で言ってきたり要求してきたりすることもあるわけです。

そういう人たちを相手に、いかにたじろがないか。口論になっても、その後はケロッとして涼しい顔して話すことができるか。NoをNoととらえずに、そこをなんとかしてくれない?とくいさがることができるのか。多少物事がうまくいかなくても、相手が思い通りに動いてくれなくても、ま、そんなもんだな、と鷹揚に構えつつ、代替案を速攻実行に移せるのか。

これ、面の皮が厚くないと難しいです。胃潰瘍になる人もいると思います。精神的に参っちゃう人もいるでしょう。でもね、これができないと文化や生活習慣の違う人たちと仕事してくの、大変だと思うよ。

グローバル人材なら英語は話せて当たり前。その後は面の皮を厚くする練習をしましょう。

自己紹介

シリコンバレーにあるドイツ系の会社で働いてて、研究開発部門の予算管理とかやってます。

一応勤めてる部門がグローバルの本拠地で、オフィスがシリコンバレー、シアトル、ソウルにあるので(ロケー ション最高)シアトルとソウルにも出張でよく行きます。で、ソウルに行くついでに日本にも寄れるという、おいしいお仕事です。

アメリカには1999年に移住。旦那がアメリカ人で、彼の家族の都合で引っ越してきました。日本では英語の専門学校を卒業後、アメリカの会社の日本支社で10ン年働いてました。アメリカに引っ越してきてから大学に入りなおし、Business Administrationを専攻して卒業。ほいでもって、最近国際経営の修士号をとりました。学校楽しいし、大好き。でも、もういいや。

子供は娘が一人。現在大学院に通い中で、ずっと学生やってます。働くのがよっぽどいやみたい(笑)。

趣味は学校に通うことだったけど、大学院卒業しちゃったんで、次に何かやることないかな~、と、考え中。

 

誰がトランプを支持してるの?

きっと日本から見ると不思議だろうな、トランプ大統領の登場。ま~さ~か~!!だったよね。私も開票速報をCNNで見てて、赤く染まっていくアメリカの地図が信じられなかったもの。

でも、それが現実。

カリフォルニアは圧倒的なブルー・ステートですが、いるんですよ、私の周りにも。トランプ支援者。

どんな人たちかと言うと、本当に普通の人たちです。ちゃんと結婚して、ちゃんと仕事して、ちゃんと子供を育てて、ちゃんと税金を納めてる。めっちゃ普通の人たちです。

実は私の友達もトランプ支援者。ずいぶん前に、彼女がトランプを支持するコメントを聞いて、その理由がトランプは政治家じゃないから、何か新しいことをしてくれるんじゃないか、と。その時はまだヒラリーが勝つとみんな信じてた時だったから、何も思わなかったけど、同じような期待を持つアメリカ人、多かったんだろうな~。

で、ヒラリーちゃん。ほんとに人気なかったですね。私は勿論、ヒラリー支持してたけど、人気がない理由はよくわかる。スピーチ聞いてても、全然心に響いてこない。なんでだろ。ミッシェル・オバマのスピーチでは泣けるのに、ヒラリーのスピーチは更年期のおばさんの戯言にしか聞こえない。上から目線で話すという批判も納得できる話方。メディアが重要な時代、彼女のスピーチ下手は致命的でしたね。もっと普通の人にアピールできていれば、結果は変わったのかも。

しっかし、それにしてもトランプはCNNとか、一定のメディアを敵に回したな~、って感じ。CNNのニュースのタイトル見てると、トランプ大嫌い!!っていうのがバレバレじゃん。今見てるニュースも”Trump Beleives Millions Voted Illegally, Offers No Proof”だし。これからもトランプ、目の敵にされるんだろうな~。

ラスベガスの賭博場では、トランプがいつやめさせらるかが賭けになってるらしいよ。大統領就任したばっかりなのにね。これからどうなるか、楽しみ~。

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